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メールマガジン「法円坂」No.196(2017/9/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



  日本では学校や会計の年度が4月始まりで、9月は年度の半分が終わる時季にな
ります。アメリカ・カナダ・ヨッロッパ・中華人民共和国などは9月始まりにし
ている国もあるそうです。そう考えると、季節が秋へと変わるこの時期は、なに
かにつけ気持ちの変化もあるように思います。不安や期待という気持ちもあるで
しょう。その気持ちにあまり惑わされず、自分の立てた目標を達成していくこと
に、確実に進んでいきたいものです。
では、今月のメルマガをお楽しみください。
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   メールマガジン「法円坂」No.196(2017/9/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長  是恒 之宏 です
 ・山崎麻美先生を偲ぶ 
 ・【 法円坂よもやま話 】
 ・小児科病棟の子ども達に素敵な絵本を届けませんか!
  ボランティアグループ「綿の花 えほんの会」のご紹介
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記

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      院 長  是恒 之宏(これつね ゆきひろ) です       
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この時期に風邪とは・・・

 先週の金曜日に看護学校講義があり、とくに問題なく声も出ていましたが金曜日
の午後から声がだんだん掠れてきました。同日、吉祥寺で講演をしたときには声は
ガラガラで、1週間経ってもまだおかしい状態です。こういうときに限って、挨拶
や講義、講演が続き1時間喋るたびに喉がまたおかしくなることを繰り返している
ようです。いっそ、×のついたマスクを装着しようかと思うくらいです。
 今週はアジア太平洋不整脈学会(APHRS:Asian Pacific Heart Rhythm Society
Scientific Session)が横浜で木曜日から日曜日開催されていますが、木曜日に
GARFIELD AFレジストリーのアジアの特徴をまとめたシンポジウムがありました。
アジア内での比較データを見るたびに日本での医療が優れているかを感じるわけで
すが、この研究もあと1年でようやくフォローアップ期間が修了し様々な興味ある
解析結果が出ると期待されています。今回も木曜日の朝10時半から1時半までラン
チも取りながら打ち合わせ(3時間は長い)、2時40分から1時間のシンポジウムで
したが、喉の調子は更に悪化しました。今日はまた朝から看護学校の講義で、美声
を聞かせることができませんでした。
いつもなにげなく出来ていることができなくなって初めて健康であることがどれほ
ど大事かを実感します。今日の看護学校の講義は「健康と疾病」でした。

 この週末には台風が襲来し、季節も変わる時期、どうぞ皆様体調にお気をつけて
元気にお過ごし下さい。


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         山崎麻美先生を偲ぶ            
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 1982年から2012年まで、当院で勤務されていた故山崎麻美副院長の「お別れ会」
が8月20日新阪急ホテルにおいて、前院長、現院長をはじめ多数の院内関係者の出
席のもとに催されました。皆様に、早すぎた山崎先生のご訃報をお伝えするとと
もに、当院在職中の診療の場以外でのご活躍を当日の渋谷職員研修部長の偲ぶ言
葉とともに知っていただき、ご冥福を祈りたいと思います。


                  職員研修部長・麻酔科科長 渋谷博美

 脳外科医であり、大阪医療センターの副院長としてもご活躍された山崎麻美先生
が、2017年6月13日永眠されました。
山崎先生のには、大変お世話になりました。
私が、山崎先生と、かかわりを持たせていただいた多くの出来事の中で、いちばん
思い出されるのは、やはり、女性医師勤務環境改善プロジェクトの立ち上げのお手
伝いをさせていただいたことでしょうか。
「1人だけが満足するのではなく、みんなが満足することが大切」と、おっしゃっ
ていた言葉どおり、働いているときに、ふっと思う、こんなことができたらいいの
に、や、こんなものがあったらいいのに、を、次々と実現されました。
 女性医師のロッカー室が狭いという声があがったとき、ロッカー室になりそうな
場所を見つけるために、先生と病院中を探索したことがありました。あれは、楽し
かったです。
また、仕事帰りに、保育園児を連れて、晩ご飯の買い物をするのが大変、という話
から、その数年後には、病院敷地内にスーパーイズミヤが出現しました。
女性医師の当直室が少なくて、外来の椅子で仮眠をしているという声を聞けば、洗
面を充実させた当直室を数多く増やし、また、勤務制度や復職支援を推進させ、夜
間保育や病児保育も開設されました。今は、当たり前のように稼働しているこの環
境は、山崎先生が切り開いたものでした。
 そして、山崎先生は、私に、私たちに、働き続ける気持ちと、働き続けることが
できるという自信を持たせてくださいました。
山崎先生の説得力と実行力に、いつも圧倒され、ときには、かなりの情報通に驚き、
そして、そっと、支えてくれる先生の優しさに涙し、山崎先生は、私の憧れであり、
目標でした。
 山崎麻美先生が、大阪医療センターを退職される最後の日に、職員に送っておら
れたメールに、
「国立大阪医療センターが大好きで、心から愛している1人として、この病院のま
すますの発展をお祈り申し上げます。今までのように、またそれ以上に患者さんや
家族がここに来てよかったと思える病院、働いた人がここに来てよかったと思える
病院を作り上げてください。」
という文章がありました。今も心に残っている文章です。日々の仕事に時間を追わ
れる毎日ですが、忘れてはならないメッセージだと思っています。

