診療科・部門

泌尿器科

はじめに

泌尿器科は昭和24年12月に開設され、地域の中核病院として良性疾患から悪性腫瘍に至るまで、泌尿器科疾患ほとんど全てに対応できる体制となっています。高齢化が進む中、泌尿器科医が果たす役割も徐々に大きくなりつつあります。
患者様が十分に病状を理解して、治療を選択していただけるよう時間をかけて説明を行える外来診療を目指しております。
悪性疾患に関しては、国が指定する地域がん診療連携拠点病院であり、十分なインフォームド・コンセントのもと、EBM(evidence of based medicine 根拠に基づいた医療)を実践することを基本方針としております。
そのために画像カンファレンス・手術カンファレンス・入院患者カンファレンスなどを行い、すべての医師が病状・病態に共通の認識をもち、チーム全体でより良い治療を提供できるよう心がけております。

外来を受診される皆様へ

外来受付:8:30~12:00(火・水・金) 8:30~10:30(木) 月曜日休診

外来予約について:

紹介状をお持ちの患者様は紹介医を通じて地域医療連絡室(06-6946-3517)へのFAXでの予約が可能です。担当医指定・専門外来予約にも柔軟に対応いたします。

紹介状をお持ちでない患者様は予約制をとっておりませんが、火曜日から金曜日の外来受付時間にいつでも受診していただけます。
病状の確認のために事前に病院代表電話番号(06-6942-1331)へ連絡していただければ泌尿器科外来で対応させていただきます。

医療関係者の皆様へ

大阪医療センター泌尿器科は地域施設との連携のもと質の高い医療を患者様に提供することを目指しております。
排尿障害や蓄尿障害など精査・治療やPSA高値に対する前立腺癌2次検診などはより正確な診断と迅速な結果報告を行います。
結石治療では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は外来で治療しており、入院は不要です。また砕石と抽出を同時に行う細径軟性尿管鏡やレーザーを用いた経尿道的腎尿管砕石術(f-TUL)、サイズが大きい難治性結石には経皮的腎砕石術(PNL)にTULを併用するTAP/ECRISを積極的に行っています。
腎癌・腎盂尿管癌・膀胱癌・前立腺癌に対する手術療法は3Dモニターを用いた腹腔鏡手術を標準治療として行っています。術後疼痛も少なく、早期離床・早期退院が可能となるいわゆる低侵襲手術を様々な分野で行っています。
2021年1月よりロボット手術支援機器ダヴィンチXiが導入されました。高解像度3Dカメラと高い自由度の鉗子を用いるロボット手術はより緻密で安全な治療の提供を実現しています。前立腺癌に対する前立腺全摘除術や腎癌に対する腎部分切除術を開始します。泌尿器科スタッフには指導医が在職しており、導入直後から質の高い診療を提供できるものと確信しています。
連携を密接にとりながら、地域医療に貢献できればと考えております。治療終了後の患者様・病状安定期の患者様は地域の先生方へ積極的にご紹介させていただきたいと考えております。大阪医療センターへのご紹介を心よりお待ち申し上げております。