鼻アレルギー
病気の概要
アレルゲン(例えば花粉やカビやダニやハウスダストなど)が鼻腔に侵入したときにそれ以上の異物が体内に侵入するのを防ぐために、くしゃみによってそれらを体外に排出したり、鼻腔を狭くすることでそれらの異物を鼻腔粘膜で捕まえやすくしたり、また鼻汁で流し出すようにしたりといった反応が起こります。アレルギー性鼻炎ともいい、花粉症もこの一部です。
見つかるきっかけ
(症状)
くしゃみ、鼻水(鼻汁)、鼻づまり(鼻閉)がアレルギー性鼻炎の症状です。スギ(2月〜3月)やカモガヤ(4月〜7月)などの花粉によって起こるものは花粉症ともいい、花粉は飛散時期があるので季節性アレルギー性鼻炎と言います。一方、ダニなどが原因になっている場合は年中症状が出るので通年性アレルギー性鼻炎といいます。
当院での検査内容
問診で症状を確認し、鼻鏡検査にて鼻粘膜を観察します。単なるアレルギー性鼻炎に対しては行いませんが、鼻閉のみの症状で鼻腔腫瘍の可能性も疑われるような場合は鼻腔ファイバースコープ検査を行い、副鼻腔炎が疑われるような場合は鼻副鼻腔レントゲン検査も行うことがあります。また採血でRIST/RAST検査を行うこともあります。
当院での治療内容
アレルギーそれ自体に対する治療ではないのですが、鼻アレルギーも長期的になると鼻腔粘膜が肥厚して慢性的に鼻閉の症状が続きます。このような状態を肥厚性鼻炎と呼びます。また鼻中隔弯曲症があると鼻アレルギーと相まって鼻閉が強くなります。これらに対して鼻閉改善の目的で粘膜下下鼻甲介骨切除術および鼻中隔弯曲矯正術を行っております。
当院での診療方針
(治療方針)
鼻アレルギーは多くの場合、病院で診るべき疾患ではありませんので、近隣の耳鼻咽喉科クリニックで診てもらうようにお願いします。近隣クリニックで保存的治療を続けていたにもかかわらず鼻閉が改善しないために手術的治療を希望される場合は、そのクリニックからご紹介を頂いて手術(粘膜下下鼻甲介骨切除術・鼻中隔弯曲矯正術)を行っております。
対応診療科
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科では、鼓膜形成術や人工内耳などの内耳手術を専門に、難聴、めまい、鼻・副鼻腔、口腔、頭頸部、頭頸部腫瘍(悪性疾患の一部は他院を紹介させていただきます)など耳鼻咽喉科の幅広い範囲をカバー。近隣の先生方からの突発性難聴や顔面神経麻痺、外傷、急性炎症などの急性疾患に対しても緊急対応しています。