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メールマガジン「法円坂」No.297 (2026/1/19)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)




 2026年が始まりました。お休み中、ゆっくりとした時間を満喫された方、いつ
もと何も変わらなかった方、 みなさん、思い思いの時間を過ごされたことと存
じます。今年の干支は丙午です。何事にも前向きに目標に向かって進む年にした
いと思います。
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   メールマガジン「法円坂」No.297 (2026/1/19)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
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今月号の目次
 ・院  長  松  村 泰  志
 ・就  任  の  ご  挨  拶
 ・未来のことを想像すると健康志向が高まった話
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記

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                   院長  松村 泰志   新年の抱負
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 明けましておめでとうございます。今年のお正月は晴天に恵まれ、穏やかな年
明けとなりました。今年は丙午の年です。丙午はエネルギーが強く、物事が一気
に進む年とされています。この流れにぜひ乗っていきたいと思います。
 病院運営においては、コロナ禍に続く物価高や人件費高騰の影響で経営が急激
に悪化し、院長として気の晴れない日々が続いてきました。しかし今年は、丙午
の勢いにあやかり、こうした問題から抜け出して、前向きに明るい未来を目指し
て挑戦していく一年にしたいと考えています。
 病院経営については、高市政権となり、病院が置かれている厳しい状況が理解
され、政府としても対応していくとの発言がありました。来年度から診療報酬が
改定され、現在の原価割れ状態が改善される見通しです。ただし、過去2年間で
物価が5〜6%上昇したのに対し、診療報酬の増加率は3%程度にとどまるとのこ
とです。しかも、今回の増加は今後の分に対するものであり、過去2年間の不足
分が補填されるわけではありません。補正予算で過去分の補助が組まれたと聞い
ていますが、その額は1%にも満たないようです。
 こうした対応は決して十分とは言えませんが、財務省が当初2%増を主張して
いたところを、高市首相が3%まで引き上げたとの情報もあり、現状ではこれが
限界なのだと思います。それにしても、原価が5〜6%上昇しているにもかかわら
ず、医療サービスを物価上昇率の半分以下で提供せよという財務省の姿勢には、
腹立たしさを覚えます。原価が上がれば販売価格も同程度上がるのは当然のこと
です。それを「支払い側にお金がないから、提供側で何とかしろ」というのは、
いったいどういう理屈なのか理解に苦しみます。もちろん、医療費支払い制度の
見直しが必要であることは誰もが認識していますが、それが実現するまでの間の
費用増分を医療提供側が負担せよというのは、理不尽極まりない話です。
 経営難から脱するためには自助努力も必要ですが、昨年末から当院職員の頑張
りもあり、現在の診療報酬の範囲内でも改善に向かいつつあります。この勢いを
維持しながら、診療報酬の改善と合わせて経営難から脱却したいと考えています。
また、当院のホームページも刷新しました。予定以上に時間を要しましたが、よ
うやく完成に至りました。各診療科が得意とする疾患の治療内容をコンパクトに
まとめており、随所に動画コンテンツも埋め込んでいます。ちょっとした教育コ
ンテンツとしても活用できる構成になっています。当院の医療内容を広く知って
いただくための第一歩としたいと考えています。患者さんがより多く来院され、
経営が安定すれば、病院建て替えの課題についても、より力強く推進できるもの
と期待しています。
 もう一つのテーマは、医療DXへの取り組みです。私はこの分野の専門家と見な
され、さまざまな場で講演を依頼されています。理論として語れることは多くあ
りますが、当院で実践できたことは会議資料のペーパーレス化程度にとどまり、
それ以上の取り組みには至っていません。新たな施策には開発資金が必要ですが、
経営難のため着手できない状況が続いていました。しかし、政府も医療DXを推進
しようとしており、開発投資に必要な資金を得る機会はあると考えています。AI
技術も向上し、現実の課題に対応できる潜在力がいよいよ備わってきました。当
院では2027年度に8年ぶりとなるシステム更新を予定しており、その詳細なデザ
インを今年中に描く必要があります。私自身の強みも生かしながら準備を進め、
具体的な医療DXの実践につなげていきたいと考えています。
 最後に、プライベートなご報告です。昨年、2人目の孫が生まれたことをご報
告しましたが、今年1月7日に3人目の孫が生まれました。母子ともに健康で生ま
れてくれたことが何よりです。最初の2人の孫は息子の子で、どちらも男の子で
す。二人とも健やかに元気に育っています。今年生まれたのは娘の子で女の子で
す。娘の夫が単身赴任中のため、娘は私の家で子育てをしています。ミルクを与
えたり、沐浴させたりする姿を見ていると、三十数年前の自分達の子育てを思い
出します。とはいえ、娘や家内は忙しくしていても、私の出番はあまりありませ
ん。ただ、ひたすら孫の寝顔を眺めて喜んでいます。何ともかわいらしく、心が
和みます。毎日、孫に会うのを楽しみに帰宅しています。
 おかげさまで、幸せな気持ちで今年をスタートすることができました。読者の
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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                 就任のご挨拶 
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                        整形外科・リハビリ科科長 
                               阪上 彰彦 
  
