大阪医療センター
心臓

弁膜症

病気の概要

心臓の中には逆流を防止するための弁があります。具体的には、大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、三尖弁の4つの弁があります。弁膜症は、これらの弁が狭窄したり、閉鎖不全となったりすることによって、狭心症や心不全の症状が出現する病気です。特に多いのが、大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、そして三尖弁閉鎖不全症です。

見つかるきっかけ
(症状)

弁膜症は、大きく分類して、軽症、中等症、重症に分けられます。軽症のうちは、症状はありませんが、聴診で心雑音を契機に発見されることもよくあります。中等症以上は、進行すると、動悸、息切れ、全身倦怠感などの自覚症状が出現することがあります。大動脈弁狭窄症は、一過性の意識消失を伴うこともあります。

当院での検査内容

弁膜症では以下の3つの検査が重要です。経胸壁心エコー検査は、軽症から重症まで、診断、経過観察、手術前評価などの目的で行います。エルゴメーターを漕ぎながら行う運動負荷心エコー検査は、息切れの原因追究や、弁膜症の重症度評価のために行います。経食道心エコー検査は、弁膜症の病態をより正確に把握、診断するために行います。

当院での治療内容

弁膜症は基本的には手術が必要になることが多いです。中等症から重症の弁膜症の患者さんは、自覚症状や検査結果を見ながら、遅すぎず早すぎず、適切な時期に当院の心臓血管外科で手術をしてもらうようにしています。当院の心臓血管外科では、可能な場合には、小さな切開で手術を行う低侵襲心臓手術によって体への負担を軽減しています。

当院での診療方針
(治療方針)

心臓の病気は怖いイメージがありますので、患者さんに安心して検査、治療を受けてもらえるように心がけています。循環器内科、心臓血管外科は毎週定期的にカンファレンスを行い、個々の患者さんの情報を共有しながら密に連携して、それぞれの患者さんにとってベストな治療を提供させて頂くように日夜頑張っております。

対応診療科

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循環器内科

循環器集中治療室(CCU)を設置し、救命救急センターの一部として心筋梗塞など循環器緊急疾患を24時間受け入れています。狭心症・不整脈・心不全・血管疾患などの循環器疾患治療において、患者さんの希望を取り入れて、薬物療法、カテーテル治療、外科治療を組み合わせた最適な治療計画を提案させていただきます。

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心臓血管外科

循環器内科や麻酔科、救命救急センターと連携し、緊急対応や外来部門を中心とした病診・病病連携の充実を図っています。手術を中心とした治療では救急・延命に加え生活の質向上に注力。低侵襲や安全性を重視した手術式の選択、術中心筋保護・脳保護や術後の集中管理により、重症緊急手術も含め良好な成績を追求しています。

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