職員募集

研修医日記(令和2年)

令和2年1月 山田 恵理子

初めまして。初期研修医2年目の山田恵理子と申します。大阪医療センターで研修を始めて1年半が経とうとしていることに、改めて驚きを感じています。研修医生活が始まってから、時間が過ぎるのは本当にあっという間です。

ここを読まれている方は研修病院をどこにしようか悩まれているとことでしょうか。少しでも参考にしていただけるよう、私の感じた大阪医療センターの特徴を述べさせていただこうと思います。 まず、場所です。地下鉄谷町四丁目駅から出てすぐのところに病院があるので、大阪駅にもすぐ出れますし、とても便利です。病院周囲にはおしゃれで美味しい居酒屋や飲食店がたくさんありますので飲み会・食事会の店にも困りません。

研修医の数は歯科研修医1名を合わせて15人です。初めは多いかなと思っていましたが、今となってはちょうど良い人数であったと思います。研修医だけの部屋があり、自分の机とパソコンが支給されますので仕事の合間や仕事が終わった後に作業をしながら同期や先輩後輩と交流できて、皆とても仲良くなれます。阪大以外にも様々な大学の出身者が集まっており、個性豊かで毎日多くの刺激をもらいながら楽しく働けています。

ローテーションについては、必修科が多く、選択科を回る期間が4か月と選択期間は少なめですが、各科を回ることで志望していた科以外の魅力に気付いたり、幅広い専門知識を得ることができるため、私はこのプログラムで良かったと思います。

当直は、2次救急外来を1年目一人と2年目一人の二人で診療します。一か月3,4回と多すぎず、少なすぎずの頻度です。軽症のものから時には3次救急の先生に助けを呼ぶほどの重症の症例まで、本当に様々な患者が来院されます。毎回緊張の連続ですが、初期診療をこなす力が鍛えられます。上級医へ相談できる体制も整っています。

最後に、研修部の職員の方々がとても親身に動いて下さいます。困ったことがあればすぐに相談できる体制ですのでよく助けていただいています。そこはアピールポイントの一つではないかなと考えています。

以上、簡単ではありますが大阪医療センターの特徴について私の思うところを述べてみました。どの病院で働くにせよ、何をどの程度得られるかどうかは自分次第だと思います。そして、大阪医療センターはその気持ちにはいくらでも答えてくれる病院であると感じています。
気になっている方はぜひ一度見学に来てみて下さい。

令和2年2月 吉田 英人

大阪医療センター 研修医2年目の吉田英人と申します。この研修医日記をみてくださっている方は、マッチング先として当院を検討していただいている方かと思いますので、研修医生活について書きたいと思います。

大阪医療センターの研修は、ローテート科する診療科のほとんどが必修で自由選択の診療科は4ヶ月です。自由度が低いとも言えますが、各診療科のカラーを知ることができますし、幅広い症例も経験できるので有意義な研修が行えたと思っています。各診療科の先生方は熱心に指導してくださるうえ、質問しやすい雰囲気があります。学会発表に行く研修医も多く、今後の糧となる良い経験ができます。

初期研修医は、歯科研修医1名を含めて計29名おり、ともに研修生活を送ります。研修医医局には、各々にデスクがあります。人数が多く業務から戻ってくると医局に誰かしらいることが多くので、業務や救急外来で困ったときに気軽に相談できます。出身大学や年齢といった背景も多様で、皆多彩な考え方を持っているので日々刺激を受けるよい環境だと思います。また、当院は地下鉄谷町4丁目の駅に近く、梅田や難波へのアクセス良く、研修医同士で食事に行ったり、遊びに行ったりとオフの時間を楽しく過ごしています。このような研修生活をともにする中で研修医同士の繋がりは強くあり、当院で初期研修をすることができてよかったと思っています。

