大阪医療センター
皮膚

炎症性・アレルギー性皮膚疾患

病気の概要

皮膚にさまざまな炎症を起こす疾患群で、数多くの皮膚疾患が含まれます。まだ原因がわかっていない疾患や非アレルギー性の疾患もあれば、アレルギーや自己免疫反応によって起こる疾患もあり、症状も原因も非常に多彩です。原因を特定できて短期間に治る場合もあれば、難治だったり、長期間の治療が必要だったりする疾患もあります。

見つかるきっかけ
(症状)

多くの疾患があるので、症状も多様です。皮膚が赤くなったり、厚く肥厚したり、カサカサしたりして長期間続くことや、痒みを伴うこともあります。虫に刺されたようなミミズ腫れが繰り返して出没したり、薬剤など特定の刺激で誘発されたりすることもあります。また、広い範囲に水疱が多発し、破れて湿潤する疾患もあります。

当院での検査内容

皮膚の状態や経過から想定される疾患を絞り込み、必要な検査計画を立てます。よく行う検査には採血や局所麻酔下に皮膚を切り取って顕微鏡で組織を検査する皮膚生検があります。また、パッチテストやプリックテストなどの皮膚を使ったアレルギー検査、薬剤や食物を摂取して症状が誘発されるかを見る内服誘発テストを行うこともあります。

当院での治療内容

原因が特定できた場合には原因を避けることで症状が起きない状態をめざしますが、実際には外用剤や内服薬による治療を行うことが多いです。疾患にもよりますが、外用剤では副腎皮質ステロイド外用剤、免疫抑制剤、活性化ビタミンD3外用剤、保湿剤など、内服薬では抗アレルギー剤、副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤による治療を行います。

当院での診療方針
(治療方針)

原因が特定できて短期間で治るのが理想ですが、実際には炎症性皮膚疾患やアレルギー性皮膚疾患にはいまだに原因がわかっていない疾患や長期間の治療が必要な疾患が多いのが現実です。患者さんの負担が軽い治療、続けやすい治療を提案するようにして、最新の知見や治療法も積極的に取り入れるようにしています。

対応診療科

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皮膚科

皮膚がんの診断と治療を中心に、皮膚良性腫瘍や下肢静脈瘤、炎症性皮膚疾患など幅広い皮膚疾患に対応。特に皮膚がんに対しては外科手術を中心に先端の化学療法や集学的治療を行い、専門性の高い治療を必要とする患者さんを受け入れています。下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療による低侵襲治療にも対応しています。

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