私は小学校まで和歌山県で育ち、中学校から大阪に出てきました。奈良県立医科
大学を卒業し、1991年大阪大学整形外科に入局しました。同年より大阪医療セン
ターで研修医として2年間働かせていただきました(1年半整形外科、半年麻酔
科)。整形外科は廣島先生に、麻酔科は竹田先生に厳しくも大変愛のある御指導
を受けました。以後研修医の時にお教えしていただいたことを基本に診療や後輩
医師の指導に努めてきたつもりです。専門は股関節で人工股関節全置換術を中心
に手術をしてまいりました。2025年4月から当院に赴任し三木先生の御指導のも
と最新鋭のロボット支援人工股関節全置換術を習得し、2026年1月から整形外科、
リハビリ科科長を拝命することになりました。整形外科は受け持つ範囲、疾患が
非常に多く、当院整形外科が何を得意に診療しているかわかりにくいため、人工
関節センター(股関節、膝関節)、上肢・手の外科センター、脊椎外科センター
としてわかりやすく表示しています。各センターには専門性の高い優秀な医師が
在籍しています。手術適応の患者様がおられましたらご紹介いただければ幸いで
す。
趣味は特にありませんが、子供の成長と犬の世話をするのが私の楽しみです。あ
とはいま子供が少しお休みしているフルコンタクト空手の再開を今か今かと待っ
ています。

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         未来のことを想像すると健康志向が高まった話         
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                                 事務部長 
                               大野 幸司

 令和7年4月に新たに着任しました事務部長の大野です。大阪医療センターに約
20年ぶりに帰ってきました。今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、皆さんは未来のことを想像する時にどんなことを思い浮かべますか?あ
る程度の年齢になってくると老後の心配ばかりしてしまうかもしれませんが、こ
のメルマガをきっかけに楽しい未来を想像してみませんか?インターネットが普
及しだして30年、スマートフォンが世に出て20年弱、生成AIが出てきて3年…あ
と10年・20年経ったら、どんな世の中になっているのでしょう?
(1)車を運転するのはドライブが趣味の一部の人だけで、ほとんどは自動運転。
  自宅のホームスピーカーやスマホに目的地を話すと迎えに来てくれます。高
   齢者の免許返納なんて考えなくても良いです。自分の車や車庫も不要です。
   信号機は交通量を判断して制御され、目的地までの渋滞が緩和されます。
(2)海外旅行は再使用型ロケットを使用してロサンゼルスまで60分で行くことを
   日本旅行が計画しています。実際には海外まで行かずに国内でバーチャルに
   旅行を楽しむ人もいるでしょう。
(3)ペロブスカイト太陽電池や核融合発電による電気でAI制御されたロボットが
   動き、各産業や家事を担ってくれます。イーロンマスクは「20年も経たない
   うちに仕事は趣味のようなものになる」と予言しています。みんなベーシッ
   クインカムで暮らせます。
(4)これが究極ですが、ブタの体内などでiPS細胞を使った人工臓器が作成され
   るので、疲れてきた臓器を交換できます。いつまでも食事やお酒を楽しめま
   す。体が元気でも脳が劣化する?認知症治療薬も進歩しています!遠い未来
   には、自分の記憶や考え方をすべてサーバーに移すことで永遠の生命体にな
   るかも?それだと、もはや自分ではない?自分って何?
  こんな未来を想像すると、もう楽しくて楽しくて絶対に体験したいと思い、
100歳までの健康寿命を達成できるよう、運動やストレス解消に尽力しています。
結果、見たまんまですがとても元気です!