 今まで、本当に、ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
                         


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       【 法円坂よもやま話 】       
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                          中島 伸
総合診療部/脳神経外科の 中島 伸 です。前回に引き続き今回は初期研修医の外来
指導の話、その2をしたいと思います。

「手足のしびれ」を主訴として総合診療部の外来にやってきた初診患者さん、20代
の女性です。初期研修医の〇〇先生を紹介して、まずは問診から始まります。

〇〇 「しびれとありますが、どのような感じですか?」
患者 「えっ?」
〇〇 「ジンジンするとか、何かしているときに始まったとか」
患者 「はい?」
中島 「おいおいおい、何をいきなりわけの分からんことを訊いとんねん!」

研修医の問診を忍耐強く見守ろうという目論見は1分で崩れてしまいました。この
ような時は、患者さんに「いつからどのような症状が始まりましたか?」と私は尋
ねています。でも自分の「型」ができていない研修医は、つい思いつきで質問をし
てしまいがちです。

中島 「まずは、いつから始まったかを訊いてくれ。突然発症か、急性発症か、慢
    性的なものか」
〇〇 「はい」
中島 「それによってある程度病態の見当がつくやろ。突然発症やったら『破れる
    ・詰まる』といった血管性病変とか外傷とかが濃厚になってくるからな」
〇〇 「なるほど」
患者 「……」
〇〇 「では、突然発症ですか、それとも急性発症でしょうか?」
患者 「はあ?」
中島 「そんな医学用語で訊く奴があるかいな! 普通の人は理解できへんがな」
〇〇 「すみません」
中島 「もうええから、とにかく患者さんに語ってもらえ」
〇〇 「はい」
中島 「患者さんの方も忙しいのに平日の昼間に病院に来てはるんやから、自分の
    症状について言いたいことが一杯あるはずや。それを先生はひたすら聴け。
    聴くことだけに徹するんや」
〇〇 「分かりました!」

研修医というのはどっち向きに外すのか見当もつかないので、毎回大変です。

中島 「とにかく、いつからどのような症状があったかそれを〇〇先生に熱く語っ
    てやってください」
患者 「ええ。母親が1度ちゃんと診てもらえ、というものですから来ました。1週
    間ほど前から右足の方が痺れるようになって」
中島 「1週間ほど前から痺れが始まったのですか」
患者 「いいえ。顔の方は前から痺れがありました」
中島 「顔の痺れはいつからですか?」
患者 「左手も痺れるんです」

研修医の〇〇先生は、ひたすら電子カルテに向かってキーボードでカタカタカタと
入力しています。

中島 「ええっと。顔と左手と右足のしびれのうち、どれが最初でしょうか?」
患者 「手というか、肩だけのこともあれば、肩から肘まで痺れることもあります」
中島 「それは左手のことですね」
患者 「時々、口から水がこぼれるんです」

横で入力していた〇〇先生が手を休めます。

〇〇 「あの、患者さんの言ってることが支離滅裂なんですけど」
中島 「アホか。そんな事は思っても口に出したらアカンのや!」
〇〇 「えっ?」
中島 「支離滅裂っちゅう事が病気の本体かもしれんやないか」
〇〇 「あっ、そうか!」
患者 「あのお、ひょっとして私は心の病なんでしょうか」
〇〇 「いい勘してますね。でも、まだそうと決まったわけではありません」
中島 「いちいち思った事をそのまま口から出すな!」
〇〇 「すみません」
中島 「患者さんが順不動で言ったことを先生が時系列に並べ直して書いていった
    らエエんや。そのための電子カルテやろ」

そんな調子ですから、まったく前に進みません。1例の診察を終えるのに1時間や2時
間かかるのは普通です。そんなこんなで、午前中の研修医の指導が終わったときに
は汗だくの疲労困憊で、もう1日が終了したみたいな気になります。

