大阪医療センター
腰・臀部~下肢

骨粗しょう症

病気の概要

要支援、要介護になる原因のトップといわれる三大原因の2つが転倒、骨折や関節の病気など運動器の障害であり、残る1つが「骨粗しょう症」とされております。骨粗しょう症とは骨強度が低下し、骨折しやすくなった状態のことをいいます。骨粗しょう症になると、転倒や軽い衝撃でも骨折が起きやすくなります(脆弱性骨折といいます)。

見つかるきっかけ
(症状)

多くの場合、骨が弱くなっていってもほとんど自覚症状はありません。とくに背骨の骨折は気づかないうちに起こることも。
・立ち上がる時や重いものを持つと、背中や腰が痛む
・背中や腰が曲がってきた
・身長が縮んできた
・ちょっとしたことで骨折した
などはサインかもしれません。
気づいたら、早めの検査・受診を心がけましょう。

当院での検査内容

まずは自分の骨の強さや状態を知っておくことが骨粗しょう症対策の大切な一歩です。骨の強さを知るよい指標が「骨密度」です。当院では骨密度測定装置(DXA法)を用いて、精密に骨密度を測定し、骨粗しょう症の診断を行います。また、X線検査や血液・尿検査(骨代謝マーカー:骨の形成と吸収の状態のチェック)も行い、総合的に判断します。

当院での治療内容

検査の結果、骨粗しょう症と診断されれば骨折リスクが非常に高まった状態ですので治療が必要です。治療はカルシウムをはじめとする骨に大切な栄養素を十分に摂取して、骨に適度な負荷をかける運動をすることを習慣づけ、そのうえで適切な薬剤を使います。当院では検査結果をもとに、個々の患者様の病態に応じた治療をご提案いたします。

当院での診療方針
(治療方針)

治療方針について分かりやすく丁寧な説明を心がけています。内科やリハビリテーション科をはじめ各科や医療スタッフの協力のもと、総合病院ならではの体制で専門的な診療に取り組んでおります。また骨粗しょう症と診断された患者様の中から希望者を対象に、栄養管理部やリハビリテーション科と連携して栄養指導や運動指導なども行っています。

対応診療科

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整形外科

股関節・膝関節疾患、脊椎疾患、手の外科などさまざまな運動器疾患に対し、高度なレベルの専門診療を行っています。骨折など外傷にもできる限り対応しております。腫瘍、小児整形外科疾患、肩疾患、スポーツ疾患などは大阪大学 整形外科の関連病院ネットワークを通じて専門のクリニック・病院へ紹介しています。

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