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メールマガジン「法円坂」No.183(2016/8/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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リオオリンピックが始まっています。ドーピングやジカ熱、治安など懸念材
料が多いですが、世界のアスリートが集うスポーツの最高の祭典です。
日本人選手の好成績を祈りつつ、楽しみたいと思います。
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メールマガジン「法円坂」No.183(2016/8/15)
(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
・院 長 是恒 之宏 です
・脳卒中センター開設のお知らせ
・当院で働く女性医師 (2)
・第42回“愛の夢コンサート”サマーコンサート を終えて
・看 護 の こ こ ろ
・研 修 医 日 記
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院 長 是恒 之宏(これつね ゆきひろ) です
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オリンピックの思い出
リオのオリンピックが始まった。南米の国特有のよく言えばおおらかさという
か、直前まで会場が完成していない、治安が最悪などの不安材料も大会が始ま
るときに帳尻合わせて間に合えばいいっていう感覚なのでしょうね。
私も留学していたとき、一時アルゼンチンの教授と一緒に実験をしていて、そ
の大らかさに呆れると同時に、ああいう性格だとストレスは感じないだろうと
妙に感心したものでした。
8月7日現在、柔道で高橋、高藤が銅、重量挙げ三宅宏実が銅、水泳400m自由
形で萩野金(おめでとう)、瀬戸銅の快挙です。
私のオリンピックの思い出と言えば小学校4年の時の東京オリンピックです。
その時には、まさか4年後の2020年に再度東京で開かれるようになるとは予想
だにしていませんでした。同年代の方々はきっと同じく頭に焼き付いているこ
とでしょう。すでに50年近く経過した昔を思い起こしているので記憶違いがあ
るかもしれないですがご容赦いただきたく思います。
まずは昭和天皇の開会宣言「オリンピック東京大会の開会を宣言します。」、
妙に耳に残っています。「宣言します。」のイントネーションが独特だったか
らでしょうか。
さて当時、男子体操はめっぽう強かったですね。団体、個人総合で金の遠藤
さん、輝いていた。安心して見ていられました。最近のオリンピックで安心し
て見ていられる選手は女子のレスリング吉田と伊調ぐらいか、と思います。
女子と言えば、バレーボール。東洋の魔女と言われた日紡貝塚のメンバー、
そして鬼の大松監督。回転レシーブはあの時生まれました。日本人は本番に弱
いという印象があるかもしれませんが、小学生にとって彼らは自信に満ちてい
た、と見えました。
そういえば三宅宏実の叔父さん三宅義信も東京の金メダリストでした。実の父
親もオリンピックに出場し確か銅メダルを取得、まさに重量挙げ一族です。
ただ、不思議と印象に残っているのは、柔道無差別級でアントン・ヘーシンク
に敗れたこと、そして男子マラソン(当時女子はなかった)で円谷幸吉さんが
スタジアムに戻った最後に追い抜かれて銅メダルになったことです。
柔道といえば日本のお家芸、金を取って当たり前という雰囲気があり、国民は
それを信じていました。マラソンのレースは小学校の授業時間、先生も一緒に
テレビをみて応援していました。意外ではありますが、敗けた試合の方が記憶
に鮮明に残っています。
リオは、日本と昼夜が全く逆。今日も寝不足になりそうです。8月8日、大
阪は37度の予想です。猛暑、熱帯夜が続くなかで、元気を貰って乗り切りまし
ょう。
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脳卒中センター開設のお知らせ
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脳卒中内科 科長
橋川 一雄
脳卒中は寝たきりや要介護になるもっとも多い原因疾患です。近年、脳卒中
治療の進歩はめざましいものがあります。特に脳梗塞急性期治療においては、
2009年に保険収載になった血栓を溶かすrt-PA静注法に加えて、昨年初めに血管
内治療による血栓回収療法の有効性が証明され、広く行われるようになりまし
た。これらの治療は詰まった血管を再開通させる治療です。1つの血管が詰ま