しかし若者の方は元気一杯なので、「先生、今日は勉強になりました!」とか言い
ながら足取り軽く病棟に向かいます。

他にも色々な研修医がいるので苦労は尽きません。次回に続きます。


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   小児科病棟の子ども達に素敵な絵本を届けませんか!
   ボランティアグループ「綿の花 えほんの会」のご紹介
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                    ボランティアコーディネーター 
                    藤本 和彰

 大阪医療センターボランティアは、1997年1月に導入され、今年21年目を
迎えました。導入後「法円坂」「患者情報室」「園芸」を初めとする多くのボラン
ティアグループに参加していただいています。外来・入院患者さんの院内案内や、
医療情報の提供、院内外の環境緑化、音楽コンサートの開催など、患者さん・ご家
族が病院で快適に過ごせるよう日々活動しています。その活動は職員、患者さん、
そしてボランティア皆さまのご支援ご協力により継承されています。
 現在、小児科病棟では「綿の花 えほんの会」と「絵本サークル どんぐり」の二
つのグループに、絵本の読み聞かせを中心に、入院中の子ども達に素敵な絵本を届
けていただいています。今回、ボランティアグループ「綿の花 えほんの会」(代
表・小西 萬知子さん)を、寄せられた活動手記を通じご紹介します。

『綿の花 えほんの会・ボランティア活動手記』
【Y・Kさん】「ボランティア活動に参加させていただいて」
 私たち「綿の花」は3人1チームで、毎週月曜日の午前、西6病棟の子ども達と
プレイルームやベッドサイドで絵本を読んだり手遊びをして、日頃と違った時間を
一緒に過ごしています。
 まず、ボランティア室でトレードマークのピンクのエプロンを着け、絵本がたく
さん積まれた重い重いカートを2台押して6階に上がります。患者さんや職員の方
の邪魔にならないようエレベーターを利用するようにしていますが、カートが乗り
やすいようエレベーターの端に寄ってくださったり・・・、いつも協力していただ
き感謝しています。
 次に、詰め所に声を掛けて、当日私たちが絵本を読むことができる子ども達の名
前が書かれた一覧表をいただきます。そして、3人で分担してそれぞれの子ども達
のところへ挨拶に。「おはようございます!絵本を読みに来ました!今から絵本を
持ってきてもいいですか?」と少しお話をして・・・、「いいよ!」と言ってもら
えたら、カートの中から絵本を何冊か選んで持っていき読み始めます。
絵本を選ぶ作業は、私自身がまだまだ勉強不足で引き出しの数が少ないのでとても
難しいですが、いろいろ悩むのも楽しいです。少しお話しした印象から、恥ずかし
がり屋さんだからと楽しい絵本を選び、ベッドサイドにたくさん本があって読書が
好きそうだからと、しっかりした長めの絵本を・・・選んだりします。
「えっ絵本!いらんわ」と苦笑いしてゲームに夢中な小学生、「読んで!読んで!
待っててん」と楽しみにしてくれている子ども達(病院で顔なじみになるのは、ち
ょっと複雑な心境です)、点滴に繋がれてベッドに横たわりながらも「ちらっちら
っ」と絵本を見て聴いてくれている子ども達。
目の前の子ども達ひとりひとりと向き合って、時間を共有する事は本当に難しく、
「綿の花」の先輩方の様に、私も経験を積み、常にアンテナを張って幅広い情報を
得て、子ども達の笑顔を引き出せるようになりたいと思っています。

【H・Sさん】
 大阪医療センターでの「絵本の読み聞かせ」ボランティアを始めて8カ月しか経
っていません。しかし、読み聞かせ活動は小学校で10年程続けておりました。小
学校は学年ごとに年齢は限定しておりました。
 しかし医療センターでは当日、ナースステーションで患児さんの名簿をいただき
活動します。乳幼児から中学生と年齢幅が広く、年齢が限定されず臨機応変の対応
に迫られます。
 選書も一人一人に対応しなければなりません。しかし、「今日はどんな子どもさ
んに会えるかなー・・・」と想像し、1歳未満の赤ちゃんの新刊絵本があまりない
ので持参すると、「予想が的中!」。二人で絵本を触って読み聞かせし、擬祖母と
孫を体験できました。生意気と思いがちの中学生も読み聞かせに耳を傾けてくれ、
楽しい時間を持つこともできます。
読み聞かせに興味のある方、チャレンジ―してください。やさしい先輩方々が教え
てくださいます。私も先輩の対応を見習って頑張っています。
一緒に活動しませんか!!

