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メールマガジン「法円坂」No.247 (2021/11/15)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)




 令和3年11月のメルマガです。年賀はがきも売り出され、早くも年の瀬が近づ
いてきました。感染拡大のスピードと規模が今までに経験のないほど凄まじかっ
た新型コロナウイルス感染第5波ですが、嬉しいことに、なぜかここ最近で収束
(?)に向かっています。感染防止対策とワクチン接種の普及や、デルタ株のタイ
プ変化などが、感染者激減の要因と言われていますが、詳細はわかりません。
しかし、今後も気を緩めず、感染予防には留意しましょう。
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   メールマガジン「法円坂」No.247 (2021/11/15)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院 長  松村 泰志
 ・大阪医療センター麻酔科の今日この頃
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記
 ・SNSのご紹介

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         院 長  松村 泰志  国立大阪病院の始まりの歴史    
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 先月は、大阪医療センターの土地にまつわる歴史として、明治2年に大阪医学
校がこの地に作られたことをご紹介し、その後談として、帝国陸軍の駐屯地とし
て使われたところまでを記載しました。この記事を読まれた楠岡理事長(大阪医
療センター名誉院長)からご連絡を頂き、院長室に国立大阪病院の創立十周年記
念号があると教えて頂き、本棚を探し見つけることができました。この記念誌に
は、終戦後から国立大阪病院ができるまでの経緯、その後の10年の歴史が詳しく
記載されています。今月は、ここから抜粋して、国立大阪病院ができた当初のこ
とを記載したいと思います。
  太平洋戦争時、大阪陸軍病院は13の分院があり7千人の患者を収容していまし
た。堺市長曾根町金岡の大阪陸軍第一病院は、3千人以上の傷病兵を収容し、内
地環送患者の第一収容病院となっていました。しかし、この地が進駐軍に接収さ
れたことから、病院を河内長野市木戸(当時は南河内郡長野町)の大阪陸軍幼年
学校跡に移しました。この病院は12月1日に厚生省医療局に移管され、国立大阪
病院となり、一般国民の病院として開設しました。陸軍病院時の病院長であった
江村守一先生が引き続き初代の病院長となりましたが、陸軍少将であったことか
ら、マッカーサの指令で3月末に追放となり、後任に、大阪大学の皮膚科・泌尿
器科の教授であった佐谷有吉先生が病院長に就任されました。終戦直後は生活が
困窮する中,医者も事務員もみんなが昼の休憩時間や病院の仕事を終えた後、鍬
をもち,空き地で野菜作りに精を出し、養豚をして患者の給食に充てていたと記
録されています。
  佐谷先生は、一般国民対象の病院であれば大阪市内に作るべきと考えられ、交
渉の結果、旧陸軍中部23部隊の兵舎を譲り受け,これを病院に改造し,昭和22年
6月に本院を長野より現在の法円坂の地に移し、長野の病院は分院として存置さ
せました。昭和22年には国立宇治病院が焼失したために,精神病患者を長野に引
き取って精神病科を置き,昭和21年3月に池田町にあった摂津保育所,昭和22年6
月に国立鳴尾病院を合併し,本院580床と長野分院450床を有する国立大阪病院が
できました。当初は兵舎を改築して病院に仕立てたものでしたが、昭和26年度に
212床の結核病院が、27年度に一階建 700余坪の外来診療棟が、29年度には地階
炊事場と1、2階総計1187坪の治療棟が、30年度31年度に地階及び地上5階延3090
坪の一般病棟が建てられ、31年度に地階と地上4階延1230坪の管理棟、更に,精
神病棟、伝染病棟、看護婦宿舎などが建てられました。また、昭和22年9月には
高等看護学院が附置され長野分院内に設置されましたが、29年4月より大阪の本
院に移りました。32年10月に長野分院は国立河内長野病院として独立し、その後
改名し国立大阪南病院となりました。
 国立病院は、陸海軍病院を引き継いでできた病院と聞いていましたが、国立大
阪病院は、陸軍病院の地を追い出され、江村先生の尽力で長野に病院を構え、更
に佐谷先生の尽力で現在の法円坂に病院を構えたことを知りました。戦後わずか
2年の間に患者さんを含めての病院の大移動を2回経験し、大変だった様子が記録
されていました。国立大阪病院は、当時の政府から与えられたものではなく、病
院長を筆頭に病院職員が交渉によって勝ち取った土地に新たに病院を構え、傷病
兵への医療を継続し、一般患者を受入れ、理想とする病院を築いていった経緯で
あることを知りました。当時の諸先輩職員の強い思いと情熱を感じました。この
病院を築いてくださった諸先輩職員の皆さんに感謝し、現在の病院を守り、発展
させていきたいと思います。

