診療科・部門

骨粗鬆症クリニック

骨粗鬆症外来のご紹介

要支援、要介護になる原因のトップは転倒、骨折や関節の病気など運動器の障害であり、この三大原因疾患のひとつが「骨粗鬆症」とされております。

人生100年時代と言われている中で、寝たきりを防ぎ、元気に歩いて生活することのできる健康寿命を延ばすためには、骨粗鬆症を早めに発見し、治療を行うことで骨折を予防することが大切だと考えております。

現在、日本の骨粗鬆症患者数は推定1,300万人とされており、高齢化社会の到来とともに今後さらに患者数は増加していくものと考えられます。他の欧米先進諸国と異なり、日本での骨折発生率はいまだに増加傾向にあり、その原因のひとつに治療率の低さが挙げられています(日本での治療率はわずか2割と言われており、すなわち約8割は治療を受けていないことになります)。したがって、骨折予防策の一つである骨粗鬆症に対する治療は、十分に普及していないのが現状です。

以上のような背景があり、この度、当院では2020年10月より「骨粗鬆症外来」を開設いたしました。
骨粗鬆症外来では、最も有用である骨密度測定装置(DXA・デキサ法:Dual-energy X-ray Absorptiometryの略で、2種類の微量なX線をあてて正確な骨密度を測定する方法という意味です)などを用いて、近隣医療機関からの紹介患者様の骨粗鬆症を診断し、整形外科医の視点から一人ひとりに適した骨粗鬆症対策を行いたいと考えております。そして、一人でも多くの方の骨折を防ぎ、健康的な生活を送っていただくことを目標としております。

当外来の基本方針と致しましては、近隣医療機関との連携体制を強化し、患者様が長く安全に治療を続けられる体制を構築することです。地域の皆様から信頼をいただけるような外来を目指し、誠心誠意努めてまいります。

骨粗鬆症でお悩みの方、また、骨粗鬆症ではないかとご心配の方はお気軽に骨粗鬆症外来を受診していただき、ご相談ください。

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは骨強度が低下し、骨折しやすくなった状態のことをいいます。骨粗鬆症になると、転倒や軽い衝撃でも骨折が起きやすくなります(脆弱性骨折といいます)。

しかし、多くの場合、骨が弱くなっていってもほとんど自覚症状はありません。背骨の骨折は気づかないうちに起こることもあります。骨粗鬆症により骨折して、初めて背中や腰に痛みを感じたり、背中や腰が曲がってきたり、背が縮んできたりします。進行するとせきやくしゃみをしただけで骨折することもあります。骨粗鬆症による脆弱性骨折はいったん骨折するとドミノ倒しのように次々と骨折を繰り返す危険性が高まるとも言われています。複数の圧迫骨折が起きると、背骨が強く曲がってしまい、ひどくなると寝たきりの原因となる場合もあります。さらに、内臓が圧迫されて息苦しくなったり、消化器の機能が低下することもあります。

骨粗鬆症についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

骨密度測定のご案内

当院では現在最も信頼できる骨密度測定法(DXA法)を取り入れており、正確な骨密度測定が可能です。この検査は骨粗鬆症の診断や治療効果判定に有用な検査となります。

当院における骨密度測定についてはこちら

骨粗鬆症の治療について

検査の結果、骨粗鬆症と診断されれば、骨折リスクが非常に高まった状態ですので、治療が必要です。骨粗鬆症の治療はカルシウムをはじめとする骨に大切な栄養素を十分に摂取して、骨に適度な負荷をかける運動をすることを習慣づけ、そのうえで適切な薬剤を使います。

骨粗鬆症外来では、検査結果をもとに、個々の患者様の病態に応じた治療をご提案いたします。また、治療法について分かりやすく丁寧な説明を心がけています。内科やリハビリテーション科をはじめ各診療科や医療スタッフの協力のもと、総合病院ならではの体制で、専門的な診療に取り組んでおります。

また当外来では、骨粗鬆症と診断された患者様の中から希望者を対象に、栄養管理部やリハビリテーション科と連携して栄養指導や運動指導なども行っております。

栄養指導:

管理栄養士とともに食生活や生活習慣などを見直して、カルシウムを中心とした栄養指導を行います。

患者様の食生活や生活背景をしっかりと把握した上で、普段不足しがちな骨を強くするために必要な栄養素を摂取できるように、食べ方のコツや調理の工夫などについて資料を使って具体的に分かりやすく患者様一人一人に合わせた食事プランをご提案いたします。