もしも当院での研修を考えていただいているならば、研修医日記だけではわからないことが多々あると思いますので是非一度見学にきてください。

令和2年2月 瀧 毅伊

はじめまして、初期研修医2年目の瀧です。この研修医日記は、普通であれば病院見学に来ない限り知ることのない研修医のリアルな日常を、主に初期研修病院選びに迷っている医学生に向けてお伝えする、という目的のもと全研修医が連載させられている、もとい連載している、学生には何ともお得なコラムだと伺ったので、今回は病院見学にやって来た学生さんと会話している気持ちでお伝えしようと思います。なお、今まで蓄積されてきた膨大な量の研修医日記とは内容的に重複する部分が多いと思いますがご容赦ください。

まず、研修医の日常は病棟業務、種々の手技、手術での下っ端助手、当直業務で構成されています。もちろんその時ローテートしている診療科によって病棟業務がなかったり、手術が無かったりと変更点はありますが、大まかに列挙すると上記のようになります。これらの中で、病棟業務と手術助手に関してはどの病院で研修をしても、おそらく大差無いと思います。となると、経験できる手技と当直業務にこそ病院ごとのカラーが出てくるということです。少し話は逸れますが、当院は初期研修の修了後も引き続き残って後期研修を希望する研修医が比較的多いです。つまり、2年間働いたうえで自分にとって良い環境だと判断する研修医がそれだけ多いとも言い換えられるかもしれませんね、というのは言い過ぎかもしれませんが、一つ確かなことは研修医に寄り添って下さる面倒見の良い先生方が後期レジデントに多いということです。やはり、院内で初期研修をし、勝手を知っている年の近いレジデントが各診療科にいると質問し易いだけでなく、各種手技を行う場面において研修医がトライ出来る機会も増えます。これは次のテーマである当直業務についても同様です、というかこちらの方が有益性は大きいかもしれません。

と、いうことで次は当直業務についてです。当院では時間外外来(当直業務)のファーストタッチを研修医2名で行っており、内訳は1年目研修医および2年目研修医各1名です。そのほかにレジデント当直が1名ついて下さります。ここで、先ほどの院内上がりのレジデントが多いと非常に業務がスムーズになり、かつ適宜自分の失敗談など体験を交えて指導してくださることが多いです。当直業務の具体的な内容としては、救急車からの搬送連絡への対応、walk inの患者への対応、転院搬送や3次救急の手伝いをすることになります。1年目研修医は4月の当直が免除されており、この期間に1,2回程度軽く当直見学をすることで5月からスムーズにスタートすることができるようなっています。2年目研修医は主に電話対応や初療室での方針決定、ICやカルテ業務などブレーンとなり、1年目研修医が移乗やベッド搬送の手伝い、採血およびルート確保や身体診察など手足となって動き回るという分業性をとっています。初めは恐る恐る業務にあたっていた1年目研修医も、半年も経つ頃には皆堂々と当直業務をこなせるようになるので、12月からは役割を入れ替えて今度は1年目研修医がブレーンとして初療室を仕切っていくことになります。ということで、当院の当直業務は研修医の裁量に任されている割合が非常に大きく、良くも悪くも自分のやりたいように出来る環境となっています。初めは困惑する場面に出会うことも多く失敗も多々経験しますが、やはり自分の判断が伴う経験は、指示通りに動くだけの経験とは比較できないほど糧になりますし、当院はそれを支えてくださる先輩医師にも恵まれた素晴らしい環境だと思います。以上、手短ではありますが当院での研修医生活をお伝えしました。このほか紙面の都合上書ききれない内容も多々ありますので、少しでも興味を持った方は、ぜひ実際に見学にいらして研修医に尋ねてみて下さい。

令和2年3月 土屋 泰佑

研修医2年目の土屋泰佑と申します。はやいもので研修医生活も残り数日となってしまいました。したがってどの研修医日記よりも最も研修医期間の長い日記の内容となるわけですが、具体的な研修内容や病院施設については他の研修医の日記が充実していると思いますので、そちらをご覧ください。その代わり、2年間の研修医生活の率直な感想をここに記載したいと思います。

