臨床研究について

臨床研究センター

センター長挨拶

臨床研究センター長 金村 米博

臨床研究センター長 金村 米博

大阪医療センター臨床研究センターのホームページを訪れていただき、大変ありがとうございます。2023年4月から臨床研究センター長を拝命致しました金村です。当センターを代表して、その歴史と概要をご紹介させていただきたいと思います。

国立病院機構は、医療の提供、医療に関する調査及び研究、並びに技術者の研修等の3つの業務を行うことにより、国民の医療及び公衆衛生の向上と増進に寄与することを目的として設立されました。国立病院機構に属する病院には、臨床研究を推進する部門として、臨床研究センターもしくは臨床研究部が設置されています。現在、臨床研究センターは全国に10カ所設置されており、全国140病院から成る国立病院機構ネットワークを活用し、政策医療分野を中心とした多施設共同臨床研究や大規模臨床研究などを行う拠点として重要な役割を担っています。

大阪医療センター臨床研究センターの歴史は、前身の国立大阪病院時代の1979年4月に設置された臨床研究部に遡ります。2008年に臨床研究センターに昇格し、臨床研究部1部5室から2部9室の組織へ改組され、その後、4部(先進医療研究開発部、エイズ先端医療研究部、EBM研究開発部、臨床研究推進部)12室体制に発展して現在に至ります。先進医療研究開発部においては、iPS細胞等を用いた幹細胞・再生医療研究、ゲノム医療等の分子医療研究、エイズ先端医療研究部では、リーディング分野としてHIV/AIDS研究、EBM研究開発部では、臨床疫学研究、がん療法研究、高度医療技術開発研究、医療情報研究、災害医療研究の分野で精力的な研究を展開しています。また、臨床研究推進部では、企業等からの依頼を受けてGCP(Good Clinical Practice)に則って行われる「治験」、並びに国が定める倫理指針等を遵守して各研究者が独自に行う「臨床研究」の支援業務業務を行うと同時に、レギュラトリーサイエンスに関わる研究を行っています。

当臨床研究センターは、各分野において多数の優れた研究成果を発信すると同時に、治験および臨床研究に関しても数多くの実績を有します。その他、特許の取得、競争的研究費の獲得、論文著書、国内外の学会発表等の実績を加えた総合力評価において、国立病院機構内でも常にトップクラスの高い評価を頂いています。全部室共同で更に医学の発展に貢献すべく、研究に取り組んでいきたいと考えます。今後ともご理解とご支援くださいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

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