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メールマガジン「法円坂」No.187(2016/12/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 12月は師走。今年の仕事収めです。一年を振り返り、反省もしながら、頑
張った自分をひそかにほめることもあるでしょう。年賀状書き、クリスマス、
忘年会、大掃除等、いろんなことを短期間に行わなくてはなりません。でも、
上手にこれらのことがやり終えれれば、いい年越しになります。
がんばりましょう。一年の計は12月にあり!!!です。
 それでは今年最後のメルマガをお楽しみください。
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   メールマガジン「法円坂」No.187(2016/12/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長  是恒 之宏 です
 ・就任のご挨拶
 ・当院で働く女性医師 (6)
 ・大阪府医師会フィルハーモニー
  「第12回オータムコンサート」を終えて  
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記

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      院 長  是恒 之宏(これつね ゆきひろ) です       
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 院長の是恒です。
 みなさん、新聞やテレビでも紹介されましたし、12月3日には現地説明会も開
かれたのでご存知の方もおられるでしょうが、今回は当院敷地内で発掘された
後期難波宮に関連する遺跡についてお話します。
 今回発掘調査の対象となったのは当院敷地内の南東部分で以前患者さんの駐
車場があったところです。病院立替のためには、当院の負担で発掘調査を行う
ことが義務付けられており今年の4月から順次行ってきました。

 以下は、現地説明会資料より抜粋です。

大阪市教育委員会と大阪市博物館協会大阪文化財研究所がこの発掘調査を行い
ました。この場所は後期難波宮の朝堂院西方に当ります。調査の結果、後期難
波宮の官衙(かんが:役所)と五間門区画と呼ばれる施設の一部が発見されま
した。後期難波宮は732年頃には完成したとされています。40年以上の調査に
よって、内裏、大極殿、朝堂院など中心部分の構造はほぼ解明されていますが、
周辺に展開する官衙は発見されていませんでした。今回の調査で初めてこれが
捉えられたというものです。今回東西にわたる塀の跡が2列発見されています
が、南側の塀(塀2)の南側に4棟の堀立柱建物(おそらく役所に当たるもの)
が見つかっています。また北側の塀(塀1)は、五間門区画と言われる宮の西
側にある区画の南側の塀と考えられます。
これまでにもこの区画は南北に約200mにわたって塀が続くことがわかっていま
したが今回の発見で東西にも少なくとも120m以上の規模であることが明らかと
なりました。

 五間門区画はまさしく、いま当院が立っている場所にあたり、かつては迎賓
館にような施設があったのではないかとする見方もあります。このような歴史
的に価値のある発見は、現状保存が求められておりこの部分に免震構造の建築
することはできません。この部分を回避して建物を建てるためには、設計から
もう一度やり直す必要があり新病院の完成は1年以上(2年ぐらい)遅れる可
能性が出てきました。

 なかなか厳しい現実ですが、申年は去りますので、来年の酉年、ひたすら前
に向かって進んでいきますのでご支援のほどお願いします。

 
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             就任のご挨拶
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                     皮膚科 科長 小澤健太郎

 本年10月1日付けで皮膚科科長に昇任しました小澤健太郎です。

 私は平成2年に大阪大学医学部を卒業し、神経生化学教室で大学院生として
基礎研究に従事した後、平成8年に皮膚科に入局しました。その後は阪大病院
や伊丹市の近畿中央病院での勤務を経て平成16年に大阪医療センターに赴任し
ました。 良性、悪性を含めた皮膚腫瘍や自己免疫性水疱症を専門として参り
ましたが、最近これらの疾患の診断、治療は着実に進歩しています。

 すでに広く普及したダーモスコピーを用いると、病変部の色素の分布や血管
の状態を30倍程度まで拡大して観察することが可能で、多くの例で非侵襲的に
良性悪性の判断ができます。
 皮膚悪性腫瘍の中でも予後が悪く治療が困難な悪性黒色腫(メラノーマ)に
対して、遺伝子変異を標的とする分子標的治療薬や免疫療法といった新しい治
療法が導入されました。たった数年の間に手術で根治できない進行期の患者さ
んの治療法が一変し、実際に従来の抗がん剤に比べて目を見張る効果が得られ
る例もあります。今後はこれらの新規治療法や従来からの治療法の組み合わせ
により、さらに治療が発展することが期待されます。
 自己免疫性水疱症は高齢者に多い難病で、皮膚に対する自己抗体が原因で水
疱が多発します。ステロイドや免疫抑制剤による長期間の治療が必要ですが、
副作用などのために治療に難渋することがあります。近年は免疫グロブリン大
量療法が保険適応となり、難治例に対する治療選択肢が増えました。