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                   看護のこころ
          ~家族看護の実践を通して考えるスタッフ育成の課題~
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                                   西11階病棟 副看護師長
                                                             山本 幸伸
                                                              
 新春の寒梅がほころび始める頃、看護師になってもうすぐ20年目を迎えます。
これまで様々な病棟を経験する中で、患者を献身的にサポートする家族と多く出
会いました。私は、救命病棟でコロナの全盛期を経験しましたが、当時は家族が
面会できず、病状説明は電話のみで行い、患者が亡くなった際も家族は側で一緒
に看取ることもできない状況でした。その後、ワクチンの普及により面会時間は
緩和され、患者のそばに家族が付き添える機会が増えていきました。
 救命救急センターでは突然の病気で入院する患者が多く、病状の経過に対して
受容ができない家族も少なくありません。コロナ禍に入職したスタッフは、面会
制限のため面会者への対応を経験したことがない者もおり、「家族対応はどうす
ればいいですか」と相談してくることがありました。面会時間が決まっている中
で、患者へのケアや療養環境の整備が不十分なまま面会を行っている場面を見た
ときに、看護への不信につながると感じた私はスタッフに患者と家族の関わり方
を実践して見せ、指導や助言を行いました。家族と談笑する患者を見たスタッフ
は面会時間がどれほど大切な時間かを理解できたようでした。この経験を通じて
感じたことは、面会の重要性は理解していても「どう関わってよいかわからない」
スタッフがいることでした。その背景には、核家族化による関係の希薄さやSNS
の発達によるコミュニケーションの変化があると考えます。
 この4月に一般病棟に異動になり、患者へのケアが終わっていないスタッフに
対して、「今時間があるならケアを行おうか」と声をかけた際、「今は家族と面
会中なので、もう少し後でもいいですか」と返答がありました。その時私は、患
者や家族にとって限られた面会時間を大切に考えていることにうれしい気持ちに
なりました。
 患者の回復過程において家族は心理的な支えであり、治療意欲や回復力を高め
る重要な存在です。また、家族は患者の生活背景や価値観を理解しているため、
治療方針やケアの選択についても欠かせない存在です。学生に対しては「家族は
患者の環境要因の一つ」と教えますが、日々多くの患者を受け持つ病棟スタッフ
は、看護業務に必死になり、その家族まで気を配る余裕がないこともあります。
時代とともに家族側も多様化しており、看護師が家族との関係性を築いていくこ
とは重要です。そのためには、まずは、患者情報を多角的に収集し、患者にとっ
て家族とはどのような存在かを考えることが必要と考えます。
 初雪の白さに心を新たにしながら、副看護師長として、まずはスタッフが家族
関係を把握できているのかを確認すること、スタッフの考えを聞きながら積極的
に家族と関われる機会を作ることを実践していきたと考えています。副看護師長
として、今後も家族看護の大切さを伝え、自らがロールモデルとなり、スタッフ
とともに家族看護を実践していきたと考えています。
 
ホームページ→https://osaka.hosp.go.jp/kango/index.html 

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             研 修 医 日 記        
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                              研修医2年目
                                                          藤澤 朋代

今年の年末年始は、”9連休”と話題になることが多い期間でした。当院では、
年末年始の当直は研修医の間で抽選によって決まります。私はありがたいことに
当たりを引くことができ、6連休を確保することができました。心身ともにゆっ
くりとした年の瀬を過ごしながら、研修医生活も気付けば後3ヶ月で終わりを迎
えてしまうなとしみじみ感じていました。
当院の初期研修では、選択ローテーションが計4か月設けられています。自分の
興味や将来の進路を見据えながら、主体的に研修内容を組み立てられる点が特徴
です。多くの研修医は、4月から進む予定の診療科を最後に選択し、より実践的
に学ぶ期間としています。年が明けた1月からすでに志望科を回り始めている同
期の姿も見られ、それぞれが自分なりの目標を持って研修に取り組んでいます。
その姿は決して気負ったものではなく、前向きで落ち着いていて、同じ場所で研
修を受ける仲間として自然と励まされるものがあります。
当院には広い研修医ルームがあり、そこは研修医がふと集まり、言葉を交わす場
所になっています。忙しさの合間に自然と人が集まり、症例の話題や日々の気づ
きが共有されます。教育的な症例があれば誰かが持ち寄り、分からないことがあ
れば遠慮なく質問できる空気があります。教える側と教えられる側の垣根が低く、
知識や経験が静かに循環していく、そんな場所です。
優秀な同期、頼もしい先輩、そして刺激をくれる後輩に囲まれながら研修できて
いる環境は、振り返ってみるととても恵まれています。互いに比べ合うのではな
く、それぞれの良さを認め合いながら成長していける関係性が、この病院にはあ
ります。
是非一度当院に足を運んで、実際に感じとってください!研修医一同心よりお待
ちしております。
                  
臨床研修のホームページ→
https://osaka.hosp.go.jp/kyujin/syokikensyu/nikki/index.html
 
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総編集長:院長 松村 泰志
編 集 長:副院長 平尾 素宏 渋谷 博美
     看護部長 水戸 祥江
編   集:池永 祐子
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
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 厳しい寒さが続きますが、体調を崩すことなくお過ごしください。

408-osaka@mail.hosp.go.jp


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