診療科・部門

臨床心理室

臨床心理室とは

臨床心理学について専門的な教育を受けた心理療法士が、心理相談および心理検査を提供しています。
2007年より臨床心理室は、

  • 当院の理念に基づく事業であること
  • 質の高い医療の提供に貢献すること
  • 疾患と心理状態の関連が研究されていること
  • 医療者-患者関係と保健行動との関連性によって、医療の効果が左右すること
  • 診療科間のサービスの格差をなくすこと

以上5つの目的や理由により、全診療科の患者様やそのご家族・パートナーに対応可能な臨床心理室として再編されました。

スタッフ

現在臨床心理室には9名のスタッフが在籍しています。

臨床心理室の主な活動

心理相談

対人関係の悩み、心理的な問題や症状、病気を告知された動揺、入院生活や療養生活上のストレス、子どもさんの発達や関わり方についての悩みなどについて、お話を伺います。臨床心理士との面接を重ねることで、自らこれらの問題を解決しようとされることを援助するカウンセリング、心理療法を提供します。プライバシーは保護します。
心理相談は、当院のいずれかの診療科を受診し、医師等からのご紹介をいただいた患者様、およびそのご家族・パートナーの方を対象としています。
原則1回50分です。料金は初回無料、2回目以降有料です(3500円+消費税、健康保険は適用されません)。ただし、入院中の患者様の場合や、生活保護の受給や障害者手帳の取得など、その方の状況に応じた減額制度があります。

心理検査

各診療科からの依頼に応じて、各種心理検査を実施しています(健康保険が適用されます)。
また、心理相談を利用している方には、臨床心理士の判断で心理検査を実施する場合があります(健康保険は適用されず、心理相談の料金に含みます)。
主な心理検査には、子どもさんの発達検査、成人の知能検査、認知症などの程度を調べる神経心理検査、性格傾向などを見る人格検査、うつや不安の程度など精神症状に関する検査などがあります。

コンサルテーション・リエゾン

各診療科やチームが行うカンファレンスに参加し、連携を図っています。

研究・研修

院内外の職員に対して、医療に役立つ臨床心理学的視点やメンタルヘルスに関する各種講演会を企画・運営しています。
医療における臨床心理的援助に関する研修や研究を行っています。
例年、臨床心理学を専攻する大学院生の実習を受け入れています。

臨床心理室を利用するには

当院の患者様およびそのご家族・パートナーの方で、臨床心理室のご利用を希望される方は、まずは担当の医師・看護師・ソーシャルワーカー等にご相談ください。
料金等については、「臨床心理室の主な活動」をご参照ください。