診療科・部門

アドベンチャーHospital

平成21年より「アドベンチャー Hospital in大阪医療センター」というイベントを開催しています。
これは中学生・高校生の方に病院で働いている職種を実際に体験してもらうことで、
病院についてもっと知ってもらいたい、将来、命や健康を守る仕事に就いてほしい、という願いを込めて実施されているイベントです。
我々、臨床工学技士も平成22年よりこのイベントに参加しています。臨床工学技士に、興味をもたれた方は一度参加されてはいかがでしょうか。

受付ブース

受付ブース

外来診察棟1階にて臨床工学技士体験受付ブースを設けました。
ブースには、臨床工学技士の紹介やお仕事紹介などのポスター掲示、臨床工学技士紹介映像、さらに補助循環装置であるPCPS(*1)IABP(*2)といった普段目にすることのない器械を展示しました。

臨床工学技士の仕事とは・・・

臨床工学技士は、人の呼吸、循環、代謝といったような命につながる大切な働きの代わりをする器械、すなわち生命維持管理装置の操作や点検を仕事にしています。

手術室

手術室
手術室

①人工呼吸器体験

呼吸のメカニズムの説明を行った後に、人工呼吸器によるマスク換気の体験をしました。
さらには、バストバンドを使い人工呼吸器の役割について学んでいただきました。

人工呼吸器体験

②カテーテル・IABP体験

透明なチューブを使い、簡単なカテーテル操作を行いました。また、ドップラー血流計を使い、お互いの脈の確認も行いました。
IABPでは、バルーンを透明なチューブに挿入した状態で動作させ、チューブ先端での圧変化を感じ取ってもらいました。


人工呼吸器体験

③人工心肺操作体験

人工心肺について説明を行った後に、人工心肺操作の手本を見ていただいき、参加者それぞれに操作体験を行っていただきました。

*1 PCPSとは、経皮的心肺補助装置といわれ、心臓と肺を補助してくれる器械

*2 IABPとは、大動脈内バルーンパンピングといわれ、心臓の補助をしてくれる器械

*臨床工学技士は、国家資格としての歴史はまだ浅く1987年に法が制定され、現在までに24回の国家試験が
 実施されています。現在までの国家試験合格者は約3万人。現在の医療、そして今後の医療の発展には
 医療機器はなくてはならないものであり、臨床工学技士は今後も活躍の場が広がり、医療現場での需要も
 増すと考えられています。