 皮膚科では上に挙げた疾患以外にも全身の皮膚に生じるさまざまな疾患に対
応しています。個々の患者さんの状況を考慮しつつ、常に新たな知見に基づい
たレベルの高い医療を提供できる皮膚科であり続けるよう、スタッフ一同で診
療に取り組んで参ります。

今後ともご支援・ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。


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      当院で働く女性医師 (6)          
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					 耳鼻咽喉科 専修医
                     秋田 佳名子

 こんにちは。耳鼻咽喉科専修医の秋田佳名子と申します。
 今回、女性医師の日常生活について書きたいと思います。

 まず私が耳鼻咽喉科を専攻したのは、外来診療で幅広い世代の患者さんと接す
ることができるからです。様々な主訴を訴えられる患者さんのおかげで日々勉強
しております。週2回(月曜日・木曜日)初診時カンファレンスで初診患者さん
を全員分振り返り、必要な検査、ファイバー写真、画像所見などスタッフ全員で
見返して確認しています。そのおかげで他の先生が診察した珍しい症例を自分で
も見ることができますし、どのような処置をしたかも教えてもらうことも出来ま
す。また水曜日・金曜日は手術日なのですが、当科では1年目から執刀できる手
術も多いです。術前の診察や画像評価などの準備、手術、手術した後での反省な
ど術者になって実際に手術することで学べます。
 当科では耳、鼻、咽喉頭、頸部、様々な手術があり、飽きることがありません。
1週間で曜日ごとに手術を学ぶ日や外来診療で学ぶ日がある程度決まっており、
新鮮な毎日を送ることができると思います。
土日は当番制であり、きっちり休むことが出来ます。日常生活としてはこのよう
な感じです。私自身、子育てをしているわけではないので女性医師としての日常
生活というよりかは一人の耳鼻科医としての話になってしまい、参考になるかは
分かりませんが、もし役に立つことがあれば幸甚です。
 ちなみに耳鼻科では女性医師の割合は35%以上います。この割合は女性医師が多
すぎもせず、少なすぎもしないバランスの良い、子育てしても働ける環境が整っ
ている科だと思います。
 最後に、当院は谷町4丁目という非常に立地のよい場所にある病院です。周辺
にはおいしいご飯屋さん、スイーツがたくさんあります。仕事終わりの飲み会と
いうのも日々働く中で欠かせない貴重な時間ではないでしょうか。仕事・プライ
ベートどちらも楽しむことができると思います。


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    大阪府医師会フィルハーモニー
   「第12回オータムコンサート」を終えて
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                    ボランティアコーディネーター
                    藤本 和彰

 2016年11月19日(土)午後3時、当院・講堂にて大阪府医師会フィ
ルハーモニーの皆さまによる「第12回オータムコンサート」を開催しました。
「大阪府医師会フィルハーモニー」は、大阪府医師会の福利厚生事業の一環と
して1970年に大阪府医師会員のクラッシック音楽を愛するメンバーにより
設立されました。現在では、医療関係者、医学生をはじめそれ以外のメンバー
も参加しているオーケストラです。1997年からは指導者にプロの指揮者、
トレーナーを迎え、音楽・演奏レベルの向上に取り組んでいます。
 活動は、病院での「ロビーコンサート」と年1回の「ザ・シンフォニーホー
ル」での定期演奏会(2017年6月25日(日)、第47回定期演奏会を開
催予定)とを二本柱としています。
 病院のロビーに訪問するコンサートは「入院」「通院」という厳しい状況に
おられる患者さまやそれを支えているご家族に「癒しと元気」を提供しています。
(以上、大阪府医師会フィルハーモニー公式ホームページより抜粋)

