チーム医療推進室(診療看護師)
チーム医療推進室の概要
当院のチーム医療推進室には9名の診療看護師が在籍しており、各科に出向する形で活動しています。
配属先は、総合診療科とER・救命救急科へ2名、脳神経内科・外科と消化器内科へ1名、外科へ2名、集中治療部へ1名、循環器内科へ1名、心臓血管外科へ1名、臨床研修中1名です。
各診療科のニーズに応じて、看護と医療の双方の視点から診療の効率化、診療と看護の質の向上、さらには医師の業務負担軽減に貢献できるよう努めています。
診療看護師とは
診療看護師とは、一般社団法人日本NP協議会が実施するNP資格認定試験に合格した者で、患者のQOL向上のため医師や多職種と連携・協働し、論理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を行うことができる看護師のことです。
国立病院機構では、この資格を有する看護師をJNP(Japanese Nurse Practitioner)と呼称しています。
現在、日本看護協会においても、ナース・プラクティショナー(仮称)制度の創設に向けた取り組みが進められています。
活動紹介
- 総合診療科では、入院管理と外来対応を行っています。他院からの不明熱などの紹介患者対応もしています。病態は多岐に渡りますが、臨床推論をフルに活用し日々業務にあたっています。
- ER・救命救急科では、ERにおける2次救急患者の初期対応を行なっています。
- 脳神経内科・外科では、時間内の脳ホットラインで搬送される患者の初期対応や脳神経内科の入院患者の対応を行なっています。脳神経内科疾患をはじめ意識障害のある患者の全身管理、高齢で社会的調整が必要な患者の対応、神経変性疾患患者の在宅医療導入、医師が脳卒中に対し脳血管治療を行なっている間や外来診療で病棟患者の対応が困難な場合の医療補助行為を行なっています。また、脳神経外科の人工呼吸器装着中患者の呼吸器設定変更や呼吸ケアを行なっています。
- 消化器内科では、内視鏡検査や外来診療のため医師不在の間、Commonな症状や看護師からの患者の変化に関する相談に対し、フィジカルアセスメントを行い、診療支援を行っています。また、抗がん剤投与のためのポート針留置や静脈路確保等の処置も行なっています。
- 外科では、手術や外来対応で医師が不在となる日中の入院患者対応や、手術後の創傷管理やPICC挿入などを行っています。また、必要がある場合は手術介助に入るなど医師のタスクシェアを行うことで外科の業務が円滑に遂行されるように活動しています。
- 集中治療部では、セミクローズドICU の中で各診療科の主治医と連携し、集中治療専門医を中心に患者の全身管理を行い、麻酔科医や診療看護師がそのサポートをしています。その中でも電解質や栄養管理については診療看護師が主体的に行っており、院内の内科NSTのチームメンバーとしても活動しています。
- 循環器内科は、心臓や血管に関する疾患の診断と治療を専門とする診療科です。
診療看護師は虚血・不整脈・血管・心不全領域のスペシャリストと言われる医師から指導を受け、循環器内科チームの一員として患者さんを受け持つばかりではなく、救急対応や心エコー、カテーテルの介助などにも従事しています。 - 心臓血管外科では、医師4名とJNP1名がチームで協力し心臓血管外科全患者の術前から術後の患者管理を行っています。週に3日は定期手術があり医師が日中病棟に不在となりますが、その間も医師と連携しながら円滑な診療となるように診療看護師が診療支援をしています。術後の創傷管理は、診療看護師がメインで管理しています。また、必要時は、早期退院をする為に診療看護師が退院後患者の外来診療支援も行っています。
- 臨床研修では、診療看護師資格を取得して最初の2年間、臨床研修期間があります。各診療科で数か月ずつ指導医の下診療について学んでいます。医師それぞれの考え方、診療科それぞれの特色を合わせて学ぶことで診察技法や検査や治療のアプローチ方法など多くのことを現場で実践的に習得することができます。患者にも病院にも貢献できる診療看護師となるべく精進しています。
採用情報
- 日本NP教育大学院協議会の施行しているNP資格認定試験に合格した者
- 特定行為21区分38行為すべて修了したNP資格認定者
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- 2025.11.26
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