独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター
HIV/AIDS先端医療開発センター

〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14
TEL:06-6942-1331(代) FAX:06-6946-3652

 

研修会報告

平成30年度HIV感染症医師実地研修会

大阪医療センターでは、増加を続けるHIV感染症患者に対してHIV専門医が少ないという状況を改善する為に、平成18年度よりHIV感染症専門医師養成コース(HIV感染症医師実地研修会)を実施しています。本年度も1ヶ月間におよぶ実地研修を実施しました。

実施時期
平成30年10月1日(月)~26日(金)
開催場所
独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター
開催目的
HIV感染症に関する最新の専門知識・治療技術を習得させ、HIV診療体制構築の充実を実践できる人材育成を目的とする。
対象
西日本ブロックのエイズ診療拠点病院医師(初期研修医は除く)で所属施設長の推薦を受けた者。研修終了後にHIV診療に継続して関わる者が望ましい。
参加者
2名
内容
講義・病棟実習・外来見学・NPO見学
講師一覧
疫学と抗HIV治療ガイドライン 渡邊 大
HIV感染症の診断 渡邊 大
抗HIV薬の特徴と薬剤師の役割 矢倉裕輝
ディスカッション「初回抗HIV療法の実際」 渡邊 大・矢倉裕輝
血友病診療・凝固因子製剤の使い方 西田恭治
HIVとソーシャルワーク 岡本 学
日和見感染症(PCP) 上地隆史
日和見感染症(CMV) 廣田和之
日和見感染症(抗酸菌症) 来住知美
症例検討(医師・薬剤師向け) 上地隆史・廣田和之・寺前晃介・北島平太
針刺し暴露後対策 上平朝子
HIV陽性者の療養支援 中濵智子
HIVとカウンセリング 安尾利彦
薬害エイズと医療体制(特定非営利活動法人ネットワーク医療と人権(MERS)) 花井十伍
HIVと歯科疾患 有家 巧
HIV感染症と皮膚疾患 小澤健太郎
HIV感染症と肝炎 三田英治
わが国におけるHIV母子感染の現況 寺田志津子
HIVと眼疾患 辻野知栄子
HIVと薬剤耐性検査 常松裕子
HIV急性感染 渡邊 大
HIV陽性者に対する外科手術 前田 栄
HIV感染者における消化管疾患 榊原祐子
陽性妊婦の看護支援 中濵智子
特定非営利活動法人 CHARM 見学・講義 青木理恵子・オンバダ香織
血友病診療の実際 西田恭治
HIV関連呼吸器疾患の画像診断 栗山啓子
新規抗HIV薬 渡邊 大
免疫再構築症候群(IRIS) 上平朝子
神経心理検査と事例検討 宮本哲雄
女性とHIV 渡邊 大
HIV感染症の看護(病棟) 藤高麻美
STD(性行為感染症)の診療 廣田和之
在宅療養支援の実際 東 政美
HIV陽性者肛門疾患(道仁病院) 宮崎道彦
日和見感染症診療(カンジダ症、KS他) 寺前晃介
特定非営利活動法人 MASH大阪 見学・講義 塩野徳史
特定非営利活動法人 ネットワーク医療と人権(MERS)見学・講義 若生治友
特定非営利活動法人 HIVと人権・情報センター(JHC)見学・講義 桜井健司
HIV感染症と物質依存 岡本 学
日和見感染症診療(HIV脳症、PML、クリプトコッカス症) 上地隆史

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参加者の感想文
姫路医療センター
呼吸器内科 水野翔馬

 姫路医療センター呼吸器内科からは、1~2年間で1名は当研修会に参加しております。私が当研修会に参加させていただいた理由は、①HIV診療について全くの無知であったこと ②HIV感染症・AIDSには呼吸器合併症が多く、今後呼吸器内科診療をする上でHIVに関する知識の必要性を感じた事 ③過去に当研修会に参加した姫路医療センター呼吸器内科医師が第一線でHIV診療に当たることができていること、の3つでした。

 幸い、2018年10月はHIVの新規入院患者が多く、様々な症例を経験することができました。また患者さんと直接話すことを通じて得たものも大きかったです。カンファレンスでは医師だけでなく看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど多職種が参加されており、HIV感染症は病気そのものだけではなく患者さんの社会背景まで広く考慮する必要がある疾患であると実感しました。

 各NPOを訪問させていただき、HIV患者さんに対して病院以外にも様々なサポートがあることを知りました。

 1ヶ月近くにわたって集中的にHIV診療に接することができ、姫路に戻ってから何とかHIV患者さんの診療ができそうに思えてきました。今まで全く知らなかったHIV診療を知ることができたのは大きな喜びであり、この4週間の経験を今後の診療に活かしていきたいと思います。

 最後になりましたが、4週間にわたって大阪医療センターの先生方、スタッフの皆様、各NPOの皆様に親身になってご指導いただいたことを感謝申し上げます。

洛和会 音羽病院
感染症科 関 雅之

 4週間に渡り、研修を受け入れて頂きありがとうございました。

 教科書的な情報であれば種々手に入る現代ですが、本研修では実地でしか感じることのできない現場ならではのディスカッションや診療内容、多職種連携、ベッドサイドでの患者さんとの対話など本当に貴重な経験ばかりでした。

 各レクチャーにおいても、感染症内科のみならず他診療科の先生方の観点からの内容も豊富にあり刺激的でした。

 また、院外研修では薬害を含むHIV感染症の歴史や性にまつわる問題などについても色々聞かせていただくことができました。

 治療が劇的に進歩した今でもなお残っている社会的な問題やそれに対する取り組みに関しても改めて考える機会となりました。

 このような経験を、今後は自施設に戻って共有していきたいと思います。

 お忙しい日常業務の中、どのような疑問に対しても丁寧にご指導いただき感謝申し上げます。

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修了証書授与式
画像:修了証書授与式01 画像:修了証書授与式02 画像:修了証書授与式03

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