学校長・副学校長あいさつ

看護師は、ケアの専門職として24時間を通じ、患者さんの最も身近に存在し個人の尊厳を守り、その人らしく生活できるように生きる力を引き出す支援を行います。その人らしい生活を支援するためには、一人一人の患者さんに信頼される人間性を有しなければなりません。

当校は、人を愛する誠実で公平な倫理的判断力を持ち、主体的に学び行動する力を育み、人間的な成長を支援しています。当校であなたの夢を叶えましょう。

2019 新年

学校長 是恒之宏

あけましておめでとうございます。
さて、昨年の漢字は「災」でしたが、大阪でも台風、地震、水害など色々な災害に見舞われました。幸い当院は大きな被害を受けることなく診療を続けることができましたが、それぞれのお家では駐車場の屋根が剥がれたり、予想もしない大きなものが飛んできたり、停電が続いたりした方もおられたと思います。関空から出発、到着予定だった職員の方々、大変でしたね。また、新年早々熊本で地震が発生していますが、今のところDMAT派遣要請は来ておりません。新年を迎え、災い転じて福となすと言われるように災いのあとには福が来るような年にしたいと願っております。
今年は玄(イノシシ)年です。イノシシと言えば猪突猛進という言葉が思い浮かびますが、さきほどの災い転じて福となすという言葉を合わせて、今年のキーワードを転進にしたいと思います。転じて進む、ということです。今年の災害訓練は、いつもと違い災害に遭った時の業務継続計画(BCP)に基づき院内を中心に検証することになりました。これも1つの転進です。また、4月からは新年度。新陳代謝にはリスクと希望が伴います。是非、各部門、診療科で今年1年転じて進む転進をキーワードに抱負を考え実行していただきたいと思います。それぞれが1歩2歩前へ進むことにより必ずやすばらしい年になると確信しています。



2019年4月5日 始業式にあたり

副学校長 増山路子

春休みを終え、学生の元気な姿、素晴らしいスピーチに喜びを感じます。
まず、報告。第108回看護師国家試験に卒業生全員が合格しました。全国平均89.3%の合格率の中、100%合格で大変うれしい春です。そして、卒業生は4月1日からそれぞれの場で新たな役割に挑戦しています。最初は知識・技術のなさに焦りや不安を感じるものです。しかし、組織の中で活躍していくための重要な要素は人間関係です。先日読んだ対談に、医療安全に必要な「会話の質」が紹介されていました。単に会話ではなく、質の良いコミュニケーションを成立させるためには協調性が重要であり、協調性は個人特性が大きな要素だという話です。個人特性は幼少期からの環境や養育者の考え方が影響します。しかし、医療者・組織人として活躍するためには協調性のトレーニングが必要だという話です。対談相手はNASAのトレーニングセンターの方でしたが、徹底したグループでの課題達成をするとのことです。看護学校にも色々な学習以外にも行事・活動等の課題があり、協調性育成を目指しています。終業式にお話しした理念を意識するという話に通じることです。
当校の教育理念には「人間愛を基盤に、感性豊かな人を看護の実践者として育成する学校として、人に寄り添い人として成長していくことを目指し教育している」と謳っており、今年度も同様に取り組んでいきます。皆さんも自身の協調性育成のトレーニング期間だと意識して努力してください。
もう一つ、今年度学校規程類に「ハラスメント防止規程」を追加しています。これは、NHO本部からの指示を受けて整理したものです。ハラスメントとは「嫌がらせ」のことです。学校教育の難しいところは教育・指導を「ハラスメント」と勘違いする場面があるということだそうです。例えば「できていない」と指導されて「こうするとよい」と助言されたら努力できるものです。しかし「いつもしない人だ、やる気がないのね」など人柄や決めつけなどで不快になる言動があれば、それは嫌がらせとなるでしょう。学生間でもそうです。先輩後輩などの関係で、新入生が気付かないことがあれば指導・助言していただきたい。「偉そうに、とか生意気だ」など、気づいた事実に関係のないことを添付して意見しないようにしてもらいたい。お互いに看護を目指す人たちであり、注意の仕方ひとつもあなた自身の実践力になります。
みんなで力を合わせて、良い学校づくりをしていきましょう。

2019年 新年をむかえて

副学校長 増山路子

 2019年のスタートにあたり、看護学校は今年も主体的に学ぶ学生育成に新たなる思いで取り組み始めました。昨年、看護基礎教育のカリキュラム改正が2022年に実施される旨の報告がありました。2022年の改正カリキュラムでは2035年の社会で活躍する人物の育成を目指すことになります。医療の世界は日進月歩で進歩しAIやロボットの活躍する中で、人でなければならないケアの本質に目を向けて、現在のカリキュラムを評価し、改正する必要性に迫られています。そこで昨年末に、近畿グループにある5校の国立病院機構病院附属看護学校の副学校長・教育主事・教員が共にカリキュラム改正に向けた研修を受講し、教育理念・教育目的・教育目標の評価に向けて検討しました。当校は、アドミッションポリシーに「人間愛を基盤に、感性豊かな人を看護の実践者として育成する学校として、人に寄り添い人として成長していくことを目指し教育している」と謳っています。この方針を中心に、2019年・2020年ちょっと大変ですが、チャンスでもあるカリキュラム改正という課題に向けて、教員一同で学び合っていきたいと考えています。

平成30年度 終業式を迎えるにあたり

副学校長 増山路子

平成30年度の学修が終了します。春季休業中は、各自がこの1年間を振り返る時間になることでしょう。改めて「自分はなぜ看護を目指したのか」「なぞこの学校だったのか」考えるとともに、当校の教育理念に戻って頂きたいと考えます。
看護実践者を育成する目的を持つ当校では、「生命に対する畏敬の念と、人間愛を基盤にし、誠実で公平な倫理的判断力を持った人間性豊かな人物を育成する。専門職として生涯学習し続ける主体的・積極的な行動がとれる人を育成する」を理念として掲げています。
理念を意識することは重要なことです。なぜなら帰属する組織が持つ目的を達成するメンバーの一員としての責任を自覚し、行動することにつながるからです。当校での「人間性の成長、学習し続ける姿勢」は、日々各自が自覚して行動することによって習得していく習性のようなものです。夢をかなえる人は、かなえるための「リズム」を持つ。リズムとは日々の生活の中でいつ何をするか、いつどのような学習をし続けるのか、それをしないと「気持ちが悪い」と感じるような習慣を習得することである。と学んだ記憶があります。次の年度を迎えるにあたり、自分の行動・学習姿勢を「夢」に立ち戻り、「当校で学ぶことを選択した」意味を振り返ってください。春、新たな決意のもと新年度を元気にお会いしましょう。