Back

メールマガジン「法円坂」No.218(2019/6/17)(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)



 今年の梅雨入りは、近畿を飛ばして東海、関東が先に梅雨入りするという例年と
は違う進行でした。梅雨は、ジメジメとして鬱陶しいイメージですが、雨で洗われ
た木の葉が元気よく広がっているのを目にすると、生命の息吹を感じます。
この4月から社会人になられた方々も、周りの状況に流されず、しっかり色々なこ
とを吸収しながら、元気に、明るく成長して欲しいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   メールマガジン「法円坂」No.218(2019/6/17)
          (独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今月号の目次
 ・院 長  是恒 之宏 です
 ・ごあいさつ 
 ・最新の診断治療 26 形成外科  
 ・最新の診断治療 27 皮膚科 
 ・看 護 の こ こ ろ
 ・研 修 医 日 記

====================================
      院 長  是恒 之宏(これつね ゆきひろ) です       
====================================
まだ6月ですが

 春がすみ、立ちにし日より山川に心は遠くなりにけるかな。良寛の歌より

 佐和靖石さんに書いていただいた色紙が目の前にあります。春霞が立つと、その
日からもう私の心は山野を跳び回っているみたいだ。という意味だそうですが、春
のよき気候はほんのひとときで、夏になり例年より前倒しで暑い日が続いています。
また大阪もそろそろ梅雨入りのようですね。みなさん、熱中症対策は万全でしょう
か。
昨年にも書きましたが、大事なことなので今年も熱中症に関する注意を書いておき
ましょう。熱中症の症状は結構多岐にわたります。めまい、失神、筋肉痛、筋肉の
硬直、大量の発汗、頭痛、不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、け
いれん、手足の運動障害、高体温など熱中症を疑う症状をまず覚えておきましょう
(チェック1)。そして、1つでもあれば、意識があるかないかを確認して(チェ
ック2)、意識がなければすぐに救急搬送、意識があればまず涼しい場所に避難し、
服をゆるめ体を冷やす。体を冷やすときは、冷えたペットボトルを使って、首筋、
脇、鼠径部に強く当てると効果的です。水分を自力で摂取できるかどうかが次のチ
ェック3になります。自力で水分補給ができなければ医療機関へ行きましょう。水
分補給が出来る場合は、水分・塩分を補給する。それでも症状がよくならなければ
早めに医療機関へ行きましょう。熱中症になったらFIRE(F:fluid 適切な水分補給、
I:Icing 体を冷やす、R:rest 安静、E:emergency 救急搬送/119番)。でもまずは
予防が大事です。次の3つ、水分、塩分のこまめな補給(ただし主治医に制限を言
われている場合はよく相談)。室内は涼しく、外出時は日差しを避ける。いろんな
冷却グッズで涼しく過ごす。以上を心がけて暑い夏を乗り切りましょう。


====================================
         ご 挨 拶       
====================================

                     糖尿病内科科長    加藤 研

 平素より地域医療連携を通じて、大変お世話になっております。新元号の令和元
年4月1日付けで糖尿病内科科長を拝命致いたしました加藤研(かとうけん)です。
 私は平成11年に医師になり、その後国立大阪病院にて2年間、関西労災病院にて
2年間の研修を終え、大阪大学医学系研究科病態情報内科学大学院に入学し、博士号
を取得しました。大学院卒業後は、大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科
学より平成21年に当院に赴任し、現在に至ります。
 私が糖尿病内科医の道を志したのは、13歳で1型糖尿病を発症したことからです。
また16歳時には潰瘍性大腸炎も発症しました。その時から現在まで当院の消化器内
科に通院しており、患者としてのこの病院との付き合いは、30年以上にもなります。
近年、糖尿病の治療における各種経口薬やインスリン製剤の進化は目覚ましく、ま
た最近では、CGM(持続グルコースモニタリング)やFGM(フラッシュグルコースモ
ニタリング:腕に留置したセンサーに読み取り機をかざしてグルコース値をモニタ
ーする)などの、血糖変動を点ではなく線として可視化できるような機器や、イン
スリンを投与するための機器も、インスリンポンプ(CSII)、SAP(Sensor
Augmented Pump:持続グルコースモニター付きポンプ)などが使用できるようにな
っております。それらにより、HbA1cの低下のみならず、より血糖変動の少ない質
の良い血糖コントロールを、また、患者さんのQOLを上げることを目指した治療を
行うための環境が整ってきました。
私はこれまで、新しいインスリン製剤や先進機器が発売されると、自ら患者として
それらを積極的に使用し、その経験を患者様の診療にも活かせるようにと考え、取
り組んで参りました。
1型糖尿病も2型糖尿病も現時点では治る病気ではなく、患者自身が付き合っていか
なければならない慢性疾患です。私も30年以上難病とつきあって参りました。これ
からも患者さんたちの気持ちに寄り添いながら、糖尿病診療を通して、微力ながら
地域の医療に貢献することができればと考えております。これからも、大阪医療セ
ンター糖尿病内科を宜しくお願いいたします。


