大阪医療センター
皮膚

皮膚腫瘍

病気の概要

皮膚腫瘍は皮膚を構成する細胞が増殖して皮膚の表面が隆起したり、しこりになったりする状態です。多くは発生した場所でゆっくりと大きくなる良性腫瘍ですが、中には短期間で大きくなって周囲の組織を破壊したり、リンパ節や他の臓器に転移して命にかかわる事態を起こすことがある悪性腫瘍もあります。

見つかるきっかけ
(症状)

周囲の皮膚に比べて皮膚が盛り上がったり、皮下にしこりができたりします。表面の色は変化がない場合や黒くなったり、茶色くなったり、赤くなったりとさまざまです。あまり盛り上がらず、赤い色が広がるだけの腫瘍もあります。触るとざらざらしたり、押さえると痛みを伴ったり、出血しやすくなったりする場合もあります。

当院での検査内容

視診だけで診断できる皮膚腫瘍もありますが、黒い色の腫瘍や血管に富む腫瘍にはダーモスコピーを行って診断します。また、診断が困難な場合は腫瘍の一部だけを切り取って病理検査をする皮膚生検を行います。皮下にできる腫瘍に対しては超音波検査やCT、MRIなどの画像検査を行う場合もあります。

当院での治療内容

皮膚腫瘍の治療は手術が中心ですが、皮膚良性腫瘍の中には冷凍療法が有用な場合もあり、手術以外の治療も積極的に行っています。皮膚悪性腫瘍は手術が必要になる場合が多いのですが、腫瘍によっては冷凍療法や外用剤で治療できる場合もあります。手術以外に放射線療法や抗がん剤による治療が必要になる例もあります。

当院での診療方針
(治療方針)

皮膚腫瘍にはいろんな種類の腫瘍があり、腫瘍によっては手術以外の治療が可能です。そのためには正確な診断を行うことが重要ですので、新しい知識を習得し、皮膚生検も積極的に行っています。また、最近は高齢で受診される例が増えており、なるべく体に負担のかからない治療を提案するよう心掛けています。

対応診療科

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皮膚科

皮膚がんの診断と治療を中心に、皮膚良性腫瘍や下肢静脈瘤、炎症性皮膚疾患など幅広い皮膚疾患に対応。特に皮膚がんに対しては外科手術を中心に先端の化学療法や集学的治療を行い、専門性の高い治療を必要とする患者さんを受け入れています。下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療による低侵襲治療にも対応しています。

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形成外科

皮膚外科・再建外科・整容外科・その他外傷の4分野に取り組む形成外科。耳鼻科や口腔外科、外科との共同によるチーム医療に力を入れています。機能面だけでなく整容面にも配慮した皮膚の良性・悪性腫瘍の治療と、切除された体の機能・形態の再建のほか、顔面の先天奇形や眼瞼下垂、顔面骨折などの外傷も扱っています。

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