脳神経センター
脳神経センターの概要
センターの概要
当センターでは、脳神経外科と脳神経内科が連携し、脳・脊髄・末梢神経・神経筋接合部・筋肉にいたる脳神経領域の疾患(血管障害、腫瘍、外傷、神経変性疾患、神経免疫疾患、神経感染症など)の診療を行っています。脳神経外科医14名、脳神経内科医9名、診療看護師1名が在籍しており、脳卒中や頭部外傷などの緊急疾患には24時間常時対応可能な体制を整えています
センター長ご挨拶
社会の高齢化や生活習慣の変化に伴い脳卒中などの脳神経疾患診療の重要性がますます高まっています。従来は外科的な治療は脳神経外科で、内科的な治療は脳神経内科でという具合に縦割りの診療が行われてきましたが、総合的な治療成績を向上させるためにはより包括的な診療を行う必要があり、横断的診療を目的とした脳神経センターを開設いたしました。当センターでは各医師が高い専門性をもって診療を行いますが、すべての脳神経疾患に対して横断的診療を行い、特に緊急疾患については専門を区別することなく迅速に対応いたします。患者さんに最善の医療を提供するだけでなく、ご家族にとっても安心して任せられる場所となれるよう日々の診療に真摯に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
センター長 藤中 俊之
センターの詳細
脳神経外科では、特に脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷に注力しています。
脳血管障害部門については、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳出血に対する開頭手術、脳血管閉塞・狭窄に対する頚動脈内膜剥離術やバイパス手術はもちろん、血管内治療によるコイル塞栓術やステント留置術も積極的に行っています。また、実施施設に制限のある脳動脈瘤治療用ステント(フローダイバーター)などを用いた最先端の血管内治療も多く行っています。脳腫瘍については、悪性脳腫瘍はもとより、髄膜腫、下垂体腫瘍、神経鞘腫などの良性腫瘍に対してもナビゲーション装置や内視鏡システム、神経機能モニタリングを用いて低侵襲かつ正確な外科治療を行っています。腫瘍の局在によっては覚醒下手術を行い機能温存と最大限の腫瘍摘出に努めています。また、外科治療と遺伝子診断に基づいた化学療法や放射線治療などを組み合わせた集学的治療も積極的に行い治療成績向上を目指しています。
脳神経内科では、神経救急から難病まで、幅広い神経疾患に対応できる診療体制を整備しています。神経救急においては、脳梗塞の急性期治療や原因検索に加え、髄膜炎、脳炎、てんかん、ギラン・バレー症候群、代謝性疾患、中毒など様々な病態に応じた迅速な検査や治療が可能です。さらに近年は、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患や多発性硬化症、重症筋無力症などの神経免疫疾患にも注力し、疾患修飾薬や再生医療治験などの最新治療も積極的に導入しています。
教育・育成面では、日本脳神経外科学会、日本神経学会、日本脳卒中学会、日本脳卒中の外科学会、日本脳神経血管内治療学会、日本脳神経外傷学会の教育施設認定を受けており、若手医師の育成に特に力を入れています。
対象疾患
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、頚動脈狭窄症、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍、頭部外傷
パーキンソン病、パーキンソン症候群、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、てんかん、髄膜炎、脳炎、ニューロパチー、筋炎、筋ジストロフィー、ミトコンドリア病、認知症、片頭痛など
導入している医療機器・技術
- 血管撮影装置(Siemens ARTIS icono D-Spin)
- 脳神経外科手術顕微鏡(ZEISS KINEVO 900)
- 脳神経外科手術外視鏡(Olympus ORBEYE)
- 脳神経外科手術用ナビゲーションシステム(Brainlab Curve)
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- 2025.07.31
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