大阪医療センター
全身

糖尿病

病気の概要

体で唯一血糖値を下げることのできる物質・インスリンの作用不足による慢性の高血糖状態を呈する病気です。2型糖尿病は、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす素因を含む複数の遺伝因子に、過食,運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子および加齢が加わり発症します。1型糖尿病は、インスリンを分泌を担うすい臓のβ細胞の破壊が原因となります。

見つかるきっかけ
(症状)

口渇、多飲、多尿を症状とする場合が多く、重症になると急激に体重が減る場合もあります。軽症であれば症状は認めず健康診断で血糖値が高い、または尿検査で尿糖(+)~(+++)などで糖尿病を疑われることになります。特に糖尿病家族歴を認める(血のつながった親族で糖尿病の方がいる)方は注意が必要です。

当院での検査内容

当院では、血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の採血、尿検査で糖尿病の重症度を判断します。また、採血で実際に血液中にあるインスリンの量を検査することも可能です。急激に発症し重症化した糖尿病に対しては、すい臓に癌などができている可能性もありますので、CT検査を施行します。

当院での治療内容

当院では、軽症から重症患者さんまで幅広く対応可能です。糖尿病治療の3本柱、食事療法、運動療法、薬物療法に関し、専門家が、患者さん個人個人の病態や生活に合った治療選択をいたします。医療従事者が患者さんに向き合い、患者さんが無理せず取り組める範囲内で血糖値が改善する方法を見つけてまいります。

当院での診療方針
(治療方針)

糖尿病は知っているようで、多くの誤解のある病気です。発症初期には、自己で極端な食事制限などをして血糖値を下げる方もおられますが、長続きせずその後悪化の一途をたどることも多いです。まず当院で基本的な知識をつけて治療をすすめることで、10年後、20年後の健康状態が良い方向に変化します。糖尿病は指摘された時が、治療開始時です。

対応診療科

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糖尿病・内分泌内科

2週間の教育入院で適切な治療法を提案し、退院後はかかりつけ医と併診する検査・治療・教育の3本立てのプログラムによる糖尿病管理を行っています。専門の外来である1型糖尿病の外来のほか、合併症予防として透析予防の外来やフットケアの外来も設置。インスリンポンプ治療やSAP療法なども積極的に取り組んでいます。

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