                       精神科科長  田宮 裕子

 4月1日に精神科科長に就任いたしました田宮裕子です。  
 精神科の日常業務についてご紹介いたします。当科は、精神科身体合併症病棟入
院中の方への対応、コンサルテーション・リエゾン、専門外来などを中心に診療を
行っております。精神科身体合併症病棟に入院となる患者さんは、当院総合救命救
急センターを経由しての入院となるため、重篤な身体合併症のある方がほとんどで
す。近年では自殺企図による多発外傷後当科に転科になる方も多く、自殺企図後の
精神状態を適切に評価し再度危険な行為を行わないように援助することは精神科医
の重要な役目となります。
 次にコンサルテーション・リエゾンですが、一般診療科入院患者さんの不眠、気
持ちの落ち込み、せん妄などの精神症状に対応するコンサルテーション・リエゾン
も総合病院で働く精神科医にとっては重要な業務の一つです。高齢化に伴い、入院
後せん妄などの軽度意識障害を呈される患者さんは増えております。せん妄を発症
することで合併症のリスクも高まり、臥床期間も長期化するため、認知機能や下肢
の筋肉も衰えADLの低下を招きます。早期に適した介入を行うことがせん妄予防に
つながります。せん妄の予防や治療は精神科医と認知症ケアチームが中心となって
行っています。
 最後に専門外来についてのご紹介ですが、私は精神科領域の中で摂食障害を専門
としております。現在のストレス社会において摂食障害も他の精神疾患同様に発症
率は増え続けております。以前は思春期特有の疾患と言われておりましたが、最近
では出産後あるいは中年期に入ってから発症する場合もあり、発症の要因や病態な
ど多様化しています。しかも特効薬のない疾患で治療に難渋することがありますが、
試行錯誤しながら日々診療を行っております。

 近年、入院患者さんの高齢化に伴い当科へのニーズは高まってきております。
今後はさらに精神科治療を充実させ、より良い治療を提供できるように一般診療科
と連携を強化してまいりたいと考えております。


====================================
       最新の診断治療 26 形成外科
====================================

