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メールマガジン「法円坂」No.225 (2020/1/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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新年おめでとうございます。令和2年になりました。令和元年はあっという間に
過ぎ去ったような気がしますが、昭和元年はたった6日間だったことをご存じでし
ょうか。慌ただしかったでしょうね。平成は1月7日が改元でしたから、平成元年は
ほぼ一年近くあったことになります。さて、令和はどんな時代になるのでしょうか
。AIの発達、5Gの実施、自動運転の実用化など、いろいろあるのでしょうが、人
類にとって平和なよい年であってほしいものです。それでは令和2年最初のメルマ
ガをお楽しみ下さい。
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メールマガジン「法円坂」No.225 (2020/1/15)
(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
・院 長 是恒 之宏 です
・
・
・
・看 護 の こ こ ろ
・研 修 医 日 記
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院 長 是恒 之宏(これつね ゆきひろ) です
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2020年 新年あけましておめでとうございまうす(子年)。
令和初の正月をみなさんはどのように過ごされたでしょうか。今年は9日間の久々
に長い年末年始でしたが、この間346名が来院151名が入院されました。この間、当
直で救急、手術、アンギオ、分娩に職員一同頑張ってくれました。また、世界的に
はカルロス・ゴーンが海外にゴーンしたり、イラン革命防衛隊司令官が暗殺された
り、びっくりするようなニュースが飛び込んできました。
さて、今年はネズミ年、十二支では最初の干支で「種子のなかに新しい生命がき
ざし始める状態」を表します。十干十二支では、庚子(かのえね)で、庚という字
はほとんど使いませんがこれで「かのえ」と読みます。かのえ、は更新の更にも通
じる字で、新たな形に変化しようとする状態を示します。かのえ、と、ね、が合わ
さると変化が生まれる状態、新たな生命がきざし始める状態なので、全く新しいこ
とにチャレンジするのに適した年とも言えるでしょう。仕事の新しい分野を開拓す
る、新しい趣味を持つ、ジョギングやスポーツを始めてみるいい機会です。
また、今年はオリンピックイヤーで夏には大変な盛り上がりを見せることでしょ
う。観戦チケットを手に入れられた方々はおめでとうございます。うちの職員の中
にも全く当たらなかった人、複数のチケットが当たった人などさまざまです。私は
テレビ観戦を決め込むことになりそうです。さきほどの新しいチャレンジですが当
院は、新しい試みとして来年度はハッピーマンデー4日間を通常診療することとし
ました。手術や診療にできるだけ谷間ができないようにすることは現在通院されて
いる患者さんのみならず地域医療にも貢献することと思います。8月10日、9月21日
、11月23日、2011年1月11日の4日間ですでに外来枠もオープンにしています。休日
に出てきて頂いた分はその後8週間の間に代休をしっかりとって頂くように職員の
方々にもお願いしたところです。
ことしはいよいよ病院更新築も実施設計に向けて進めていく予定です。職員一同
力を合わせて乗り切っていきたいと思います。
今年1年が皆さんにとってすばらしい年となりますように。
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最近の肺がん治療薬の話題
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呼吸器内科科長
小河原 光正
肺がんに対する抗がん治療薬はこの数年で著しい進歩をとげています.抗がん薬
には従来からの細胞障害性抗がん薬に加えて特定のがん細胞の遺伝子の異常に合わ
せた分子標的治療薬,がんに栄養を運ぶ血管をつぶして兵糧攻めにする血管新生阻
害薬,免疫チェックポイント阻害薬の新しい薬がいくつも使えるようになりました.
今回は免疫チェックポイント阻害薬について最近の話題をご紹介いたします.
免疫チェックポイント阻害薬のメカニズムを発見された京都大学の本庶佑先生が
2018年にノーベル医学生理学賞を受賞されて話題となったため多くの方がニボルマ
ブ(オプジーボ)の薬の名前を耳にされたことと思います.免疫細胞(リンパ球)の
スイッチ(PD-1とよびます)が入ればがん細胞を見つけて攻撃できる場合があります
が,がん細胞はこれに対抗して免疫細胞にブレーキをかけるたんぱく質(PD-L1とよ
びます)をつくって免疫細胞の攻撃から逃れる仕組みがあります.ブレーキがかか
らないようにして免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにするのが免疫チェックポ
イント阻害薬です.免疫チェックポイント阻害薬のうちニボルマブとペムブロリズ
マブ(キイトルーダ)はリンパ球のスイッチにくっついてスイッチを守り,アテゾリ
ズマブ(テセントリク)とデュルバルマブ(イミフィンジ)はがん細胞が作るにPD-L1
たんぱく質にくっついてスイッチを守ります.手術や生検で採取したがん細胞の
PD-L1を検査してこの薬が有効に作用するかどうかを調べます.免疫チェックポイ
ント阻害薬単独で治療する以外に細胞障害性抗がん薬と併用することも可能となり
ました.また,抗がん薬と放射線治療の併用療法後にデュルバルマブを投与するな
ど治療の方法や対象の幅がひろがってきています.ただし,これまでの臨床試験の
結果をもとに方法や対象はかなり細かく決まっています.
