血友病科

血友病科案内

皆様へ

従来は、感染症の有無にかかわらず、小児・成人ともに感染症内科で血友病および類縁疾患の診療を行ってきましたが、2021年4月より、血友病科として独立しました。

対象疾患

血友病
フォンヴィレブランド病
その他の凝固因子低下症などの先天性止血異常症

診療内容

小児期から成人期まで、年齢や合併症にかかわらず、日常の止血治療および手術・観血的処置における止血管理を継続的にサポートします。
また、長期的なトータルケア（包括的医療）が求められるため、以下の専門職・診療科と連携して診療を行っています。

血友病科ナースコーディネーター（看護師）、薬剤師
感染症内科、小児科、整形外科、リハビリテーション科、口腔外科、消化器内科、産婦人科などの各診療科
臨床検査科
臨床心理室
医療相談室
遺伝診療センター認定遺伝カウンセラー
血友病専門整形外科医（毎月第4金曜日, 竹谷医師）

後天性血友病Aについては、血液内科と連携して診療を行っています。
（後天性血友病の入院依頼は血液内科へお願いいたします。）

家族歴から判断して保因者の方（確定保因者）および保因者の可能性のある方（推定保因者）に対して「保因者健診」という形で身体的・精神的なサポートを行っています。
受診の相談については、血友病科外来までお問い合わせください。
（詳細は**リンク集の「保因者関連」**をご覧ください。）

研究・診療連携について

当科は、広く他施設と臨床面・研究面で連携し、補完しあうことによって地域全体の血友病医療の向上を目指しています。また、以下のような様々な臨床研究・治験に積極的に取り組んでいます。

包括的凝固機能解析（ROTEM、凝固機能解析、トロンビン生成試験）
血友病・フォンヴィレブランド病の遺伝子解析
血友病および保因者、フォンヴィレブランド病等のレジストリ研究（血液凝固異常症レジストリ）
血友病保因者の出血傾向
血友病などの治験
血友病などの多施設共同研究

血友病診療連携について

当院は、血友病診療連携におけるブロック拠点病院に指定されており、近隣の医療機関と連携しながら患者さんの診療を行っています。
2025年4月から血液凝固異常症レジストリが開始されます。ブロック拠点病院および地域中核病院において、血友病やフォンヴィレブランド病などの患者さんの全例登録を目指し、長期にわたる医療情報の収集・解析を行うことで、治療の向上や福祉の充実につなげていきます。また、ブロック拠点病院および地域中核病院を受診していただくことで、緊急時の対応も可能になります。そのため、一度受診し、カルテを作成しておくことをおすすめします。