                     形成外科 科長 吉龍 澄子

 当科では、皮膚腫瘍切除、眼瞼形成、癌切除後の再建手術(乳癌、頭頚部癌)、
ケロイドに対する切除後放射線療法を中心に診療しております。
 とくに眼瞼の形成手術、眼瞼腫瘍の手術には機能だけでなく、整容的にも工夫を
しています。形成外科医の間でよく言われるのが、「目には2つの力がある。」と
いう言葉です。つまり目には視力、そして魅力という2つの力があります。たとえ
ば眼瞼下垂の手術は、下垂してきた上瞼を手術で引き上げて、視界を確保してもの
を見やすくする手術です。そして、この手術をすると整容面でも改善します。瞼が
挙がりやすくなることで、まず眉毛の位置が若い頃のように下がり、額の皺が減る
ことが多いです。そして額の緊張がとれることで、頭痛や肩こりが改善することも
あります。余分な上眼瞼の皮膚も切除しますので、上眼瞼が二重になるだけでなく、
皮膚のたるみが減って若々しい目元になります。
眼瞼下垂はある意味加齢現象であることや、眼瞼下垂の手術により整容上の改善が
あることなどから、手術は美容外科などで自費で行うものと考えている人がいます。
眼瞼下垂により、上眼瞼縁が常に瞳孔にかかるとものが見えにくいことから、手術
は自費でなく健康保険の適応になります。
 眼瞼を挙げるための筋肉には眼瞼挙筋、およびそのすぐ裏の眼球側にミューラー
筋があり、意識して瞼を挙げるのが眼瞼挙筋で、びっくりした時など交感神経が興
奮すると瞼を挙げるのがミューラー筋です。通常はこの眼瞼挙筋を前転・短縮させ
て瞼板に固定し直すことで眼瞼下垂を治療します。ほかにも眼瞼挙筋とミューラー
筋を同時に短縮する方法や、ミューラー筋だけ短縮する方法などもあります。また
先天的にこの眼瞼挙筋がほとんど動かない眼瞼下垂もあり、その場合は瞼板と眉毛
皮下を筋膜などで連結して、眉毛を上げることで眼瞼を挙げるという手術を行いま
す。当科ではこうした各種の眼瞼下垂手術を行っていますが、整容面でも手術に工
夫をしており、上眼瞼の陥凹を改善したり、重瞼線の乱れを改善する工夫も追加で
行っています。
 また眼瞼下垂に眼瞼けいれんを伴うケースについては、以前は眼瞼下垂の手術は
適応がないと考えられていましたが、最近では前信州大学形成外科教授の松尾先生
の提唱するADM手術という新しい手術が行われるようになり、当院でも2017年より
行っています。全例ではないですが、眼瞼下垂の改善とともにけいれん症状の改善
するケースが多く見られます。
 眼瞼癌は、比較的希な癌ですが、四肢や体幹の皮膚癌に比べると一般に高リスク
部位であるとされています。欧米では眼瞼の癌は、基底細胞癌、扁平上皮癌、脂腺
癌の順に多いのですが、国内では基底細胞癌、脂腺癌、扁平上皮癌の順に多くなっ
ています。治療法はいずれも切除が基本になります。癌の種類や病理組織にもより
ますが、治療にはある一定の切除マージンをとって癌を切除する必要があります。
基底細胞癌は眼瞼癌の約半数を占め、最も多い癌ですが、転移することはほとんど
なく、初回で約3〜5ミリ以上の切除マージンをとって完全に切除すればよく、予
後のよい疾患です。扁平上皮癌や脂腺癌では切除マージンは6ミリ以上と大きくな
ります黒色でほくろに似ているため、腫瘍が小さい間はほくろと間違われて、レー
ザーなどで治療され再発を繰り返すこともあります。なかなか治癒しない黒色病変
は、基底細胞癌や悪性黒色腫など、皮膚癌の可能性もありますので、形成外科や皮
膚科の専門医に診てもらう必要があります。
 切除した後は眼瞼を再建する必要があるのですが、眼瞼の機能だけでなく、整容
面でも満足のいく再建が重要です。また長期的にも再建後の変形が起こりにくい手
術をすることが重要です。当科ではできるだけ眼瞼の機能を温存・再建し、同時に
整容的にも満足のいくように、切開法や術式に工夫をしています。


====================================
       最新の診断治療 27 皮膚科     
====================================