 ここまで、綿の花 えほんの会より寄せられた活動手記をご紹介しました。「綿
の花 えほんの会」のボランティア活動は、小西 萬知子さんを代表とし、小児科病
棟に入院中の子ども達を中心に、絵本の読み聞かせが始められ、今年13年目を迎
えています。2017年4月、スタートラインでのボランティアメンバーは15名
です。
「子ども達や親御さんの笑顔をいただき、私の方も喜びと元気をもらっています。
もっともっと楽しく、ふさわしい絵本に出会ってもらえるように勉強し、仲間を増
やしていきたいと思っています。」と、小西 萬知子さんは述べられています。

「絵本の読み聞かせ」ボランティアにご興味をお持ちの方は、管理課ボランティア
担当までご連絡ください。

・電話番号 → 06−6294−1331(代表)
・ボランティアホームページ → http://www.onh.go.jp/volunteer/

一緒に活動しませんか!! 是非ご参加ください。
お待ちしています。


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      看 護 の こ こ ろ        
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					  ICU  副看護師長
                                            吉田 麻未

 季節の変わり目となり街路樹の葉も色づく頃、みなさま体調を崩されていません
か?

 今回私は祖母の話から、自分自身の看護を振り返りたいと思います。私の祖母は
早くに夫を亡くし、女手一つで二人の子供を育て、戦争を経験し、被爆し…と、祖
母の人生を聞いていると壮絶な人生だと感じます。しかし、いつも元気で弱音を吐
くこと無く、歯に衣着せぬもの言いで、人生を楽しんでいる様子でもあります。そ
の祖母も95歳となり、最近はセッセと終活をしているようです。誰に連絡するとか、
どの写真を遺影にするとか、10年も前の写真を使うのは、詐欺じゃないかと笑いを
誘います。その手の話をするのは、タブーだと思っていた時代ではなくなったのか
もしれませんが、時代の流れというよりは、祖母の生き方が、顕著に出ているよう
に感じました。様々な苦労を乗り越えた祖母は、激動の時代を生きたにも関わらず、
さほど苦労しなかったと語ります。そんな祖母を見ていて思うのは、何があっても
笑って吹き飛ばす力を持っているという事です。
 私は長年看護師として病院で働いていますが、接する患者さんの中で、こんなに
病気を繰り返しているのに、こんなにずっと痛みの伴う処置が必要なのに、なぜこ
んなに笑顔でいられるのだろうとびっくりするような方がおられます。病状が良く
なるためには必要だと分かっている私たちでも、いざ自分がその立場となれば、病
床での生活をどこまで頑張れるだろうと疑問に思います。笑顔で痛みや病気を吹き
飛ばしているように見えるその様子は、私の祖母と重なります。
 長い経過をたどる患者様を目にすると、この患者さんにとって、これが日常なの
だと、ふと思う瞬間があります。看護師が来ている時間、家族が来ている時間、誰
も来ていない時間、それぞれの患者さんの状況で、その割合は様々ですが、同じ日
常なのだと。私たち看護師が一日の内、一人の患者さんにかけられる時間は決して
多くありません。熱や血圧を測り、点滴を交換し、身体を拭き、食事を配りと、や
るべき事をこなすだけの日々で良いのか、働く中で、誰もがそう思った事があると
思います。私はいつも通りの日々を、丁寧にプラスほんの一瞬でも笑いのある看護
を提供したいと思います。「一日一笑いを。」といっても、お笑い芸人では無いし、
関西人のレベルの高い笑いには到底適いませんが、たわいない会話で、少し心が緩
む時間を作る事が出来ればと思います。核家族化が進み、それぞれが外で働き、勉
強し、遊び、一人暮らしの老人も少なく無い時代となっています。病気になれば入
院し、治療をするのが自然な流れとなってきており、家族と離れて闘うそれぞれの
患者さんの、病気と闘う力をサポート出来るよう頑張っていきたいと思います。
 とはいえ、私も、実家の広島を離れている身、祖母も両親とは別に暮らし、現代
の家族スタイルです。今までいっぱいの患者さんを看てきましたが、遠くに住むた
め、身内の看護をした事はありません。祖母は母親が合間合間で覗きに行き、昼間
はヘルパーさんや、訪問看護師さんにお世話になっています。私が広島に帰る度に
こう聞かれます。「(自宅で)寝ている間に死ねれんもんかねぇ?」「元気なまま
コロッと逝きたいよねぇ。」と私に看てもらう気もなさそうではありますが、せっ
かく培って来たこの手と目を、祖母の為にいつか使えないものかと思っています。
なるべく遠い日になるように願いつつ。