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                 大阪医療センター麻酔科の今日この頃 
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                               麻酔科副科長 
                                                               天野 栄三

 美しく風に舞う木の葉に秋の深まりを感じるこのごろ、気がづけば日脚もすっ
かり短く、2021年も残すところわずか約1カ月となりました。思えば未知の感染
症の脅威に備えながら継続して手術を完遂させていくという、いわば完成された
マニュアルのない中での業務は、常に試行錯誤の連続でしたが、必要とされる手
術を止めることなく、本年を何とか終えることができると考えています。
  麻酔科の臨床業務は、術前診察から始まり、それぞれに応じた麻酔計画を立て、
麻酔導入、維持、覚醒、そして術後診察と続くわけですが、麻酔はいわゆる飛行
や航海のように、一連の行程がまず問題なく進むことが前提のように了解されて
いることが多いように思われます。安全であることが第一義であり、さらに、痛
みや苦痛を伴わない快適な転帰が理想とされます。
  近年、さまざまなデバイスや機器の進歩も相まって、麻酔技術は著しく向上し
ましたが、やはり最も重要なkeyはコミュニケーションであり、チーム医療であ
ることを、日々痛感しています。大阪医療センター麻酔科は、各科、各部署との
連携の中で、お互いをレスペクトし、チームとして同じ方向で手術に臨むことを
伝統的に実践してまいりました。テクノロジーは医療を進歩させますが、我々自
身が人間力を向上させることで、よりクオリティの高い診療に繋がることを信じ、
今後も一丸となって研鑽を積んでいきたいと考えております。引き続き大阪医療
センター麻酔科をよろしくお願い申し上げます。

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            看 護 の こ こ ろ        
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                              東10階病棟 副看護師長
                                                              山口 恭一

  昨年から、なかなか終わりの見えないコロナ禍が続いています。新型コロナ肺
炎の感染防止の観点から厳しい面会制限を敷き、傍にいる私たち看護師は家族に
会えず一人闘病している患者さんの孤独感や不安を感じています。
  私は現在、がん治療を受けられる患者さんを中心とした病棟に勤務しています。
痛みや発熱、吐き気などの症状を呈される方が多く、日々症状緩和に努め、がん
治療がスムーズに進められるよう看護実践をしています。
  がんの治療で化学療法を受けていたAさんは両手の浮腫が強く、日常生活援助
に全介助が必要となってきていました。そんな中、医師より余命についての説明
がありました。Aさんは「一人はやっぱり不安。家族と話ができないかな。」と
の希望が聞かれました。家族は遠方であり、面会制限もあって、なかなかご家族
を交えた話し合いの場を設ける事ができない状況でした。しかし余命に関する説
明の内容から、後日ではなく、「今」Aさんにはご家族と話をする事が必要と考
え、ご家族に連絡を取ることにしました。総室でしたが、幸いお部屋はAさんだ
けでしたので、スマートフォンを枕元に置いてスピーカー越しにご家族の方と会
話をして頂きました。最初の数分間のみベッドサイドに付き添い、扉を閉めてご
家族だけの空間と時間を設けるようにしました。30分ほどしてナースコールがあ
り、「いっぱいしゃべれてよかった。ほんとによかった。いけるところまでがん
ばってみようかな。ありがとう。」と、目を真っ赤にして涙を流しながら話をさ
れた表情が今でも印象に残っています。数週間後に亡くなられましたが、一口で
も多く頑張って食事を食べようとする姿勢など、最後の最後までAさんらしい姿
であったと思います。あの日のスマートフォン越しのご家族とのやり取りが、A
さんの残された時間に活力を与えたのではないかと考えています。
  患者さんにとって家族の存在は不安を軽減し、闘病意欲の向上に繋がります。
なかなか面会のできない中ソーシャルディスタンスをとり、短時間での面会、リ
モートの活用などの対応はしていますが、感染防止やルールだけではなく、まず
は患者さんの思いに耳を傾け、家族の心にも寄り添えるようスタッフとともに検
討し、援助ができるようにしていきたいと思います。
                                                        
