狭心症外来
心筋梗塞は、40%は死に至る怖い病気です。しかし、病院にたどり着けば90%は助かるため、発症してしまったら一刻も早い専門病院受診が重要です。しかも、50%は数日~数ヶ月前に前兆の胸部症状があるため、この時期に治療すればより安全に治療できます。そのため、前兆を見逃さないことが最も重要です。
前兆は、胸痛、胸部圧迫感、胸部不快感、胸焼け様の症状とさまざまに表現されるように、個人差の大きい症状であり、軽い症状の場合も多いです。しかし、数分しか持続しない軽い症状であっても、これまでに経験のない胸部症状を繰り返す場合には前兆の可能性があります。診断も難しく見逃されることも多いため、当院では狭心症外来を開設して、その診断・治療に努めています。さまざまな検査法がありますが、最近では冠動脈CTによって診断されることが多いです。
「もしかして心筋梗塞の前兆かも」と思ったら、「たぶん違うだろう」と自分で決めつける前に、すぐに当循環器内科を受診してください。一刻も早い受診が心筋梗塞の予防に繋がります!
高コレステロール血症の人は、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患になりやすいため、血液検査の結果には十分注意してください。特に、遺伝的にLDLコレステロール値が高くなる家族性高コレステロール血症の人は、若くして心筋梗塞などを発症するリスクが高くなるため、早期に薬物療法を開始する必要があります。LDLコレステロール値が高い人も、この狭心症外来を受診してください。