ったとしても、組織には様々な側副血行路からの血液供給があるため虚血の程
度には差があり、血流が乏しい脳組織から梗塞となっていきます。梗塞の周囲
にはまだ生きている組織がありペナンブラと呼ばれます。血流を再開すること
でそのままでは梗塞となるペナンブラを救う治療が再開通治療です。再開通さ
せる治療は時間との闘いになり、適応時間内であっても再開通は早ければ早い
ほど予後が良いことが分かっています。
当院でも以前からrt-PA静注療法を行い、また4年前からは血管内治療を開始し
ました。より多くの患者様に迅速にこれらの治療を提供することを目的として、
2016年6月1日に脳卒中センターを開設いたしました。脳卒中センターは6床の
脳卒中集中治療病棟(SCU:Stroke Care Unit)を有し、脳神経外科と脳卒中内科
が共同して24時間体制で脳卒中患者を受け入れています。
また、診断から治療まで医師、看護部、放射線部、臨床検査部やリハビリテー
ション部とのチーム医療を実践しています。脳卒中センターに従事する医師は
関連する様々な専門医資格を有しています。延べ人数では、脳卒中専門医 6名
、脳神経外科専門医 5名、神経内科専門医 3名、脳神経血管内治療専門医 2
名(内1名は指導医)、脳神経超音波検査士(医師 2名)および核医学専門医
2名が診療に当たっています。
当院は日本脳卒中学会認定研修施設、日本脳神経外科学会認定研修施設、日本
脳神経血管内治療学会認定研修施設など多くの学会の教育施設として、エビデ
ンスに則った臨床、新しいエビデンスのための研究から若手医師の育成にも力
を入れています。
脳卒中センターは、主に急性期疾患である脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳内
出血、硬膜下血腫やくも膜下出血などを対象としています。また、脳卒中の予
防として脳ドックなどで発見された脳動脈瘤、無症候性脳梗塞や頸動脈狭窄症
の精査や加療も行います。必要に応じて、CT、MRI、頸動脈エコー、経頭蓋超
音波検査や経食道心エコーなどの脳神経超音波検査、脳血流SPECT検査あるい
は脳血管撮影検査などの検査を行います。治療としては、脳卒中予防の内科的
治療から、動脈瘤クリッピング術や脳出血の血腫除去術など以前からの外科治
療に加えて、脳動脈瘤コイル塞栓術や頸動脈ステント留置術などの血管内治療
を行っています。特に血管内治療に関しては術者限定で日本全国でも少数の施
設でしか施行できないデバイスを使った治療も行っています。
また、今年度中には高解像度の3T MRIの導入を予定しています。以上のように、
最先端の機器と技術を活用し地域の脳卒中治療の拠点となることを目標として
います。
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当院で働く女性医師 (2)
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麻酔科 科長
渋谷 博美
こんにちは。麻酔科科長の渋谷博美です。毎日厳しい暑さが続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?
日本も女性が活躍できる社会を作る方向に向いています。医師国家試験の女性
合格者は、3割を越え、そして、大阪医療センターで働く女性医師数も全体の
3割を占めています。
当センターは、女性にとって働きやすい、そして働き続けることができる病院
にするために、勤務環境改善プロジェクトを立ち上げ、様々な成果をあげてい
ます。具体的には、育児や介護でお休みしていた先生への復職支援や、既存の
保育園の受け入れ児童数の拡大、病児保育や夜間保育、土曜保育の開設、育児
短時間勤務制度や変則勤務制度の導入を行いました。
これらは、女性医師だけでなくすべての病院職員にとって働きやすい環境にな
ることにつながっています。私の子供は、3人とも当センターの保育園にお世
話になりました。いつも子供の目線で保育をしてくださる保育士の方々に毎日
頭が下がる思いでした。だからこそ、安心して仕事に集中できたと思っていま
す。保育園を卒園すると、朝、子供たちから「いってらっしゃい」と送られ、
夜、「おかえりなさい」と迎えられるようになりました。「いってらっしゃい」
や「おかえりなさい」を子供たちに言いたくて、麻酔科全体で変則勤務制度の
利用を決めました。抱っこされて保育園の門をくぐっていた子供たちも上の子
は成人になり、下の子たちは高校生です。子育て中は、周りに気を使ってもら
う立場でしたが、気づけば気を使ってあげる立場になりました。
私の朝は、家族のお弁当作りから始まります。朝食のパンをかじりながら洗
濯物を干し、主人や子供たちと競うようにして出勤します。自分の時間を捻出