当院の研修医は特に人当たりのよい医師がそろっていると思います。社会人なのだから当然と思われるかもしれませんが、あなたの同級生を考えたときにできれば一緒に働きたくないと思わせる人が思い当たりますよね。2年間の研修生活で先輩、同期、後輩あわせておおよそ40人近くの研修医と密接なかかわりを持つことになりましたが、そんな人はいませんでした。逆に同期にいたらうれしいなと思わせる人が多い病院とイメージしてよいと思います。これは、おそらく当院にマッチング登録する母数が多いことと、面接による評価が十分になされているためと考えております。

私は医学的知識に自信がありませんでしたが、研修中に多くの知識を得られたと考えております。もちろん上級医によるご指導のおかげでありますが、気軽に話せる友人が多いことはとても重要で、それぞれが志望する科も異なるため、幅広く知識を得る機会になりました。

簡単ではございますが、以上が私からの感想になります。それでは皆様も国立大阪でインテリジェンスある研修医達と楽しく、充実した研修生活を送ってください。

令和2年3月 張 英哲

はじめまして、初期研修医の張英哲です。早いもので研修医生活も残り3ヵ月程となり、研修医生活が終わってしまうことを名残惜しく思います。恐らくこの日記を読んで下さっている方は当院での初期研修を考えて下さっている方だと思いますので、研修期間を通して感じたことについて書かせて頂こうと思います。

まず、当院の研修の特色としては必修科が多く、選択期間が4カ月であるということです。これにはメリット、デメリットあると思いますが、様々な診療科をローテーションすることができますので、初期研修医の時にしか経験することができないようなことも経験できます。またコンサルテーションする際にも、どこまでは自分である程度みることができ、どこからは各診療科にコンサルテーションすべきかとういう線引きができるようになるため、非常に有意義なものといえます。

当直については研修医2人に加え、入院症例や帰宅させるかどうかの判断に迷った症例、急変時など様々な相談をする上で最も関わることの多い時間外当直、病棟当直、そして心当直、ICU当直、脳当直、産科当直、救命当直と研修医以外にもたくさんの上級医の先生が当直を行います。救急隊からの電話や患者様からの電話相談は研修医が受け、初期対応は基本的には研修医で行います。そして、入院症例や相談症例があれば主に時間外当直の先生にコンサルテーションを行い、疾患に応じて心当直や脳当直、救命当直の先生にコンサルテーションを行います。困った際には上級医の先生にすぐに相談できるので、安心して当直業務を行うことができます。三次救急をローテーションしている際には三次当直を行います。高エネルギー外傷や広範囲熱傷、CPAなど二次救急では経験することのできない疾患をみることができます。三次救急では初期対応からICU管理まで学ぶことができ、人工呼吸器や体外循環の管理などについても学ぶことができます。

また当院の特色としては研修医が多いことです。困ったことや悩んでいることがあればすぐに相談することができ、皆近くに住んでいるため仕事終わりに飲みに行ったりしますし、研修医ルームという研修医だけの空間もあるため、仕事の合間に息抜きをしたり、勉強したりすることもできます。

以上、簡単ではございますが当院の特色について紹介させていただきました。もし少しでも当院で初期研修をしてみたいと思った方がいましたら、是非一度見学に来てください。

令和2年4月 大﨑 慧

初めまして研修医1年目の大﨑慧と申します。この3月で丁度研修1年が経過し、去年の4月に入職したことがついこの間の事のように思え時の流れの速さを感じております。次年度から研修スケジュールが一部変更されたり、阪大からのたすきがけに当病院が追加されたりと新しい風が吹き込まれるようで、期待に胸を膨らませている所です。また近年当院の志望倍率が上昇してきているとの事でこの1年過ごしてきた経験から当院の長所・短所を自分なりに記述していこうと思います。