免疫チェックポイント阻害薬がこれまでの抗がん薬よりもよく効く人や長く効く人
もありますが,一方,効かない人も,また使うことができない人もあります.また
,免疫にブレーキがかからなくなるためにがん以外の自分の正常な細胞や組織を免
疫細胞が間違って攻撃することがあり,これまでの抗がん薬にはなかった全く別の
副作用が出ることもあります.検査の結果と全身の状態,治療歴などを総合的に判
断して,他の抗がん薬も含めてその人に一番よい治療法を考えて診療しています.
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体に優しい肺癌治療のお話
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呼吸器外科科長
?見 康二
皆様は「体に優しい肺癌治療」という言葉から、どんな治療を思い浮かべるでし
ょうか。現在、肺癌の治療には手術、薬物治療、放射線の3つの方法があり、私が
医師になった30数年前と比較すると、それぞれに体に優しい方向に進んでいます。
今回は、呼吸器外科で扱う手術療法、再発時の化学療法の「体に優しい肺癌治療」
についてお話ししたいと思います。
肺は右側が3個、左肺が2個の肺葉というブロックに分かれています。癌の存在す
る肺葉ひとつをまるごと切除し、リンパ節も同時に切除するという方法が、肺癌の
標準手術とされています。しかし、小さな肺癌や悪性度の低い肺癌では、肺葉をま
るごと切除するのは過剰な手術ではないか、もっと切除範囲を小さくしても治癒す
るのではないか、と考えられるようになりました。最近では小さな肺癌や悪性度の
低い肺癌に対しては、できるだけ肺を温存し呼吸機能を温存する目的で、癌とその
周辺の肺組織だけを切除する(部分切除や区域切除と呼ばれます)、「体に優しい
」縮小手術が行われるようになっています。
手術のアプローチ方法、すなわち胸の中への到達方法も「体に優しい」方向に進
化しています。以前は20cm程度の傷で開胸して病巣を切除することが標準的なアプ
ローチでした。最近では、胸腔鏡と呼ばれる径5mmの細いビデオスコープで胸腔内
をテレビモニタに写しだし、2カ所の2-4cmの小さな傷から細い手術用器具を胸腔内
に入れて手術を行うことが可能になっています。胸壁の損傷が最小限に抑えられ、
術後の痛みも軽減され美容にも優れています。
肺癌の薬物療法も進化しています。以前は、抗癌剤は30%程度の患者さんに効く
けれども、その患者さんに効くか効かないかは使ってみないとわからない、それで
も嘔吐や脱毛などの副作用は一定の頻度で起こる、という状況でした。最近では癌
を引き起こした遺伝子や免疫系の異常を患者さんごとに調べ、その異常に応じて薬
剤を選択することができるようになっています。すなわち、その患者さんの癌に効
く可能性が高い薬剤が使用できるということです。裏返せば、その患者さんにはあ
まり有効でないにもかかわらず、副作用だけ経験するといった可能性が低くなって
います。また、分子標的治療薬は癌細胞に特異的に効くことが期待されており、従
来の薬剤に比較して副作用が軽くなった部分もあります。肺癌の再発時に行う薬物
治療にも、これらの新しい薬剤が導入され「体に優しい」治療に向かっています。
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看 護 の こ こ ろ
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救命救急センター 副看護師長
猪倉 里奈
あけましておめでとうございます。早いもので新元号、令和も二年目の年となり
ました。今年は記念すべき東京オリンピックの年ですね。私が看護師として大阪医
療センターに就職したのが2005年の春なので、2008年北京、2012年ロンドン、2016
年リオデジャネイロ、そして今年の東京オリンピックも当院の看護師として迎えて
おります。オリンピックの開催地が4年に一度変わるように私も外科病棟、小児整
形混合病棟、産科病棟、救命救急センターといろいろな病棟を経験してきました。
今回はその中で、小児科病棟でのお話しを紹介させて頂きたいと思います。
看護師4年目になる年に小児科病棟に配属になりました。その頃の小児科病棟に
は長期的に治療が必要な患児や、何度も入院を繰り返す患児が多いため、子ども同
士が仲良くなったり、患児のほうが入院生活、病院に慣れているということがよく
ありました。
先天性の病気で車いす生活の小学生のA君はいつもリハビリテーション室に一緒に
行くのに苦労したり、「あーいえばこーいう」というやりとりをよくしていました
。骨の病気で車いす生活のBちゃんは、同じ部屋のCちゃんと仲が良く二人でロビー
やいろんな部屋に遊びに行くので、いついっても部屋におらず、「採血あるよ」と
か「14時からリハビリだよ」とかイラストをつけてメモをよく残していました。ま
た、中学三年生のD君は手術、化学療法といったかなり辛い治療が必要でしたが、
それに耐えながらも空いた時間や、薬の副作用が落ち着いたときに病室でよく勉強
をしていました。そして、自分の入院と病気をきっかけに医者を目指すという夢を
