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診療科(専門領域)
放射線科 |
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コースの概要 初期研修を修了した者を対象。
医療制度の大きな変革の中で、医療の現場での「医師像」も大きく変わってきています。患者に質の高い医療を提供するためには、各分野の専門医が適切な診断・治療方針を話し合い、決定していくことが望まれます。画像診断の専門家である画像診断医、そして悪性腫瘍治療の専門家である放射線治療医はその中で大切な役割を果たしています。
このコースは放射線全般を研修する基礎プログラムを行いますが、将来の目的が画像診断あるいは放射線治療と決定している場合は、研修内容を面談の上で個別に配慮します。 |
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取得資格 国立病院機構による診療認定医(Ⅰ)資格と学会認定の放射線科専門医一次試験受験資格取得。
Training Program to Become a Specialist  |
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長期目標 放射線科は専門別に画像診断と放射線科治療の2つのグループに分かれており、基礎3年コースでは診療各科から求められる幅広い画像診断と各悪性腫瘍の的確な放射線治療ができる専門医となる研修を行います。また、4年目からの本格的な診断・治療の各々の専門コースに進む際に、研修の連携が円滑に行われるように配慮します。 |
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取得手技 各種の画像診断(PET/CTの演習も含む)、超音波検査、胃腸透視、注腸、血管造影、IVR、および放射線治療計画、ラルストロン。 |
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研修期間
3年 |
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募集人数
2名 |
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診療科の実績と経験目標症例数
症例数と手術件数の調査年度
【画像診断部門】
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手術・手技
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件数(年間)
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経験目標件数( 3年間)
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X線撮影
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82,552件
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1,500件
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消化管造影
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811件
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200件
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CT
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24,968件
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7,500件
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MRI
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9,330件
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2,800件
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腹部その他の血管造影
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338件
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300件
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RI検査
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1,977件
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600件
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血管IVR
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540件
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600件
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【放射線治療部門】
手術・手技
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件数(年間)
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経験目標件数( 3 年間)
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リニアック(4 MV)
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3,914
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5,400件
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リニアック(10 MV)
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5,053
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6,000件
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小線源治療装置(マイクロセレクトロン)
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333
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450件
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診療科の指導体制
診療科医師数:常勤7名 (内,治療医 2名)、非常勤 3名
診療科研修の指導にあたる医師:7名
主として研修指導にあたる医師の氏名:栗山啓子、 吉田 謙
主として研修指導にあたる医師の診療科経験年数:28年、14年 |
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コンセプト 各科疾患に対し、総合画像診断、画像診断検査手技、IVRの手技、および放射線治療の基礎を学ぶ。
医療安全、患者の人権への配慮ができ、他科の医師や他職種のスタッフと円滑なチーム医療ができる放射線科医師を目指します。
診断と治療
患者と向き合って診断や治療を行う放射線科医がいます。患者の状態を思い浮かべながら、フィルムやモニタに向かって診断を行う放射線科医がいます。どちらのスタイルも立派な放射線科医であり、その目的に違いはありません。患者の満足の得られる質の高い医療を提供するのが、我々の使命です。何よりも正確な診断をすることが、最適な治療に直結しています。
低浸襲で高度な治療
外科医の世界でもおなかを大きく開くような侵襲の大きな手術をすることが減ってきています。放射線科医の世界では、以前より画像診断の技術を利用した低侵襲な治療がなされてきました。Interventional Radiology(IVR)や新しい放射線照射技術によるがん治療などは外科医の手術に匹敵する治療成績を納めています。患者の選択肢を広げる意味でもこれら「患者に優しい」治療の普及が必要です。 |
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一般目標 基礎コースの中で画像診断部門では、放射線科診断医一般に求められる各放射線科機器の原理と適応、基礎的な画像診断能、造影剤についての知識を習得する。放射線科治療部門では、放射線治療についての適応、治療計画、線量分布、効果、合併症等についての基礎的知識を習得する。 |
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関連領域の研修に関して
施設内での研修:可能
施設外との交流研修:可能
研修領域の決定:個別に面談して決定します。 |
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共通領域研修について
・週一回の乳腺カンファレンス(月曜5PM)
・週一回の放射線科検討会(火曜4PM)
・週一回の救命救急カンファレンス(木曜10AM)
・週一回の呼吸器カンファレンス(金曜3:30PM)
・週一回の肝・胆・すい臓カンファレンス(金曜5PM)
・隔週の神経放射線カンファレンス(金曜5PM)
参考となるホームページ
社団法人 日本医学放射線学会 http://www.radiology.jp/
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