するのは難しいですが、仕事を続けることが、自分の自信になることを、いつ
も産休に入る先生たちに、私は伝えています。
麻酔科医は、ほとんどの時間を手術室で過ごします。常に患者さんのために
真剣に医療に携わり、手術開始で術者、麻酔科医、看護師やコメディカルの方
々が一斉に緊張し、手術終了で一斉にホットするあの瞬間が好きで、毎日手術
室に向かっています。
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第42回“愛の夢コンサート”サマーコンサート を終えて
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ボランティアコーディネーター
藤本 和彰
2016年7月12日、当院・講堂にて音楽ボランティアの皆さんによる、
第42回“愛の夢コンサート”サマーコンサートを開催しました。
平成9年1月、ボランティア導入時より始められたこの「愛の夢コンサート」、
回を重ね42回を迎えました。
午後7時、“皆さま今晩は〜・・・”いつも進行のお手伝いをして下さる、
八田 叔子さんのご挨拶でコンサートは始まりました。そして出演して下さっ
た音楽ボランティアの皆さまから、会場いっぱいの患者さん・ご家族の皆さん
に、素晴らしい歌声と演奏を届けて頂くことができました。
最初の奏者はレギュラーメンバー、ピアノ演奏の佐竹 史子さん。今回は映画
音楽、3曲をご用意下さいました。
“愛の夢“サマーコンサートのオープニングは「♪エデンの東」。1955年
公開、アメリカ映画「エデンの東」のテーマ曲です。主演ジェームズ・ディーン。
微妙に揺れるティーン・エイジの青年を魅力的に演じ、名実ともに一躍スターの
地位を不動のものとしました。
続いて「♪ひまわり」「♪太陽がいっぱい」を聴かせて下さいました。メロディ
ーを聴きながら、銀幕のスターや、映画の1シーンなど、それぞれに情景を思い
浮かべながら、懐かしく聴いておられたのではないでしょうか。
そして最後はオリジナル曲「♪あじさい」。佐竹 史子さんはいつもオリジナルの
新曲を聴かせて下さいます。いろんな場所で印象に残った情景をイメージし、曲
にされるそうです。この曲は今年6月、京都・宇治の花の寺「三室戸寺」に行か
れた折、そこにある広大なアジサイ園では、様々な色のアジサイが咲き広がり、
その美しい景色を曲にされたそうです。
いつも素敵な曲を聴かせて頂き、ありがとうございます。
ピアニスト・作曲家として活躍中の佐竹 史子さん。いつもながらの暗譜演奏と
華麗なテクニック。そして作曲家ならではの情感豊かで、美しいアレンジの旋律
に思わず引き込まれてしまいます。ピアノの生演奏を、さぞやお楽しみいただけ
たことを感じています。
続いての奏者は「アンサンブルグループ りぼん」の皆さん。今回初めて“愛の
夢コンサート”に参加して下さいました。リボンの皆さんの、色とりどりの綺麗
なドレス姿を見ているだけで、気持ちが明るくなったような気がしました。
プログラムは、
♪1.「愛の挨拶」
♪2.「私は夢に生きたい」(歌劇「ロミオとジュリエット」より)
♪3.「カノン」
♪4.「夏は来ぬ」
★みんなで歌いましょう!
♪. 「夏の思い出」
♪. 「ふるさと」
♪5.「花は咲く」
♪6.「アース」
♪7.「ジュピター」
♪8.「Amazing Grace」
「アンサンブルグループ りぼん」は、2012年、神戸女学院大学音楽部を卒業
後、
「音楽との出会いを大切に、たくさんの人と繋がっていきたい」との思いから、脇田
僚子さんを代表とした、このグループが結成されました。2013年より、兵庫県、
和歌山県、大阪府等の病院や商業施設等で演奏活動をしておられます。
ピアノ(脇田 僚子さん、松本 未来さん)・ヴァイオリン(竹田 早希さん)・フ
ルート(泉 千晶さん)・声楽(ソプラノ:井上 美和さん)の女性5人のアンサン
ブルで、皆さまの身近な場所を訪問し、生演奏を届けて下さいます。
最初の曲は「♪愛の挨拶」。初出演で、あいさつを兼ねて演奏して下さいました。2
曲目は、歌劇「ロミオとジュリエット」より、「♪私は夢に生きたい」。ソプラノ歌
手・井上 美和さんの、とても綺麗で清澄感に富んだ素晴らしい歌声は、力強く元気
を与えてくれました。きっと、会場すべての人たちをも魅了したことでしょう。
そして、「♪夏は来ぬ」「♪花は咲く」「♪アメイジング・グレイス」では、「アリ
ア」の熱唱とは一際違った、こころ和らぐ静かな歌声が、時の経つのを忘れさせるよ
うな心地よい気分にさせてくれました。
今日は、とてもバラエティに富んだ素敵なプログラムを作って下さり、ソプラノの
美しい歌声と素晴らしい演奏で、こころに残るステージを多くの患者さん・ご家族に
届けて下さいました。
