遺伝子相談外来(遺伝性乳がん・卵巣がん)

乳がん卵巣がんの遺伝について心配されている方へ、 おひとりで悩まないで、一度お気軽にご相談ください。

遺伝性乳がん、卵巣がん症候群(HBOC)という言葉をご存じですか?

2013年アメリカの女優アンジェリーナジョリーさんが HBOCの遺伝子変異を持っているために、将来、乳がんや卵巣がんになる確率が高いと診断され、その予防のために病気になっていない 乳房を切除しその2年後に卵巣・卵管を切除したことが話題になり、この病気がメディアで取り上げられました。

がんは遺伝子の変異によって起こる病気ですが、大部分のがんは親から子に遺伝しません。それは大部分のがんは加齢によって遺伝子が傷つくという後天的な遺伝子の変化によるものだからです。この変化は環境要因と体質の要因に左右されます。しかしご両親や兄弟・姉妹・叔母・叔父・いとこなど家系内にがんにかかった方が複数いる場合に先天的な共通の遺伝子の変異(体質の要因)が強く関与していることがあります。この場合その遺伝子の変異は子供に受け継が れる可能性があります。こうした生まれながらにある遺伝子の変異が原因で起こるがんを遺伝性腫瘍といいます。その一つが HBOC です。

遺伝性の乳がんは、乳がん全体の5%程度 卵巣がんは10%程度

遺伝性乳がんの割合 遺伝性卵巣がんの割合

乳がん全体の5%程度 卵巣がんは10%程度を示すグラフ(国立がん研究センターがん統計 2016年がん予測より)

遺伝性の乳がんは乳がん全体の5%程度とされています。またご家族に乳がんや卵巣がんの患者さんがいなくても、遺伝性の乳がんの可能性があります。

遺伝性乳がんを疑う背景。

  • 45歳以下で乳がんと診断された。
  • 両方の乳房で乳がんと診断された。
  • 同側での複数の乳がんと診断された。
  • 乳がんと卵巣がんの診断を受けた。
  • 家系内に乳がんまたは卵巣がんと診断された方が複数いる。
  • 家系内に男性で乳がんと診断された方がいる。

最近は遺伝子の変異を利用した薬の開発も進んでおり、遺伝性の乳がんが疑われる場合、遺伝子を検査して遺伝子の変異の有無を知ることで、早期発見・治療、治療方法の選択が可能になってきました。また家系内で情報を共有することで遺伝性の病気の早期発見・治療に 役立てることが出来る可能性があります。

家系内に乳がんの患者さんがいる場合、乳がんに罹りやすくなりますか?

家系内に乳がんの患者さんがいる場合、その患者さんとの血縁関係が近いほど、また乳がんの患者さんが家系内に多いほど、その方は乳がんに罹患する可能性が高くなると考えられています。がんの患者さんが多い家系でも、医学的には遺伝の可能性が低いと判断できる場合もあります。逆に、患者さんのご家族に乳がんの患者さんがいなくても遺伝性の可能性がある場合もあります。

遺伝性乳がんの可能性が一般の方より高い場合に遺伝カウンセリングをお勧めします

遺伝の可能性が高いかどうかわからない場合も、お気軽にご相談ください。また遺伝カウンセリングは、病気になった方だけでなく、ご家族も利用することができます。

遺伝カウンセリングの流れ(ご予約が必要です)

1 既往歴や家族歴を詳しく伺い、遺伝が関わるかどうかを評価をします。

2 遺伝性乳がん卵巣がん症候群、治療・予防対策の選択肢、遺伝子検査、遺伝子検査を受ける意義、遺伝子検査で分かること・分からないこと、遺伝子検査を受けることによる利益・不利益、病気が遺伝する可能性などについて説明します。

3 病気のこと、遺伝子検査のことをよく理解していただいた上でご自身やご家族にとって最良の選択ができるように支援します。

4 遺伝学的検査を希望される場合は、事前に遺伝カウンセリングを受けていただく必要があり、原則初回面談の日には検査は行いません。検査料金などについては面談にて説明します。

5 遺伝カウンセリングを受けたあとも、遺伝子検査を受けた結果に応じて、また検査の受検の有無にかかわらず不安、相談があれば継続して対応します。

料金

遺伝カウンセリングは自費診療になります。またほかの保険診療と同じ日に受けることはできません。

遺伝カウンセリング(消費税込み)
初回 6,480 円(1時間程度)
2回目以降 5,184円

予約方法

(準備中)