運動指導:

理学療法士による運動機能評価を行い、その結果に応じた運動指導や転倒予防のための環境整備についてのアドバイスを行います。 口頭だけでなく、片脚立ち運動、かかと上げ運動やスクワット(立ち上がり)などのロコモ体操を実際に行いながら指導を行います。また、ご自宅での運動を継続しやすいようにパンフレットもお渡しします。

骨粗鬆症の治療は目に見えて効果が表れにくいため、薬を続けるのが億劫になってしまい、自己中断してしまうケースが多くみられますが、少なくとも1年以上治療を続けることで、骨粗鬆症による骨折の予防効果を得ることができます。したがって、骨粗鬆症治療は長期にわたることから、無理なく続けていただくために、当外来で骨粗鬆症と診断され、治療方針が決まれば、基本的にはアクセスの良い近隣の医療機関で治療を受けていただくようお願いしております。

今後大阪市を中心とする近隣医療機関との連携体制を強化し、患者様が長く安全に治療を続けられる体制を構築していきたいと考えております。

受診について

患者さまへ

当外来は完全予約制となっており、受診を希望される方は事前に予約をお取りいただく必要があります。

患者様からの直接予約は行っておりませんので、かかりつけ医の先生から当院地域医療連携室にて診察予約を取っていただき、紹介状持参のうえ御来院ください。

かかりつけの病院をお持ちでない初診の患者様につきましては、事前予約なく直接来院されますと、待ち時間が多く生じるだけでなく、担当医不在の際には、当日の診察を受けていただくことができない場合もあり(後日受診の再調整が必要となる場合もあります)、患者様に多大なご迷惑をおかけする恐れがございます。

受診に際し、ご不明な点がございましたら、事前に当院整形外科外来(代表TEL:06-6942-1331、月・火・木曜日8:30~17:00)までお電話にてお問い合わせください。

※回線の都合上、つながりにくい場合がございます。予めご了承ください。

受診方法についてはこちら

医療機関の皆さまへ

骨粗鬆症外来は、完全紹介予約制となっております。診療情報提供書をご用意いただき、地域医療連携室を通じて診察予約を行ってください。
個々に応じて必要な検査を実施して、骨粗鬆症の評価・診断の上、治療薬の提案を行ない、紹介元のかかりつけ医や地域の医療機関へご紹介させていただきます。
診察予約につきましては、当院地域医療連携室(TEL:06-6946-3516、FAX:06-6946-3517)までよろしくお願い申し上げます。

また、当院では骨粗鬆症外来または整形外科外来を受診されなくても各医療機関から地域医療連携室を通じてご予約いただければDXAを用いた骨密度測定を行うことが可能です。当院に装備されているDXAを日々の骨粗鬆症診療にぜひご活用ください。

画像検査予約の流れについてはこちら

受診の流れについて

※骨粗鬆症外来は少なくとも2度受診していただく必要がございます。

初診(1回目):
  1. 各種検査(骨密度測定[DXA法]・X線検査[レントゲン]・血液/尿検査[骨代謝マーカー:骨の形成と吸収の状態を調べます])
  2. 問診
  3. 診察・骨粗鬆症についての説明
再診(2回目): ※1回目受診より約1~2週間後
  1. 検査の結果、今後の治療方針について説明
  2. 希望者を対象に栄養指導(管理栄養士)・運動指導(理学療法士)
  3. 紹介元の(もしくは地域の)医療機関宛ての診療情報提供書の提供
受診後:
  1. 地域の医療機関で骨粗鬆症治療を開始
  2. 治療の効果判定を4~6か月後に行います
  3. 経過が良ければ、6か月~1年に1回の定期的な検査を行います

担当スタッフ紹介

岩本 圭史 いわもと けいじ
医学博士

診察

火曜:初診  午前9-12時
火曜:地域連携予約診 午後1-4時
木曜:予約診 午前9-12時・予約診 午後1-3時

専門領域

膝関節外科・骨粗鬆症

所属学会(専門医資格等)

日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会 リウマチ医
日本リウマチ学会 専門医
日本骨粗鬆症学会 認定医
日本人工関節学会 認定医