臨床腫瘍科
概要
近年、免疫チェックポイント阻害薬をはじめ多くのがんに対する新規薬剤が開発され、臨床応用可能となってきています。これらは従来の薬剤と複数以上の組み合わせでレジメンが作られる場合も多く、1次治療、2次治療、術前あるいは術後または放射線との併用などその適用は複雑化しています。このような背景から各臓器別の診療科に加えて、より高度な知識と技量を有するがん薬物療法のエキスパートである腫瘍内科医の役割が重要となっています。
臨床腫瘍科では、総合的、横断的に診断し治療を行う腫瘍内科医が中心となってがん診療を行なっています。診療科の構成は3名で、常勤の腫瘍内科2名はがん薬物療法専門医で呼吸器がん、消化器がん、原発不明がんの診療を行い、非常勤の腫瘍外科1名は骨転移を担当しています。
毎週開催している臨床腫瘍科カンファレンスでは、新規症例や治療経過中の症例検討と分析をおこなっています。全職員対象のCancer Boardは、現在随意開催となっています。
現在のがんの診断、治療において主科のみならず個別的でかつ総合的な判断が求められる機会が増えてきています。またがん治療に特化した看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーが積極的に介入することで患者さんは多くの恩恵を受けています。このように今や、がん治療はチーム医療が基本となっておりますが、臨床腫瘍科はその司令塔の役目を担っていきたいと考えています。
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