ホームページ→http://www.onh.go.jp/kango/kokuritu.html


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          研 修 医 日 記
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                     研修医2年目 河本 泰治

 はじめまして、研修医2年目の河本泰治と申します。
 研修病院を探していた時にこの日記を読んだことを思い出し、懐かしく思います。
この病院以外で研修をしたことはないので比べようがないですが、私はこの病院で
研修できてよかったと思います。いくつかその内容を具体的にあげていきたいと思
います。

1つ目。多くの診療科がそろっているところです。研修病院を選ぶ時に、私はたくさ
んの診療科がそろっている病院がいいと思いました。研修医2年間で色んな科を周っ
たほうが3年目以降、専門の科にすすんだときに役立つと思ったからです。実際、各
診療科の先生方と話をしていると、それぞれの診療科の面白さや難しさを知れて楽
しいものです。

2つ目。同期の人数が多いことです。同期の研修医の数が多く、2学年で30人を超え
る研修医がいます。また当院は研修医室があり、仕事を終えて戻ると誰か研修医が
います。全員が順繰りに診療科をローテートするのでお互い教え合うこともでき、
切磋琢磨し合えて励みになります。同期がとても仲がいいのも当院のいいところと
思います。

3つ目。救急外来当直です。1年目と2年目でペアになり救急外来の初期対応を行って
います。電話相談や2次救急の搬送連絡の電話も研修医が受けます。そして患者さ
んの初期対応も研修医が行いますので、大変勉強になりますし、度胸もつきます。
もちろん時間外当直の先生や心臓、脳、産科、3次救命の当直の先生もいらっしゃい
ますので、わからないことや気になることがあればすぐにコンサルトできます。

 最後に、なによりも立地がいいです。オフィス街の真ん中に当院はあり、周辺に
はおいしい食べ物屋もたくさんあります。仕事終わりにみんなで繰り出すには最高
の立地です。
 読んでいただきありがとうございました。少しでも興味をお持ちになった方はぜ
ひ1度見学に来てみてください。
                     

                      研修医2年目 東 瀬菜

 はじめまして。2年目研修医の東 瀬菜と申します。
 2年間もある、と思っていた研修医生活も、残り半年と少しとなってしまいまし
た。2年前のマッチング時期には、私もこの研修医日記を読んだ記憶があります。
目新しいことは話せないかもしれませんが、少しでもこの病院の雰囲気を伝えられ
れば、と思います。

 最初の特徴として、研修が始まってすぐの4月には約1ヶ月間に及ぶオリエンテー
ションがあります。各科の紹介や講義があったり、カルテの使い方から点滴の取り
方まで、様々な業務練習をする1ヶ月です。いきなり現場に出て体で覚えるという研
修もありなのかもしれませんが、私にとっては社会に出たばかりで心配事だらけな
状態で、このように手厚く指導いただけるのは非常にありがたく感じました。なに
よりも、ずっと同期全員で時間をともにするため、交流を深めることができました。
最初の1ヶ月間に同期で食事に行ったり、小旅行に行ったりして、一気に仲良くな
れたように思います。その後の研修においても、時には他科を回っている先生に相
談して知識を分けてもらい、時には共に勉強して、切磋琢磨しあうことができます。
またしんどいときや悩んだ時には相談に乗ってもらうこともあり、研修において同
期の大切さを感じることは多々有ります。このような素敵な同期に恵まれたことも
当院の研修の魅力の一つです。

 研修中は、どの科においても教育熱心なspecialty高い上級医の先生方に恵まれて
いると感じます。基本的なことからその先生の専門分野まで教えていただくことが
できて、またレベルの高い診療に携わることによってモチベーションも高まります。
そういった先生方の働く姿を見たり、お話を聞いたりするだけで医師として成長で
きるように感じます。

 まだまだ語りきれませんが、是非一度見学に来て、当院の研修の魅力を感じてい
ただければ、と思います。お待ちしております。


臨床研修のホームページ→http://www.onh.go.jp/kensyu/index.html


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総編集長:病院長 是恒之宏
編 集 長:副院長 中森正二、関本貢嗣
     看護部長 伊藤文代 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 小室圭さんと眞子さまのご婚約内定記者会見をテレビで拝見しました。印象的だ
ったのは、お互いのどこに惹かれたかという質問に、「太陽のように明るい笑顔」
「月のように静かに見守って」というくだりでした。太陽も月も日々の暮らしに欠
かせないものですが、このように用いるとやさしい気持ちになれることばですね。
忘れられないことば、心に響いたことば、人生の折々で「ことば」に元気づけられ
ることがあります。頑張りましょう。

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
www-adm@onh.go.jp

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