股関節症
病気の概要
股関節の軟骨がすり減り、足の付け根の痛みや動きにくさ、歩きにくさなどの症状が出る病気です。進行すると、日常動作に制限がかかることも少なくありません。股関節症を引き起こす原因は、多岐にわたります。日本人の場合、寛骨臼形成不全(股関節の骨盤側の覆いが少ない疾患)が多く、ほかにも骨頭壊死症や関節リウマチなどが挙げられます。
見つかるきっかけ
(症状)
「歩いているときに、足の付け根が痛い」「長い距離を歩けなくなった」「お尻にこわばりや重みを感じる」といったように、鼠径部(足の付け根)周辺に痛みなどがあります。さらに、動きにくさも感じるため、靴下がはきづらくなるなど可動性の障害が生じ、日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。
当院での検査内容
股関節を専門とする医師が股関節の動きや歩き方などをチェックした上で、エックス線検査を行います。これによって診断がつくことが多いですが、大腿骨頭壊死症(血流の低下により大腿骨頭の一部が壊死した状態)などの疑いがある場合は、さらにMRI検査も必要となります。
当院での治療内容
股関節の痛みや動きにくさが日常生活に支障をきたしている場合、人工股関節への置換を検討します。人工関節は正確に設置することがより良い回復につながるため、当院では先進のナビゲーション手術やロボット手術などのコンピュータ技術を駆使しているのが特徴です。質の高い手術により早期回復をめざします。
当院での診療方針
(治療方針)
患者さんの骨格や筋力はもちろん、お困りごとや悩みなどは一人ひとり違います。当院ではより患者さんにあった手術方法や人工関節の機種などをよく吟味することを大切にしています。患者さんの問題を解決し、長期にわたって良い状態を維持できるように努めていきます。
対応診療科
整形外科
股関節・膝関節疾患、脊椎疾患、手の外科などさまざまな運動器疾患に対し、高度なレベルの専門診療を行っています。骨折など外傷にもできる限り対応しております。腫瘍、小児整形外科疾患、肩疾患、スポーツ疾患などは大阪大学 整形外科の関連病院ネットワークを通じて専門のクリニック・病院へ紹介しています。