                     皮膚科 科長 小澤 健太郎

 分子標的薬という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。癌や炎症性疾患で、癌
細胞の増殖や炎症に関わる情報経路の特定の分子の機能を抑えることにより、症状
を改善する治療薬のことです。約20年前から実用化が始まりましたが、当初は皮膚
科には縁のない薬でした。近年様々な薬剤の開発が進み、皮膚科でも分子標的薬に
よる治療が行われるようになっており、そのうちいくつかを紹介します。
 乾癬という白い膜のような鱗屑(りんせつ)を伴う赤い盛り上がりが全身の皮膚
に多発する疾患があります。外用剤や光線療法、免疫抑制剤を使っても症状を抑え
ることができない重症患者さんの治療が困難でした。TNF-α、インターロイキン
(IL)-12、IL-17、IL-23などの炎症性サイトカインが乾癬の炎症に関わっている
ことが明らかになり、これらに対する抗体製剤が次々に開発されて、治療に使われ
るようになりました。現在8種類の薬剤があり、難治だった患者さんでも症状が劇
的に改善し、毎日の全身への外用剤塗布から解放されるようになっています。
アトピー性皮膚炎は患者さんの多い疾患ですが、IL-4やIL-13というサイトカイン
が炎症に関わることが分かりました。そこで、この経路を抑える抗体製剤が開発さ
れ、既存の外用剤や免疫抑制剤による治療でも症状を抑えられない重症の患者さん
に使えるようになりました。強い痒みに悩まされ、仕事や生活にも支障をきたして
いた患者さんでも、この治療により痒みが軽くなり、外用剤の使用量も減らせるこ
とで、生活の質が改善することが期待されます。
蕁麻疹も頻度の高い疾患で、我が国では10人に1人が一生のうちに一度は経験する
と言われています。多種の抗アレルギー剤があり、通常はいずれかの薬で症状を抑
えることができますが、どの抗アレルギー剤も効果がない患者さんもいます。蕁麻
疹では免疫グロブリンEが肥満細胞を刺激することが発症に関わっており、この経
路を止める抗体製剤が開発され、難治な患者さんの症状も改善できるようになりま
した。
これらの分子標的薬はこれまでの治療薬に比べて効果は優れていますが、桁違いに
薬剤費が高いので、患者さんの経済的負担も増えます。高額療養費制度などが適用
されれば負担も軽減されますが、症状の重い患者さんにどのように適切に使ってい
くのか、という課題もあります。


====================================
           看 護 の こ こ ろ        
====================================

                      認知症看護認定看護師
                      SCU副看護師長 太田 寛恵

 新元号令和の時代に代わり1か月、夏の暑さを感じさせる季節となりましたが皆
様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
私は、看護師9年目で、昨年は認知症看護認定看護師の資格を取得し、認知症ケア
チームを立ち上げて活動しています。これまで内科病棟、精神科病棟、脳内科脳外
科病棟で勤務し、看護の対象は10代から100歳を超える人までと幅広く、十人十色
様々な社会背景を持つ方の看護に携わらせて頂きました。看護実践のフィールドは
変われど、私が常に思っていることは、「その人らしさ」を大切にすることです。
今日は、私が認知症看護認定看護師として関わった中で印象に残っているAさんとの
エピソードを紹介させて頂きます。
70歳代男性で、数日後に水頭症の治療を当院で受ける予定でしたが、ある日、路上
で倒れているところを近隣住民により発見され、救急要請されました。数日後に入
院予定であったこともご本人は理解されておらず、フラフラとした足取りで廊下を
歩き回り、制止しようとする看護師に対して暴言があり、入院継続が難しい状態に
ありました。
私は、まずAさんの気持ちを理解しようと、お話しを伺いました。入院中の妻のこ
とが心配であること、勝手に自分達のことを決められて腹が立ったこと、自分は病
気ではないので早く帰して欲しいことなどを語ってくださいました。一通り語った
あと、Aさんが「話を聞いてくれてありがとう。」と涙されたことがとても印象的で
す。それから何度もコミュニケーションを繰り返して、好きなものや趣味について
聞いたことを他スタッフとも共有して共通の話題を提供し、Aさんに居心地が良い
と感じて頂けるように配慮しました。廊下で会えば「おはよう」と笑顔で挨拶をし、
スタッフルームへ来てはスタッフや他の患者さんと何気ない会話を楽しむAさんの
姿が日常として流れるようになりました。
Aさんには娘がいましたが、面会することを拒み、日用品を病棟まで届けると、す
ぐに帰ってしまうということが続いていました。しかし、「会いたくない」と言いつ
つも、必要なものを届けてくれる娘さんの気持ちを推し量ると、なんとか関係修復
のお手伝いはできないものかと悩みました。疾患についての説明はもちろん、入院
中のAさんのお茶目な一面なども伝えることで、娘さんの中の「お父さん」のイメ
ージが少し崩れたのか、一度会ってみる決心をされました。娘さんに会えた時のA
さんは本当に満面の笑みで、心配していた妻の様子も聞くことができ、安心されて
いました。そして一番驚いたのは、あんなに「自分は病気ではない」と言って、ス
タッフを困らせていたAさんが自ら、「娘に手術しろって言われたからな。怖いけ
ど、頑張るわ。」とおっしゃったことです。Aさんはその後、無事手術にも成功し、
退院後には一人で病棟に遊びに来ていただける程に回復されました。
認知症ケアメソッドの一つに、パーソン・センタード・ケアというものがあります。
「一人の人として、周囲に受け入れられ、尊重される」という当たり前のことが、
維持できるようにケアすることが認知症をもつ人を良い状態にするという概念なの
ですが、その確かさを感じた事例でした。これからも、「その人らしさ」を大切に
、自分と患者さんの関係性だけでなく、他のスタッフや家族までも巻き込んで、み
んなが笑顔になれるようなケア環境を作っていきたいと思っています。


