診療科・部門

口腔外科

はじめに

当科では、顎顔面口腔領域に発生する腫瘍性疾患を中心として、様々な疾患に柔軟に対応できるよう努めています。

  1. 顎顔面領域の腫瘍
  2. 顎顔面外傷
  3. 歯・歯周組織・顎骨の疾患
  4. 唾液腺疾患
  5. 顎関節疾患
  6. 血液・リンパなど造血器に関わる疾患の診断  など

当科ではむし歯や歯周病、かぶせもの、つめ物といった一般的な歯科治療は行っておりません。

悪性腫瘍の治療においては個々の患者様に最適な治療を提案し実施するため、頭頸部・病理カンファレンスを行うともに関連各科の協力のもと集学的治療を行っています。

『がん』の治療は手術、放射線治療、がん薬物療法が3本柱です。口腔に発生する『口腔がん』の治療は手術治療が基本とされ、手術後の組織検査の結果によって放射線治療とがん薬物療法を組み合わせた治療を行うかをさらに検討します。

治療方針の検討においても標準治療(現時点で最良とされる治療)を軸として患者様と十分に協議し納得いただける治療を提供しています。

また、総合病院口腔外科として開業歯科医院で治療が困難な全身管理を要する患者様の抜歯などの治療や、放射線治療・がん薬物療法・造血器疾患に対する治療・全身麻酔の手術前(消化管外科、呼吸器外科、整形外科など)の周術期口腔機能管理を行っています。

診療実績

2024年度 口腔がん 診断・手術件数

初診
口腔 52例
3例
手術件数
舌がん 20例
歯肉がん(上顎・下顎) 21例
口底がん 2例
頬粘膜がん 2例
口蓋がん 0例
口唇がん 1例
その他 0例
総数 46例

※その他:小線源アプリケーター留置術含む

2024年度 口腔顎顔面外傷 治療件数

下顎骨骨折(関節突起骨折を含む) 8例
頬骨上顎骨複合骨折 20例
顔面多発骨折 8例
顎骨内異物(抜釘を含む) 8例
その他 1例
総数 45例

Information

当科は歯科医師臨床研修制度、日本口腔外科学会および日本顎関節学会の研修指定病院です。