ボランティア皆さんからの、「心の贈り物“愛の夢”サマーコンサート」、会場一
杯のお客さまに聴いて頂くことが出来ました。梅雨の季節の真っただ中、夏をチョッ
ピリ先取りした感じですが、聴こえ来るそれぞれのリズムやメロディーに季節を感
じ、
様々に情景を思い浮かべながら聴いて頂けたことと思っています。
患者さん・ご家族のこころが、少しでも和んで頂ければ私たちは嬉しく思います。
そして色んな方々に支えていただき、無事終えたことにも、幸せを感じます。
そして何より、この病院コンサートが末永く続くことを願っております。「楽しい時
間をありがとうございました。」皆さんのご支援・ご協力を感謝いたします。
今回参加して下さった、10代〜50代・60代以上の男女53名の方々より、「コ
ンサート感想アンケート」を届けて頂きました。設問「全体的にいかがでしたか?」
については、「よい」「ふつう」で100%(「よい」49名・92%)の評価を頂
くことができました。
皆さんからお届け頂きました貴重なご意見・ご感想は、今後開催するコンサートの
企画の参考にさせて頂きます。ご協力有難うございました。
次回の“愛の夢コンサート”をどうぞお楽しみに!
「大阪医療センターメールマガジン」ご愛読の皆さまへ・・・
音楽ボランティア募集のお知らせ:当院では「音楽ボランティア」のご協力で、年2
回“愛の夢コンサート”(初夏6月:サマーコンサート、冬12月:クリスマスコン
サート)を開催しています。
“愛の夢コンサート”で、患者さんと楽しい時間をご一緒しませんか。演奏やMC
(master of Ceremonies)での出演をご希望の方は、管理課ボランティア担当までご
連絡下さい。
お待ちしています。
・管理課ボランティア担当 → TEL:06-6942-1331(代表)
・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/
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看 護 の こ こ ろ
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東7階病棟
上 みゆき
本格的な夏を迎え、夏バテや夏風邪などで体調を崩されていませんか。
そして、今年は4年に1度のオリンピック。今、まさに日本の真裏、ブラジル
・リオデジャネイロで熱い戦いが繰り広げられています。時差は12時間、LIVE
中継の鑑賞で寝不足になっている方もいるのではないでしょうか。私もその一
人ですが、選手達の真剣勝負、日本代表選手の活躍する姿に感動しパワーをも
らっています。
早いもので、私は看護師として働き始め17年目を迎えました。この「看護の
こころ」を担当させて頂くのも、4回目、4年ぶりになります。就職時から循環
器看護に興味を持ち、入職から今まで、循環器看護に携わる機会を与えて頂き、
2014年 7月に慢性心不全認定看護師の資格を取得しました。現在は循環器科・
心臓血管外科病棟で副看護師長として勤務しています。
今回は、私が認定看護師を目指すきっかけとなった患者さんについて、そし
て、慢性心不全看護認定看護師の資格を取得後、私が目指す看護を紹介させて
頂きます。
認定看護師資格取得のきっかけは、慢性心不全認定看護師教育課程の臨地実
習の指導者としての役割を頂いたことです。実習では、急性心筋梗塞を発症し
重篤な状態となり集中治療室に入院し、長期間の侵襲的治療が必要になりまし
たが、その後回復期に至る患者さんを担当して頂きました。患者さんは一家の
大黒柱として高校生と大学生の子供を抱えていました。広範囲の心筋梗塞で、
非常に心機能が低下したため、今までと同じような就労や日常生活を送ること
はできない状態でした。そのため、看護師は退院後の生活について指導を行っ
ていましたが、他人事の様な反応で看護師は介入に困っていました。しかし、
実習生の関わりによって指導に対する反応や発言に変化が見え始めました。
私は、長年、循環器看護に携わり、広く深く看護を身につけてきたつもりで
した。しかし実習生が行う病態アセスメント、患者さんの苦悩や思い、生活史
を受け止め、患者さんの強みを引き出しながら療養行動につなげていく技術、
まさに根拠のある看護だと感心しました。私が知らない循環器看護領域がある
ことに気付き、もっと専門的知識・技術を身につける必要があると考え、認定
看護師の資格を取得する事を決めました。この患者さんは心臓リハビリテーシ
ョンに通っておられました。お会いすると、「あの時はほんとに良くしてもら
った。同じ認定資格を取った、上さんに教育してもらい、一緒に働ける看護師
さんや、看護してもらえる人は幸せですよ。」と言って下さいます。今後、慢
性心不全の患者さんは増加の一途をたどります。心不全の再増悪を繰り返すこ