 オープニング曲は、ジョルジュ・ビゼー作曲、歌劇『カルメン』第一組曲より
「闘牛士」。
今回は前半にオペラ「カルメン」をプログラムに取り上げ、いろんな場面を演出
していただきました。指揮は高谷光信さん。誰もが聴いたことのある「前奏曲」、
独特の民謡の旋律を聴かせる「アラゴネーズ」、そして終曲「ジプシーの踊り」
など、フルオーケストラの迫力ある演奏を聴かせて下さいました。
 そして素敵なゲストは、メゾソプラノ歌手・糀谷 栄里子さん。カルメンに扮装
しての登場でした。「ハバネラ〜恋は野の鳥〜」「セギディーリャ」。メゾソプ
ラノの素敵で、迫力ある歌声を聴かせて下さいました。会場狭しと思わせ振りな、
歌と踊りでの熱演でした。
カルメンの終曲は「ジプシーの踊り」。会場が最高潮の盛り上がりの中での終曲
でした。「カルメンの物語」、ストーリーをイメージしながら迫力あるオーケス
トラを楽しみながら、聴いていただけたことと思っています。

 プログラムはコンサート恒例、指揮者体験コーナーに。今回の課題曲は、チャ
イコフスキー作曲『くるみ割り人形』より「トレパーク(ロシアの踊り)」。
先にひとり12歳の男の子が手を上げてくれていました。そして会場から5歳と
15歳の女の子、二人が体験コーナーに参加して下さいました。
 オーケストラの指揮者体験という滅多にないチャンスに、最後まで緊張しなが
らも素晴らしい指揮者ぶりを発揮されました。司会者の「感想は?」の問いに、
「指揮棒が思っていたより軽かった・・・。」「楽しかった・・・。」など、満
足気な表情でそれぞれに話されていました。
司会者のウィットに富んだ楽しい会話と、リズムに合わせながら会場一体となっ
ての手拍子に、楽しさと温もりを感じながら、とても幸せを感じるひと時でした。

 そして『ジブリ・メドレー』。「♪君をのせて」「♪崖の上のポニョ」「♪い
つも何度でも」そして「♪となりのトトロ」の4曲を聴かせて下さいました。子
供から大人まで大人気アニメ映画といえば、やはり宮崎ジブリ。会場のお子さん
達にも映画の1シーンなど思い浮かべながら、楽しく聴いていただけたのではな
いでしょうか。
また、『千と千尋の神隠し』のメインテーマソング「いつも何度でも」では、糀
谷 栄里子さんの歌声に、涙した患者さんもおられたのではないでしょうか・・・。

 最後のプログラムは、『日本の四季・歌曲メドレー』です。「♪故郷」「♪春
の小川」「♪夏は来ぬ」「♪紅葉」「♪雪」そして「♪故郷」。日本の美しい唱
歌を、オリジナルのメドレーで聴かせて下さいました。糀谷 栄里子さんの「アリ
ア」の熱唱とは一際違った、こころ和らぐ静かな歌声が、時の経つのを忘れさせ
るような心地よい気分にさせてくれました。
口ずさみながら日本の四季を肌で感じ、みんなで心を込めて合唱した「故郷」。
患者さんは日々それぞれに、色んな病気と闘っておられることを痛感しています。
故郷は懐かしく、特別な居場所として心に刻まれています。人それぞれの思い出
や、人さまざまな想いが重なり合って・・・、ホロリと涙された方がいらっしゃ
った様にも感じています。
 この「病院コンサート」は、入院患者さんや外来通院患者さんでもコンサート
会場に足を運ぶことが出来ない方々に、フルオーケストラの魅力をお届けするた
めに行われています。大きなホールの舞台の上でなく、病院のロビーなどで患者
さん・ご家族など、皆さんと同じ目線で、より親しみやすい形での音楽をお届け
しようと、大阪府医師会フィルハーモニー皆さまで取り組んでおられます。

 きょうも多くの患者さん達に、素敵な音楽と楽しい時間を届けて下さいました。
そして何よりも「癒しと元気」を下さいました。フィルハーモニーの皆さま、ボ
ランティアの皆さま、そして病院職員の皆さまの会場を見守る温かい眼差しがと
ても印象に残っています。患者さんの一日も早いご回復と、ご退院を全員が願っ
ております。
 音楽を通じ少しでも心を和らげ、これからの療養のお役に立てれば幸いに思い
ます。そして、このコンサートが患者さんの心に響きながら、末永く続くことを
願っております。
「楽しい時間をありがとうございました。」