ホームページ→https://osaka.hosp.go.jp/kango/index.html

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             研 修 医 日 記
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                             初期研修医 2年
                               小林 弘治

 初めまして、大阪医療センター初期研修医2年目の小林弘治と申します。
当院での初期研修は内科・外科を中心として幅広くローテートでき、上級医の先
生方も優しい先生が多く、指導の体制がしっかりと整っているのが特徴です。実
際の診療にも初期研修医が積極的に関与していけるので教科書的な知識だけでな
く、実践で動けるようになるかと思います。
 私は病院業務の中では、自分で大まかな治療方針を考えることができる当直業
務が好きで、病変を見つけて上級医にコンサルトできたときは何物にも替えがた
い達成感があります。当直は1年目と2年目のペアで診療にあたります。最初は
右も左も分からない状態で何をして良いのか分からなくて不安なときもあると思
いますが、2年目研修医がしっかりと支えてくれますし、手に負えないときはレ
ジデントの先生に相談することも出来、コメディカルスタッフも診療を助けてく
れますので、サポートの体制はしっかりと整っているかと思います。上級医の先
生もしっかりとフィードバックをしてくれるので勉強になります。私は未熟で怒
られることも多いですが、たまに褒められることもあります。
 まとめると、しっかりと勉強できる環境の整った働きやすい病院ということで
す。何よりも、研修医の数が多く、1学年あたり15人近くおり、皆仲良くわいわ
いと楽しみながら仕事に取り組んでいます。多くの診療科が揃い幅広い疾患を多
く勉強でき、各分野のご高名な先生方も多く在籍されており、立地も良く、初期
研修を過ごすには最適な病院の一つだと思います。
 ぜひ、当院のマッチングを受けて研修の病院の候補に入れてみてください。
見学、実習などで来られた際には時間が有れば気軽に研修医医局を覗きに来てみ
てください。
                                                              
臨床研修のホームページ→
https://osaka.hosp.go.jp/kyujin/syokikensyu/nikki/index.html

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                 SNSのご紹介       
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                                              広報委員会 委員長
                               小西 宏一

 大阪医療センターでは、最新の病院情報、イベント情報など、タイムリーにお
伝えする公式SNSを開設しています。様々な情報を随時更新していきますので、
一度覗いていただいて、気になる情報などあれば、チャンネル登録、フォローい
ただけると幸いです。
 WEB市民公開講座など動画配信を中心に、医療に関する正しい情報を分かりや
すくお届けします。また、病院内での出来事やお知らせしたい情報などをつぶや
きます。
 ぜひ、情報発信に関するご意見やご要望、病院へのご意見など、コメント欄に
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総編集長:病院長 松村 泰志
編 集 長:副院長 三田英治 平尾素宏
     看護部長 西本京子 
編   集:池永祐子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 来月の今頃は、まさに年の瀬。今年のカレンダーもいよいよ残り1枚となりま
すね。これから寒さも厳しくなってくる頃ですので、皆様お身体おいといくださ
い。

408-osaka@mail.hosp.go.jp


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