大阪医療センター
産科・小児科

合併症のある母親から出生の新生児、
病的新生児

病気の概要

妊娠中の母親が合併症を持つ場合、新生児に影響を及ぼす恐れがあります。例えば、感染症や甲状腺疾患、血液疾患、精神疾患などが挙げられますが、中でも妊娠糖尿病は代表的な合併症の一つ。妊娠糖尿病になると胎児に必要以上の栄養を届けてしまうため、出生時の体重が増えることに。新生児低血糖症などの合併症を引き起こすこともあります。

見つかるきっかけ
(症状)

母親が何らかの持病を持つ場合、病的新生児のリスクが高くなります。また、妊娠中にかかる妊娠糖尿病は、母親の自覚症状はほとんどありません。妊娠健診で糖代謝異常が疑われる場合、血糖値のスクリーニング検査を行い、診断することが可能です。そのほかの合併症も、母親や胎児を含め、妊娠健診で異常を指摘される場合があります。

当院での検査内容

母親の合併症の種類や症状などによって、新生児の検査内容は異なります。必要に応じて、出生後に血液検査や画像検査などを行います。

当院での治療内容

総合病院の強みを生かして、他診療科と連携の上、まずは母親の合併症の症状に合わせた安全なお産をめざします。出生後、母子感染予防が必要な感染症に対しては、投薬や注射などを行います。そのほか、それぞれの疾患に合わせた治療を行っていく流れです。中には、治療を必要とせずに、経過観察を行うケースもあります。

当院での診療方針
(治療方針)

合併症が新生児にどのような影響をもたらすのか、ご不安に感じられていることと思います。当科では出生後のフォローが必要な新生児には、分娩前から関わっていきます。出生後は、新生児の状態について気軽にご質問いただけるようなコミュニケーション、わかりやすい説明を心がけています。チームで取り組んでいきますので、ぜひご相談ください。

対応診療科

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小児科

上気道炎、呼吸器感染症、感染性胃腸炎、尿路感染症などの感染性疾患、川崎病、アレルギー疾患、循環器疾患、内分泌疾患、消化器疾患、腎疾患、夜尿症、神経発達症の診療を行っています。また、神経の外来、神経発達症初診、1か月健診、乳幼児健診、ワクチンの外来を、専門の外来として設置しています。

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産婦人科

正確な診断と、患者さんやご家族と相互理解を深めた上での治療方針決定を心がけています。悪性腫瘍に対しては手術療法や集学的治療、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術のほか、ロボット支援下手術も実施。産科では、異常がない限り自然な分娩をめざしており、総合病院の強みを生かして合併症のある妊婦さんにも対応しています。

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