①:研修医の待遇
元々国立の病院であったという事もあり、時間外手当や有給休暇取得の義務付けに対して他病院と比べてもきちんとしているように感じます。また1年目,2年目合わせて合計約30人と多く、広い研修医ルームに1人ずつパソコンと机が用意されています。患者さんの急変時に夜遅くや休日で上級医の先生がつかまらない場合でも、研修医ルームに誰かしら先輩や同期がいるため気軽に相談することができるのも利点として挙げることができます。

②:当直
夜間、休日は1年目、2年目、レジデントの合計3人で1-2次の初療対応をし、重症患者の場合は心当直、脳当直、3次当直、その他各科のオンコールの先生にバックアップして頂きます。救外の雰囲気としては昨年度と比べてもさらに積極的に時間外救急を受け入れていこうという雰囲気になってきています。短所としては研修医に対するレクチャーが月1回程度と他病院と比べて少なく、ある程度自分で勉強する必要があります。

③:立地・設備
当病院は都心の駅前にあり敷地内に寮・スーパー・雑貨屋が揃っているため生活に不便さを感じる事はないです。また後期研修も当院を希望した場合、内科ローテートでは大阪警察病院・第二警察病院と連携しているため都心で研修を続けることが出来ます。また短所としては病院や寮の建物が古く、寮に住みたくない場合は自分で賃貸を借りなければならない点が挙げられます。

以上まだまだ説明し足りない部分は多いですが、ここまで読んで少しでも興味があれば是非一度研修医ルームに遊びに来て下さい。

令和2年5月 大里 和樹

初めまして、大阪医療センター 初期研修医2年目の大里です。
新型コロナウィルス感染対策のため自粛生活中にこの研修医日記を書いております。こういった折角の機会をいただきましたので、私の研修医生活とこの病院のマッチングについて書かせていただきます。

まず私がこの病院を選択した経緯ですが、私は循環器内科志望でしたので大阪大学の循環器内科医局で症例数の多い病院の中で探しました。他に、3次救急も体験しておきたいと考えたため、この病院を選びました。学生の方々は数ある病院の中で研修病院を探すことは非常に困難かとは思いますので、個人的な意見ですが少しアドバイスさせていただきます。まず、3次救急を初期研修中に体験しておきたいかそうでないかです。3次救急を体験しておきたい場合は、病院は限られるため病院選びは簡単になります。また、見学で研修医の雰囲気を見てみて自分に合うかどうかです。私としてはこの病院の研修医の雰囲気は合っていたことも選んだ理由の一つです。

この病院の研修医として1年間働いた身としてこの病院の良い点と不満な点についても書きたいと思います。良い点としては、大病院であるため科・症例が充実しておりまたレジデントの先生方も多くいらっしゃいます。先生方も優しく非常に教育的であり自分一人で危機的な状況に対応しなければいけないということはあまりないです。逆に言うと、そういった状況に晒されたいという人には合わないかもしれないです。
また、谷町四丁目駅の駅前であり立地としては最高ですが、建物は少し古めかしいです。ただこの病院にも無い診療科が存在し、膠原病内科はありません。HIV感染症の基幹病院ということもあり感染症内科は主にHIV感染症を診療しておりますので日和見感染症等を診察する機会もあると思います。どの病院にも表裏一体でいい面もあれば良くない面もあると思います。
もしこの病院に興味を持てば是非一度見学に来てみてください。

令和2年6月 岸 由衣加

研修医2年目の岸 由衣加と申します。
1年目のフレッシュな研修医が入職し、例年よりも早く病棟業務に参加し始め数カ月が経ちました。早く慣れようと日々の診療や当直業務に一生懸命取り組んでおり、ちょうど1年前のことを思い、懐かしく感じます。

