頭痛センター
頭痛センターの概要
センターの概要
頭痛センターでは、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛に対して、CGRP関連抗体薬をはじめとする最新の治療や予防を導入し、適切な診断のもと、患者さんの生活の質(QOL)の改善を目指しています。また、急性期総合病院としての強みを活かし、くも膜下出血や脳腫瘍などの脳神経外科疾患や、頚椎疾患、緑内障、歯性上顎洞炎など多岐にわたる二次性頭痛について、各診療科との緊密な連携により、迅速かつ適切な診断と治療が可能です。診断から治療、手術、予防に至るまで、ワンストップで対応できる体制が当センターの特徴です。
センター長ご挨拶
頭痛は一見ありふれた症状ですが、片頭痛などの一次性頭痛は、患者さんのQOLを大きく低下させ、大きな社会的損失となっています。一方で、適切な治療や予防を受けている患者は少なく、十分な治療が行き届いていない代表的なコモン・ディジーズと言えます。また、頭痛には、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎など、早急に診断・治療が必要な二次性頭痛が潜んでいることも少なくありません。
当センターでは、一次性頭痛にはエビデンスに基づいた最新の薬を用いた治療・予防を行い、患者さんのQOL向上に努めております。さらに、二次性頭痛に関しては、当院の脳神経外科を初め、各診療科との連携により幅広い原因に対応できるとともに、脳動脈瘤や脳腫瘍などの治療も院内で完結できます。
紹介医の先生方に安心して患者さんをご紹介いただけるよう、診断から治療、予防まで一貫して責任をもって対応いたします。
センター長 岡崎周平
センターの詳細
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包括的診療体制
脳神経内科、脳神経外科に加え、眼科・口腔外科・耳鼻科・整形外科等との連携で、幅広い二次性頭痛に対応いたします。
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最新の一次性頭痛治療
CGRP関連抗体薬など新規治療薬を用いた予防療法を積極的に導入し、片頭痛患者さんのQOL向上を図ります。
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二次性頭痛への対応力
髄膜炎、くも膜下出血、脳腫瘍、緑内障、副鼻腔炎、歯性上顎洞炎、帯状疱疹など各診療科疾患に起因する頭痛を迅速に診断し、適切な治療へつなげます。
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手術対応
くも膜下出血や脳腫瘍などについては、当院脳神経外科において手術治療まで一貫して対応可能です。
対象疾患
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一次性頭痛
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛(三叉神経・自律神経性頭痛)など
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二次性頭痛
脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞など)、脳腫瘍、髄膜炎・脳炎などの感染症、低髄液圧症候群など、薬剤誘発性頭痛、内科的代謝・内分泌性頭痛 など
眼科疾患(緑内障など)、耳鼻科疾患(副鼻腔炎など)、口腔外科疾患(歯性上顎洞炎など)、整形外科疾患(頚椎症、二次性疼痛)、皮膚科疾患(帯状疱疹など)など
導入している医療機器・技術
- CT、MRI、脳血管撮影などの神経放射線検査
- 脳波、起立試験などの神経生理学的検査
- 血液・髄液検査・FillmArray髄膜炎脳炎パネル等による最新の炎症・感染症評価
- 頭痛急性期治療薬、CGRP関連抗体薬を含む予防療法
- 生活習慣指導などの非薬物療法
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- 2025.10.16
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