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精神科科長 就任のご挨拶

平成31年4月1日付けで精神科科長に着任しました。
私は昭和63年に獨協医科大学医学部を卒業し、広島大学附属病院精神科に入局した後、アメリカのカール・メニンガークリニックの国際留学生プログラムに参加し、精神科における薬物療法や各種精神療法など幅広く学びました。前職の神戸大学医学部附属病院精神科では、総合病院における精神科医療、医学教育、臨床研究などに携わりました。
私は精神科領域の中で摂食障害を専門としておりますが、現在のストレス社会において摂食障害も他の精神疾患同様に発症率は増え続けております。以前は思春期特有の疾患と言われておりましたが、最近では出産後あるいは中年期に入ってから発症する場合もあり、発症の要因や病態など多様化しています。しかも特効薬のない疾患で治療に難渋することがありますが、試行錯誤しながら日々診療を行っております。
当科は、一般診療科入院患者さんの不眠、気持ちの落ち込み、せん妄などの精神症状に対応するコンサルテーション・リエゾンを中心に活動しております。また当科の特徴としましては、精神科身体合併症病棟(4床)を有していることがあげられます。救命救急センターに救急搬送された患者さんで精神科的な治療も必要な場合は、早期に精神科が介入し身体的な治療と並行して精神科治療も行います。身体的に安定された後に、引き続き精神科治療が必要な場合は、精神科に転科していただき、身体的リハビリテーションと精神科治療を目的にした入院を受け入れています。身体合併症のある患者さんが身体的な回復だけではなく、継続的な精神医療や心理社会的な支援を提供できるように公認心理師、理学療法士、精神保健福祉士など多職種によるチーム医療を実践しています。

近年、入院患者さんの高齢化に伴い当科へのニーズは高まってきております。今後はさらに精神科治療を充実させ、より良い治療を提供できるように一般診療科と連携を強化してまいりたいと考えております。