糖尿病・内分泌内科
2025年11月15日 第65回法円坂地域医療フォーラム開催
日時:2025年11月15日(土)15:00〜17:30
受付:2025年11月15日(土)14:30〜15:00
開催:現地開催
開催場所:大阪医療センター災害医療棟3階 講堂」
担当診療科:糖尿病・内分泌内科
大阪府医師会生涯教育研修カリキュラムコード(CC184,76,4,4)
※要予約。詳細はチラシをご覧ください。
※当講演は各医療機関・医療従事者向けの講演となります。
概要
基本診療方針
糖尿病の診断から治療、合併症管理に至る全領域に対し、全科的に連携して全力で対応しています。
内分泌疾患、特に原発性アルドステロン症の積極的なスクリーニング検査を行い、確定診断を目指しています。
肥満症に対し、管理栄養士と連携し減量指導や内科的加療(注射薬)を行っています。内科的加療以外にも外科と連携し減量・代謝改善手術をすすめています。
2型糖尿病を持つ方に対する入院(病態精査・加療入院、支援入院)、強化インスリン療法・GLP-1受容体作動薬の導入に力を入れています。
1型糖尿病センターでは、チーム医療で1型糖尿病を持つ方のトータルサポートを行っています。(当院通院1型糖尿病患者数は200名以上)
先進糖尿病テクノロジー、CSII(インスリンポンプ療法)/SAP(Sensor Augmented Pump),AID(Automated Insulin Delivery)療法/リアルタイムCGMの導入に力を入れています。
現在までに150名以上のCSII・AID導入を行っております。当院1型糖尿病センター通院患者様の6割以上がCSIIまたはAID療法を行っています。
重症の糖尿病を持つ方やご高齢の糖尿病患者様に対して、従来の治療法から先進糖尿病テクノロジーを活用した治療法まで、幅広く対応しています。
地域の医療機関や病院との連携(病診連携・病病連携)にも積極的に取り組んでいます。
大多数を占める2型糖尿病に関して、検査・治療・教育の3本立てのプログラムで対応しています。糖尿病関連の検査では、インスリン抵抗性の評価、頚動脈エコーによる動脈硬化の評価、血圧脈波による下肢血行動態の評価などを併用して、糖尿病の代謝動態および合併症進展の総合的把握にあたっています。
糖尿病の治療では、特に血糖コントロール不良例には強化インスリン療法を積極的に導入し、日本人の2型糖尿病の特性を考慮した治療を施行しています。腎症合併例には低蛋白糖尿病食の指導と血圧の管理を行っています。壊疽や閉塞性動脈硬化症の合併例には、皮膚科、形成外科、循環器科、心血管外科と連携して治療に当たっています。
糖尿病教育では、年4回の外来糖尿病教室(内1回は、1型糖尿病を持つ人を対象とした1型外来糖尿病教室を実施)と糖尿病支援入院(旧教育入院)を実施しています。支援入院は2週間のクリティカルパスを基本としていますが、時間をとりにくい場合には入院日数の相談に応じています。
2013年に開設した1型糖尿病専門外来(現 1型糖尿病センター)(毎週火曜日・第2.4木曜日)
1型糖尿病センターでは、自身も13歳で発症した1型糖尿病患者である医師をリーダーに管理栄養士・糖尿病認定看護師と協力し医師診察前に持続グルコースモニタリング(CGM)からの血糖値のデータやAID療法のデータを直接パソコンに取り込み、データを解析し曜日や時間帯別による血糖変動の特徴やインスリンポンプの使用状況を把握し食習慣・カーボカウント指導などを含め患者さんと日常生活を振り返り、血糖コントロールの改善点発見に努めています。その後診察室に入っていただき、患者、管理栄養士または看護師、医師の3者で次回外来までの方針を話し合います。管理栄養士または看護師の介入を希望されない場合は、通常の医師の診察のみで対応しています。
具体的には
- 1型糖尿病を発症して間もない方(同じ病気をもつ方が集まる外来に通院希望のある方)
- インスリンポンプ療法やAID療法、リアルタイムCGM導入希望の方
- インスリンポンプ療法やAID療法、リアルタイムCGMに興味があるが、導入に不安で相談したい方
- 今まで小児科に通院していたが内科への転科を勧められている方
- 合併症が出現しはじめ、今後総合病院での通院を希望される方
- 1型糖尿病の他にも病気を併発し困っている方
- 2型糖尿病と区別し、1型糖尿病センターで診てもらいたい方
- 現在の通院先で血糖マネージメントが不良で相談したい方
- 1型糖尿病と初めて診断され、入院加療が必要であるが入院施設を迷っている方(すでに入院されている方でも外来で相談の上、転院を受け付けます)。
先進糖尿病治療外来(第1.3木曜日)
先進糖尿病治療外来では、膵切除後でインスリン使用が必要な方や血糖マネージメント困難なインスリン使用2型糖尿病を持つ人にCSII、SAP,AID療法などの先進糖尿病治療を積極的に導入していく外来をおこなっています。