診療科・部門

内視鏡室

概要

内視鏡室は内視鏡による検査と治療を行う部門です。上部消化管内視鏡検査(経鼻内視鏡検査を含む)、大腸内視鏡検査、小腸内視鏡検査、超音波内視鏡検査、胆膵内視鏡検査、カプセル内視鏡検査、気管支鏡検査と各種の内視鏡治療を行っています。

特徴
  • 当院は、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本呼吸器内視鏡学会認定施設に認定されています。
  • 内視鏡検査による苦痛の軽減に努めています。内視鏡検査に対する不安や不快感を取り除くために、ご希望の方には鎮静薬(静脈麻酔)や鎮痛薬を用いた内視鏡検査を行なっています。今まで大変と思ってなかなか内視鏡検査を受けておられなかった方にも好評です。検査終了後約1時間リカバリールームで休んでから帰宅していただきます。帰宅中に眠たくなることがあるため自動車や自転車などの運転はできませんので、公共交通機関で来院してください。
  • 経鼻内視鏡検査も行っています。経鼻内視鏡検査は通常の経口内視鏡検査よりも検査中の吐き気や不快感が少ないのが特徴です。鎮静薬を行う必要がありませんので、眠くならず、検査後に自動車等の運転も可能ですが、鼻腔が狭い方や鼻疾患のある方には鼻から内視鏡を挿入できないこともありますのであらかじめご了承ください。
  • 大腸内視鏡の苦痛のひとつに大腸に入れた空気によるおなかの張りがあります。検査後の苦痛を軽減するために炭酸ガス(CO2)送気装置を備えていますので、CO2 送気下での内視鏡検査や治療が可能です。
  • リカバリールームも充実しています。検査終了後にゆっくり休んでいただくためのリクライニングチェアを11台備えています。
  • 内視鏡検査機器は主としてオリンパス社製の最新機器を導入し、質の高い医療を提供致します。
  • 気管支鏡検査も、最新の検査機器を取り揃えています。通常の気管支鏡では発見しにくい中枢型早期肺がんを、高解像気管支鏡と蛍光気管支鏡を用いて見つけることができます。末梢の病変に対して、X線透視装置と細径超音波プローブを併用して診断精度を上げています。
  • 内視鏡検査および治療における充実した医療を提供するために日本消化器内視鏡学会認定内視鏡技師7名を含む看護師が内視鏡検査および治療の介助と看護を担当しています。内視鏡室と消化器内科病棟(東10階病棟)との連携強化によって、内視鏡検査前・検査中・検査後の一連の過程に対して継続的に専門的知識と技術に基づいた内視鏡看護を提供しています。
  • 内視鏡室に従事する医師およびコ・メディカルは、安全な内視鏡診療を提供するため常に感染防止に注意を払い、検査環境および洗浄・消毒の品質管理に努めています。内視鏡の洗浄は、検査終了ごとに専任スタッフが手洗いによる洗浄、洗浄ブラシを用いたブラッシング、自動洗浄・消毒装置による洗浄・消毒を行っています。
内視鏡室

内視鏡室

主な検査、治療法

主な検査

上部消化管内視鏡検査(経鼻内視鏡検査を含む)、大腸内視鏡検査、超音波内視鏡検査(EUS)、バルーン小腸内視鏡検査、カプセル内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)、気管支鏡検査

主な診断・治療法

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的ポリープ切除術、内視鏡的止血術(クリップ止血法、焼灼法等)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)、内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)、内視鏡的消化管バルーン拡張術、消化管ステント留置術、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)、内視鏡的異物摘出術、内視鏡補助下イレウスチューブ挿入、内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)、内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD、EPLBD)、内視鏡的胆道ドレナージ(ERBD・ENBD)、内視鏡的胆管ステント留置術、バルーン内視鏡を用いたERCP(DB-ERCP)、超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)、超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)など

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD):早期消化管癌(胃癌、大腸癌、食道癌)に対する治療法です。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

大腸腫瘍に対する浸水下EMRやESDなどの新しい手技も取り入れています。

大腸腫瘍に対する浸水下EMRやESD

大腸腫瘍に対する浸水下EMRやESD

大腸腫瘍に対する浸水下EMRやESD

バルーン内視鏡を用いたERCP(DB-ERCP)

胃癌や膵癌などの術後症例に対して胆膵処置(ERCP関連手技)を行う場合、通常の内視鏡では目的部位に到達することが困難なことがあります。そのような症例に対してはダブルバルーン小腸内視鏡を用いてERCP関連手技を行っています。

バルーン内視鏡を用いたERCP(DB-ERCP)

バルーン内視鏡を用いたERCP(DB-ERCP)

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)

超音波内視鏡(EUS)で病変を確認し、その病変から少し組織を採取して、正確な診断をするよう努めています。

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)

超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)

先端に超音波プローブを搭載した気管支鏡を用いて、がんの転移などが疑われる縦隔・肺門リンパ節を超音波で観察しながら針生検することができます。

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内視鏡室看護スタッフ
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