ロボット支援下手術
ダヴィンチXiロボット支援下手術
2021年1月からダヴィンチXiシステムによる低侵襲ロボット支援下手術が始動いたします。ロボット支援下手術は2012年前立腺全摘除術、2016年腎部分切除術、2018年には泌尿器科のみならず外科、婦人科、心臓血管外科領域で新たに12術式が保険収載され、2020年には全21術式が保険適応となっています。
ロボット支援下手術は腹腔鏡手術と同じように小さな切開創で、外科医の操作に従って内視鏡・メス・鉗子を動かして行う内視鏡手術です。ダヴィンチXiサージカルシステムはより複雑な手術を可能とするため開発され、2015年に運用開始となっています。
高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像のもと完全に医師の操作によって人間の手の動きを正確に再現する装置です。術者は回転する手首を備えた鉗子を使用し、精緻な手術を行うことができます。
大阪医療センターでは2021年1月から泌尿器科領域の前立腺癌に対する前立腺全摘除術、腎腫瘍に対する腎部分切除術、2月から外科領域の胃癌・食道癌・直腸癌、婦人科領域の子宮良性腫瘍・子宮体癌に対するロボット支援下手術を開始いたします。今後その適応疾患はより拡がるものと考えています。
ロボット支援下手術の導入でより質の高い、より安全な治療を患者さんに提供できることによりすべての患者さま・医療関係者に信頼される病院となるよう努力して参ります。
低侵襲ロボット支援手術とは?
低侵襲ロボット支援手術は患者様の負担が少ない腹腔鏡手術と同じようにいくつかの小さな切開部を作り、外科医の操作に従って内視鏡・メス・鉗子を動かして行う内視鏡手術です。
低侵襲手術支援ロボット
ダビンチ(daVi nci )サージカルシステム
ダビンチは、低侵襲技術を用いて複雑な手術を可能とするために開発されました。
高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像の下、人間の手の動きを正確に再現する装置です。
術者は鮮明な画像を見ながら、人の手首よりはるかに大きく曲がって回転する手首を備えた器具(鉗子)を使用し、精緻な手術を行うことができます。
ロボット支援手術は完全に医師の操作によって実施されます。
低侵襲ロボット支援手術の特長
1. 体への負担が少ない
数カ所の小さな切開部から手術を行うため、傷が小さく、出血も抑えられ、手術後の回復が早く、患者様の負担が軽減されます。
2. 鮮明な3D(3次元)画像
コンソールモニターには高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。
3. 精密な動きを再現
医師がロボットアームに装着されている鉗子やメスを操作します。
ダビンチの鉗子はリスト構造を持ち、人間の手より大きな可動域と手ぶれ補正機能を備えています。