小児疾患(低身長)
病気の概要
子どもの成長には個人差がありますが、身長が同性・同年齢の子どもの標準的な範囲を下回っている場合(-2SD以下)に低身長と診断されます。身長が低身長に該当する、もしくは、子どもの成長曲線が徐々に下へ外れて身長の伸びが悪くなってきている場合には、何らかの病気が隠れている場合がありますので早めに小児科を受診ください。
見つかるきっかけ
(症状)
各月齢・年齢での健診や保育園・幼稚園・学校での身体測定で身長が低いと指摘された、もしくは他の子よりも小柄だと思い母子手帳の成長曲線を確認したら身長が低かったなど、低身長に気が付くきっかけはさまざまです。他に、出生時の身長と体重が小さい場合も、その後の成長の程度によっては低身長に該当する場合があります。
当院での検査内容
持参いただいた成長の記録を元に成長曲線を確認し、血液検査でホルモンの数値の評価、レントゲンで骨年齢の評価などを行います。さまざまな疾患が低身長の原因となりますが、その一つに成長ホルモン分泌不全があります。成長ホルモン分泌不全が疑われる場合は、さらに頭部MRIや成長ホルモン負荷試験を行います。
当院での治療内容
低身長の原因に応じた治療を行います。成長ホルモン分泌不全(成長ホルモンの分泌不足)が原因の場合には、成長ホルモン注射の方法を説明し、患者さんが自宅で自己注射を行えるよう指導します。治療開始後は定期的に受診いただき、注射方法や身長の伸びの確認、血液検査やレントゲンでホルモンの数値や骨年齢の評価を行います。
当院での診療方針
(治療方針)
お子さんの症状や病気について、ご両親とお子さんのお話にじっくりと耳を傾け、分かりやすく丁寧に説明することを心がけています。ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。
対応診療科
小児科
上気道炎、呼吸器感染症、感染性胃腸炎、尿路感染症などの感染性疾患、川崎病、アレルギー疾患、循環器疾患、内分泌疾患、消化器疾患、腎疾患、夜尿症、神経発達症の診療を行っています。また、神経の外来、神経発達症初診、1か月健診、乳幼児健診、ワクチンの外来を、専門の外来として設置しています。
整形外科
股関節・膝関節疾患、脊椎疾患、手の外科などさまざまな運動器疾患に対し、高度なレベルの専門診療を行っています。骨折など外傷にもできる限り対応しております。腫瘍、小児整形外科疾患、肩疾患、スポーツ疾患などは大阪大学 整形外科の関連病院ネットワークを通じて専門のクリニック・病院へ紹介しています。