持っていました。
そんな印象深い子供たちと過ごした小児科病棟から離れ、産科病棟で働いていたあ
る日に、もと患者さんが私に面会に来ていると声をかけられました。向かったロビ
ーには大学生等、立派な大人になったA君、Bちゃん、Cちゃんがいました。Bちゃん
はあの時の私のメモを全部お菓子の缶に入れて大事に持っていて、そのメモを見せ
てくれました。私は8年ぶりに彼らに会い、狭い病院という世界の中、入院中であ
っても彼らにとってあの頃は子ども時代、思春期の大事な時間であり、そんな時間
を過ごさせてもらっていたことに初めて気づかされました。私自身全く覚えていな
い何気ないことも彼らは事細かく覚えていました。退院後もあの頃の他の入院患児
と連絡を取っていること、年に一回同窓会をしていて、「あの時の看護師さん話で
盛り上がるねん!」と笑顔で話してくれました。日々の気づきが多いこの仕事です
が、長く働いてきたからこそ、人の成長過程への影響に自分が関わっていることに
8年越しで気づくことができ、この看護師という仕事の重みを痛感しました。そし
て、2年前には23歳になったD君にも再会でき、彼は夢を着実に実現し、医学生にな
り当院に実習に来ていました。再会したD君が「いつも採血みんなに失敗されても
最後にはすぎもっさん(私の旧姓)が採ってくれてたな!」と言ってくれました。
これからもひとり一人の患者さんの大切な人生の記憶に残る看護師であり続けたい
なと思います。
ホームページ→https://osaka.hosp.go.jp/kango/index.html
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研 修 医 日 記
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研修医2年目 小堀 愛美
研修医2年目の小堀愛美です。私は、当院の腎臓内科を希望して初期研修医とし
て働き、約1年半経ちました。
この日記を読んでくださっているのは、医学生の方々が多いと思います。初期研修
を行う病院を選ぶのはとても難しいと思いますが、この日記が少しでもお役に立て
るよう願っています。まず私の学年は初期研修医14人。そのうち大阪大学出身は
7人です。初期研修医・歯科研修医は1.2年目合わせて約30人、研修医ルームで1人
1台のパソコンと机が用意されており、仕事の合間や仕事後など自由に楽しく過ご
せます。また多くの時間を一緒に過ごし、意見交換も悩み事も共有できたりして大
切な場所ですので、当院はこの点に関しては恵まれていると思います。初期研修医
時代に先輩・同期・後輩合わせて約45人と出会えることは今後の医者人生にとって
も重要なことではないでしょうか。
また、研修ローテは選択科目が4か月と少ないという特徴があります。もう少し選
択できたらと思うことも正直な気持ちではありますが、他病院で選択であることが
多い、産婦人科や小児科でも学べる事は多くあり、救急外来では女性疾患も潜んで
いますので決して無駄ではないと思いましたし、色々な科の先生方と知り合えるの
で楽しいです。
最後に救急外来ですが、救命ローテの2か月間は3次救急を経験することができます
。普段目にしない超重症症例を目の当たりにしますが、3次救急がある病院でしか
経験できないのでできてよかったと思います。それ以外は、研修医1年目2年目、看
護師の3人で2次救急の当直(日直)を行います。実際に救急隊と話し、自分で判断し
初期対応することができます。自分のスキルアップに関しては、自分次第であるこ
とは否めませんが、研修医が1番頑張らなければならないのは2次救急だと思います
。しんどいと思うときもありますが、必ず誰かがバックアップしてくれているのは
研修医の間だけなので、患者さんのためにも自分のためにも一生懸命やるのみで
す。
以上、書き足りない部分もありますが、また是非見学に来た際になんでも質問くだ
さい。大切な学生時代を楽しく過ごしていただければと思います。
臨床研修のホームページ→
https://osaka.hosp.go.jp/html/kensyu/shoki/nikki.html
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総編集長:病院長 是恒之宏
編 集 長:副院長 上松正朗 三田英治
看護部長 西本京子
編 集:百崎実花
発 行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
(〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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令和になって新年最初のメルマガ如何でしたでしょうか。今年も大阪医療センタ
ーから、役立つ情報、面白い情報を皆様にお届けしていきます。どうぞご期待下さ
い。令和が皆様にとってよい時代になりますように!
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