となく、「生活の質」を維持しながら生活できるよう、私は患者さんを支援し
ていきたいと考えます。患者さんの生活史や死生観に反する押し付けの看護に
ならないよう、患者さんが培ってきた習慣、慣れ親しんだ環境の中で、高齢に
して課せられる内服管理、水分・塩分制限を実践する事がどれだけ大変な事か
を、患者さんの立場に立って考え、患者さんに寄り添う姿勢を大切に、今後も
当院の循環器看護の充実に寄与していきたいと考えます。
ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html
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研 修 医 日 記
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研修医2年目 春藤 卓也
研修医2年目の春藤です。大阪城の南西に位置するこの医療センターでの研
修もいつの間にか1年が経ちました。ふと自分は成長できているのだろうかと
不安が浮かぶ時もありますが、自分がこの一年経験させていただいたことを一
つ一つ思い返すと、歩んだ道のりは決して短くないように思います。
以下、私が感じた当院での研修の特徴を綴らせて頂きます。
1.同期が15人いる。
一つの科を複数人で研修できる、相談できるひとが多いなど研修中のメリッ
トもさることながら、研修後も様々な分野に進んだ同期に相談できるという点
も大きいと思います。15人という数字は多すぎず少なすぎず、マイナー科を現
在、志望している自分にはありがたいです。
2.忙しさがほどほど
いい意味で中庸です。忙しくないわけではないのですがそれだけでもないで
す。平日も業務の合間で自分の時間を確保できますし、土日も比較的自由が利
くので自身の生活の維持もできています。この1年間は限られた時間をどう使
うかというのは大きな問題でした。最近ではコツのようなものをつかみほどほ
どに勉強時間も確保しています。…何より朝の早起きが大切なのですけどね。
大阪医療センターに興味をもって、この文章を読んでくださった医学生の皆
さま、ぜひ見学を申し込んでください。とりあえずメールを出すと一歩前に進
みます。送り先はこちら。
kenshubu@onh.go.jp
大阪医療センターでの研修
研修医2年目 中川 僚太
どの病院で研修するか、ということは学生時代の大きな悩みの一つになると
思います。僕自身も将来の医師像を含めて、研修病院について悩んだ記憶があ
ります。救急外来がしっかりしている病院や手技をする機会の多い外科系の病
院、カンファレンスや教育に熱心な病院など魅力的な病院は沢山あります。そ
の中で最終的に一つの病院で研修をすることになるため、この“研修病院選び”
はその後を大きく左右してしまいそうに感じると思います。しかし、僕自身が
当院で研修し、また他院で研修している友人の話を聞いていると、どの病院に
も得意・不得意とする研修項目があり、足りないと思うことは自分で積極的に
研修する必要があるのでなないかと感じます。その際に助けとなるのは、同期
からの刺激を得ることが一番大きいと思います。当院は1学年15人の研修医が
在籍し、研修医ルームも存在するため、日々お互いにいろいろな話をすること
ができます。各科の研修における相談や救急外来での情報共有などの医療に関
わる話から、休憩時間には個人的な相談や遊びの話まですることが出来ます。
その中で生まれる研修医同士の強い繋がりが当院での研修の一番の強みである
と感じています。
臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html
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総編集長:病院長 是恒之宏
編 集 長:副院長 中森正二、関本貢嗣
看護部長 伊藤文代
編 集:百崎実花
発 行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
(〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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いよいよ夏本番です。夏と言えば、熱中症や熱射病に要注意です。水分・電
解質の補給が重要なことはもちろんですが、普段の体調管理もたいせつです。
寝不足、飲み過ぎ、不摂生は誘因となりますので、ご注意を。
メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp
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