 今回参加して下さった10代〜50代・60代以上の男女60名の方々から、
「コンサート感想アンケート」を届けていただきました。「全体的にいかがでし
たか?」について、「よい:59名、98%」+「ふつう1名、2%」の評価を
いただきました。
皆さまからいただきました貴重なご意見・ご感想は、今後開催するコンサートの
企画の参考にさせていただきます。ご協力有難うございました。

「大阪医療センターメールマガジン」ご愛読の皆さまへ・・・
音楽ボランティア募集のお知らせ:当院では「音楽ボランティア」のご協力で、
年3回(初夏・秋・冬の季節)コンサートを行っています。
初夏に“愛の夢”サマーコンサートを、冬12月に“愛の夢”クリスマスコンサ
ートを行います。素敵なハーモニーやメロディを聴いたり、大きな声で歌ったり
しながら楽しい時間を過ごさせて下さいます。
また、秋のコンサートは「大阪府医師会フィルハーモニー」の皆さまが、フルオ
ーケストラの魅力を届けて下さいます。
“愛の夢コンサート”に出演を希望される方、また、MC(master of Ceremonies)
として楽しい時間をご一緒しませんか。
出演ご希望の方は、管理課ボランティア担当までご連絡下さい。

・管理課ボランティア担当   →TEL:06-6942-1331(代表)
・ボランティアホームページ →http://www.onh.go.jp/volunteer/


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      看 護 の こ こ ろ        
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			              東9階 副看護師長 
                      近藤  美由紀

 昨年は暖冬と言われていましたが、今年は厳冬になると言われております。
気温が低くなると空気は乾燥し、インフルエンザなどのウイルス性の病気が流
行しやすくなります。皆様、今年も残すところわずかとなり、忙しい時期です
が体調など崩さぬようお過ごしください。
 私は、看護師12年目で副看護師長として消化器外科病棟に勤務しています。
今回「看護のこころ」とは何なのか、私自身の看護を振り返り改めて考えてみ
ました。私のとっての「看護のこころ」とは、患者さんの思いや言葉を大切に
受け止めることだと考えています。なぜそのように思うようになったかという
のをお話ししようと思います。
 看護師2年目の時に受け持った患者さんとのエピソードです。私は肝臓がん
の終末期に移行している患者さんを受け持っていました。その患者さんは腹水
がどんどん貯留して足もむくみでパンパンに腫れてきてしまっていました。徐
々に日常生活での動作が自分では難しくなり、トイレに歩いていくことも困難
な状況となっていました。あるとき「トイレがしたい」と言われたので私は、
現状から歩くのは無理であるし、動くことで倦怠感や呼吸困難感が強くでてし
まうということから、ベッド上での尿器を提案しました。しかし上手く尿は出
でませんでした。そこで尿管に管を入れておく方法も次に提案しました。動き
にくくなっているので少しでもしんどくないように、トイレに動く動作を減ら
すことで、症状緩和になるのではないかと考え、患者さんに伝えました。
すると患者さんは「そんなことを言ってるんじゃない!俺はトイレでしたいん
だ!!」と強い口調で訴えられました。その時の私は、どうやったら排泄を苦
痛なくできるかの方法ばかりに目がいっており、「トイレがしたい」という言
葉だけを受け対応しようとしていました。自分のことが自分で思うようにでき
なくなることのつらさ、人に下の世話をされることの羞恥心、自尊心を傷つけ
られるような思い、トイレまで動けなくなることで自分の状態が悪くなってい
ることを実感させられ不安や恐怖を感じていることなど、さまざまな苦痛な思
いが、患者さんの言葉の裏には隠されていたのだと気づかされました。2年目
の私は、看護師として患者さんの援助をすることは当たり前だと思って自分な
りに一生懸命、患者さんの手助けになればと思ってやっていたことでした。
しかし、私の行為はただ援助方法だけを提供しようとしてしまっていたことに
気づかされました。どんな思いで患者さんがその言葉を発しているのか感じ、
理解して援助することが看護ケアなのだと実感しました。
 2年目看護師だった自分は、その患者さんが強い口調で言われた言葉に「ど
うして?患者さんのことを思って考えたことだったのに…」と思うこともあり
ましたが、その経験から、がんと闘う患者さんの思いを身をもって知った大切
な瞬間であったと思っています。そしていつも患者さんの看護を通じて、自分
はいつも看護師として成長させられているのだと感じています。これからも、
病棟スタッフと共にがんと闘う患者さんの思いを考えることを大切にしながら
日々看護をしていきたいと思います。


ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                     研修医2年目 藤本 和也

 研修医2年目の藤本和也と申します。早いもので研修医生活も残り数ヶ月と
なりました。医学生の皆さんの病院選びの参考になればと思い、当院で研修し
て感じたことを書いてみようと思います。
 私は整形外科志望で選択期間に2ヶ月間ローテートさせていただきました。
人工関節、脊椎の手術から腫瘍、小児などの珍しい疾患も経験でき、骨折の抜
釘術では執刀させていただくなど楽しく充実した研修でした。その際に感じた
ことが、なるべく多くの指導医がいる病院で研修することの大事さです。当院
はどの科もたくさんの指導医がいるので本人次第でいくらでも勉強することが
できます。また整形外科でも内科の知識はある程度必須だと感じました。当院
のカリュキュラムではほとんどの内科系をローテートするため将来内科以外に
進んでも非常に役立つと思います。当直では発熱、腹痛、失神など頻度の高い
疾患を中心に様々な症例を経験できます。研修医が主体となり初期対応をする
ため、非常に勉強になりますし、度胸もつきます。
 その他、学生の方々が気になりそうなことも書いておきます。給料に関して
ですが、基本給+当直代+時間外手当を毎月いただいています。昨年度から年2
回賞与もいただけるようになり、以前と比較すると大変恵まれています。また
当院はある程度自分の時間を確保できるため(特に2年目)、勉強や趣味、習
い事も可能です。立地もめちゃくちゃ良いです。
 ややこしいマッチング試験のため受験するのに躊躇するかもしれませんが、
大阪医療センターでは同期が15人と多く、楽しく充実した研修医生活を送る
ことができると思います。是非見学に来てみてください。


                     研修医2年目 前野 紗代

 こんにちは、研修医2年目の前野紗代と申します。学生の頃に読んでいたこ
の研修医日記がもう自分に回ってきたのかと、この2年間の時間の流れの早さ
を感じています。重複しますが、救急外来と研修で感じたことを少し書いてみ
ようと思います。
 当院の救急外来は電話相談、救急搬送連絡も研修医が行い、まず研修医1・2
年目の二人で診察・検査を担当します。その後で上級医に相談して追加検査や
治療の方針を決めていきます。救急外来当直のレジデントの先生方は親身にど
んな相談にも乗り、指導してくださります。また苦楽を共にしている同期達は
優しく、救急外来が忙しくなると助けにきてくれて、みんなに頼りきってなん
とかやっています。
同期は15人と多すぎず少なすぎず、研修医ルームでは救急外来や病棟で経験
した症例や、日常業務でのちょっとした疑問や個人的な相談や愚痴までいろい
ろ話し、つらいときには励まし合い、和気あいあいと楽しく過ごしています。
また、熱心に指導、相談に乗ってくださるスタッフやレジデントの先生方が多
く、当院のカリキュラムでは必須科は多いですがその分幅広く症例を経験でき、
最初は興味のなかった科が将来の選択肢にもなります。
 取り留めのない話をだらだら書いてしまいましたが、つまりは充実した研修
生活を送っています。少しでも興味のある方はぜひ見学に来てみてください。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 是恒之宏
編 集 長:副院長 中森正二、関本貢嗣
     看護部長 伊藤文代 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 12月も中旬を超えると通勤電車の中は、なんとなくいつもの人ではない人
達が乗車しています。いつもの席に座れないからだけではないようです。大き
な荷物を抱えている人、電車の中のルート版を見て行先を確認している人、デ
パートの袋を下げた買い物帰りの人などなど。一年の終わり、締めくくりとい
う12月は、人の動きも変化があり、世間全体もそわそわしているような気が
します。そんな風に思いながらも、自分のまわりにいる人たちのおかげで、一
年が無事に過ごせたと考えることが大切なのだと思います。

 どうぞよいお年をお迎えください。
    

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp

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