2年目研修医は皆少しずつ自分の志望科・進路が決まり始め、来年度に向けてそわそわとしています。幸いにも研修医時代にも大阪医療センターで勤務していた先輩医師が多く、進路相談をしやすい環境にあります。一学年に14人もいると、各々が自分の理想とする医師ライフを考え、相談する中で、新しい価値観に出会うこともあり面白いです。
今年は特に様々な難題に直面することが多く、研修医含め病院全体が日々情報を取り入れ、体制を整えることに奔走しています。コミュニケーションや情報共有の大切さを感じる毎日です。そんな中でも季節は徐々に夏らしくなっており、大雨の翌日には研修医室の窓から時折涼しい風が入り心地よさを感じます。大変な日々ではありますが、時が過ぎ、今後どうなっていくのか、とても興味深く思います。

令和2年7月 鬼頭 里以子

こんにちは。涼しくなってきて過ごしやすい気候となってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は初期研修医として2年目となり、主に各科の研修と時間外の当直業務をメインに日々元気に働いております。各科の研修、時間外の当直業務について少しずつお話しします。

研修プログラムは1年目の初めに研修医同士で相談しながら決めることとなりますが、その後も将来の進路によって変更も可能です。私は、当初の予定通り、8月、9月で麻酔科研修を2ヶ月行いました。
麻酔科研修では術前準備から術中管理、術後管理まで、上級医に見守ってもらいながら、ほとんどのことをさせてもらえます。そのほかの科ではあまりできる機会のない気管挿管や中心静脈カテーテル挿入、動脈ライン挿入などを、かなりの頻度でやらせていただけて、手技をやりたい私としてはとても充実した研修だったなと感じます。また、当直業務については他の研修医が多く書いていると思うので詳しくは割愛しますが、1年目研修医と2人で患者対応を行っており、COVID-19の影響で少し患者さんの数が減ってはいるものの毎回対応に追われています。バックアップとして上級医の先生方も当直されており、いつでもご相談することができるので安心して様々な患者さんを診させていただけています。

初期研修はあと半年ほどとなりますが、残り少ない研修を今後も頑張っていきたいと思います。

令和2年8月 國分 祐樹

大阪医療センター研修医2年目の国分祐樹と申します。この研修医日記は医学生の皆さんに病院ホームページで研修医の様子を知ってもらうことが目的らしいので、私がこれまでの研修生活で感じたことを手短に書いていこうと思います。

当院での研修に関しては、必修科目の期間は長いですが、研修生活自体に強制的な雰囲気はありません。基本的な病棟業務やカンファレンス、当直業務など研修医として必要なことさえきちんとこなしていれば概ね問題ないと感じています。ただ、最低限以上を求める場合はこちらからやる気を示す必要があります。強制的な雰囲気がない分これは仕方ないことと思いますが、病院スタッフの方々はこちらのやる気には応えて下さるのでこれまで物足りないと感じたことはありません。普段の生活に関しては、病院が大阪市の中心部にあることは大きなメリットと感じています。研修医になったら休むことなく働くつもりの方もおられるかもしれませんが、多くの方は仕事以外にもやりたいことがあると思います。そういったプライベートを充実させるためにも市街地の病院にいることは大切だと思います。

個人的に感じていることを書かせて頂きましたが、他の研修医が書いていることも参考にしていただければと思います。研修医日記を読んで当院で研修をやってもいいかなと思われたならば、一度見学に来ていただければと思います。

令和2年9月 寺川 航基

はじめまして、初期研修医2年目の寺川航基と申します。医師として当院で働き始めてから早二年ということで、部活や学業に精を出していた生活が昨日のように思い返されることを思えば、光陰矢の如しといったところです。さて、この研修医日記を今見てくださっている方は研修先として当院が気になっていて、「この病院はどんなところなのかな」「どんな研修をしているのだろう」などといった疑問を抱いてこのコラムにたどり着いたことと思います。1年半年の研修で当院について感じたことや知ったこと、経験したことを書き連ねますので、皆さんの疑問に対するアンサーとなれば幸いです。

