産科・小児科
小児疾患(発達障害・神経発達症)
病気の概要
発達障害(神経発達症)は、生まれつき脳の働き方が違うことにより、幼少期から言葉の発達の遅れや情緒面の違いがみられ、日常生活に困難をきたしている状態のことです。発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如多動症などが含まれ、複数を併せ持つこともあります。適切な診断と支援を受けることで、困難を軽減することが期待できます。
見つかるきっかけ
(症状)
自閉スペクトラム症では、目を合わせない、指さししない、後追いをしない、他の子どもに関心を示さない、言葉の発達が遅い、こだわりが強いといった特徴がみられます。保育園や幼稚園入園後にも一人遊びが多かったり、よくかんしゃくを起こしたりすることもあります。注意欠如多動症では、落ち着きのなさ、不注意などがみられます。
当院での検査内容
初診時には、患者さん(お子さま)のこれまでの成長・発達の様子を伺い、診察場面でも行動や言動を観察します。さらに次の来院日には、臨床心理士による心理検査(新版K式発達検査、ウェクスラー式知能検査など)を行います。質問紙等を用いて、ご家族への聞き取りを追加させていただく場合もあります。
当院での治療内容
診察時の見立て、心理検査の結果について説明致します。その上で、所属されている集団(保育園、幼稚園、学校等)でどのような配慮が必要か、発達を促すために利用が望ましいサービス(療育等)について案内します。多動衝動性、不注意、睡眠の問題等に対して、必要があれば投薬治療を行う場合もあります。
当院での診療方針
(治療方針)
発達特性を有する子どもの子育てにはさまざまな工夫が必要です。ご家族・ご本人の話をじっくり聞きながら、一人ひとりに合わせた「オーダーメイドの方法」を一緒に考え、できることを見つけていきます。子どもの長所を更に輝かせ、伸ばしていけるような関わりをめざしています。