ホームページ→https://osaka.hosp.go.jp/kango/index.html


====================================
          研 修 医 日 記
====================================

                      研修医2年目 岩崎 莉佳子
                     
 初めまして、大阪医療センター初期研修医の岩崎です。当院でのほぼ半分の研修
生活が終わりました。この日記は当院での初期研修を考えている学生の方々が見て
くださっていると思うので、私がいいなと思っている研修生活について書かせてい
ただきたいと思います。
 研修医のローテーションは必修科19カ月と選択科4カ月(初めの1カ月はオリエン
テーション)であり、他の病院と比べると必修科が多いです。その分、さまざまな
専門分野の勉強をして知識や手技を身に着けることができます。当院には多くの科
がそろっており、まだ将来進む進路を迷っている方にもよいと思います。科によっ
ては上級医の先生に一対一で指導していただきます。優しく熱心な先生方が多く、
何でも気軽に相談できます。
 当院の初期研修医は1学年14人で研修病院の中では多いほうです。みんな仲良く、
困ったことがあれば相談し合うことができます。研修医だけの医局もあり、それぞ
れの机が用意されているので、空き時間には勉強したり休憩したりゆっくり過ごす
ことができます。
当直では2次救急外来を初期研修医1年目2年目1人ずつの計2人で初期対応しま
す。平均で月4回程度あります。軽症から重症までさまざまな患者様が来院される
ため、数多くの症例を経験することができて力が付きます。一通りの診察をして必
要な検査をオーダーしその上で鑑別疾患を考えていく、という流れを勉強するよい
経験になります。不安なこともたくさんですが、もちろん上級医の先生方にコンサ
ルテーションすることができるので、助けていただきながらがんばっています。
私はこの病院で初期研修できて本当によかったと思っています。すばらしい上級
医の先生方や同期のおかげで充実した研修生活を送ることができています。当院で
の初期研修について気になる方はぜひ見学に来てみてください。


臨床研修のホームページ→
https://osaka.hosp.go.jp/html/kensyu/shoki/nikki.html


************************************************************************
総編集長:病院長 是恒之宏
編 集 長:副院長 上松正朗 三田英治
     看護部長 西本京子 
編   集:百崎実花
発  行:独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター院長室
         (〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14)
************************************************************************
 今年の梅雨入りは、近畿を飛ばして東海、関東が先に梅雨入りするという例年と
は違う進行でした。梅雨は、ジメジメとして鬱陶しいイメージですが、雨で洗われ
た木の葉が元気よく広がっているのを目にすると、生命の息吹を感じます。この4月
から社会人になられた方々も、周りの状況に流されず、しっかり色々なことを吸収
しながら、元気に、明るく成長して欲しいと思います。

メールマガジンのご感想をお聞かせ下さい。
408-osaka@mail.hosp.go.jp

Back