まず、当院のローテーションの特徴について、当院では選択科が4ヶ月となっており、幅広い診療科をローテーションすることになるということが挙げられます。また、どの診療科の先生方も非常に熱心・丁寧に教えて下さります。そのため、幅広い知識や多岐にわたる手技を身に付けることが出来るため、臨床医としての能力の「幅」が大きくなり、救急外来や病棟管理において大きな視野で患者さんに対応することが可能となります。確かに、同じ一つの診療科を1年間近くに渡って集中して回る、ということは難しく、レジデント以降の臨床において不安を覚える方もいらっしゃると思います。しかし、どの科に進んでも患者さんがその科に限定された傷病をきたすとは限りません。そのため、当院のローテーションで得た広範なノウハウはレジテント以降の臨床においても非常に強い武器になると考えます。

続いて、当直業務についてです。救急当直はどの病院でも研修医生活の特徴となっていることかと思われますが、当院の救急当直の特徴としては研修医二人で看護師さんと共に基本的には救急対応を行うということになります。具体的には、2年目が救急隊や患者さんからの電話対応を行い、必要な診察や検査、輸液や薬剤投与などの初期対応の方針の決定をし、帰宅が可能か、入院での加療が必要かを判断します。また1年目は2年目の指示をもとに必要な手技や身体診察・問診を行います(12月からは1年目と2年目の役割は交代します)。そのため、救急外来に来られた患者さんがどういう状態かを考え、緊急性の有無を判断し、診察・検査・初期治療など何が必要かを適宜把握するといった極めて実践的な経験を蓄積することができます。研修医二人だけでの対応ということで不安になる方もいらっしゃると思いますが、当院では時間外当直としてレジデントの先生が常駐しており、判断にあぐねる時や、正しいか不安な時はすぐに相談する事ができます。また、心当直や脳当直、産科当直や救命当直といったそれぞれの領域の専門科の先生方も常駐しているので、当該疾患で専門科の対応が必要と判断した場合には相談可能です。

当院の研修の最大の特徴としては、一年度あたり15人強という研修医の多さにあります。一つの科を複数人で回ることも多いので、業務を分担したり気軽に相談したりする事もできます。また皆勉強熱心・向上心旺盛なので、症例について皆で相談・議論し合うことも度々あります。何よりも、研修中は悩むことや辛いことなど多々ありますが、研修医は皆たいへん気がよく他人思いであり、相談すると親身になって聞いてくれるので気が晴れることが多々あります。同じ環境で切磋琢磨する素晴らしい仲間が大勢いることが、この病院の最大のメリットだと感じます。

以上拙い文章ではありますが、当院の特徴について説明させていただきました。当院での初期研修に興味を抱かれましたら、是非一度病院見学に来られて当院の雰囲気を肌で感じて頂ければと思います。研修医皆でお会いできることをお待ちしております。

令和2年10月 名手 孝紀

大阪医療センター初期研修医の名手孝紀と申します。他の方と被る部分も多いかとは思いますが、簡単に当院の特色を書いておきます。

一番の特徴として、ローテーションの科が多く、選択科が4ヶ月であるということです。このため、自分が選択したい科をまわる期間は短くなってしまいますが、その分初期研修医のうちに様々な経験ができるということです。将来の自分が進む科以外を勉強できる、かつ惜しげもなく質問できるのは初期研修医の期間だけです。この期間に多くの科を経験できることは非常にメリットが大きいと考えます。実際私がその科をまわってみて、興味がないなと思っていても後から興味が湧いたり、発見があったり、経験できてよかったと思うことは数多くあります。でも、このローテーションシステムでなければ、経験していなかったことも多くあると思います。初期研修医の間に自分が専攻すると決めた科をまわっておきたい気持ちもあるとは思いますが、3年目以降、絶対に自分の専攻科は勉強します。専攻科に関していえば、初期研修医のうちに学べることは、長い医者人生の中では微々たるものだと思っています。そういった意味で、当院のローテーションシステムは価値のあるものだと思っています。

また、同期が15人近くおり、先輩後輩含めれば、出会う研修医は40人以上になります。気の合う人合わない人、それぞれいるのが当たり前であり、人数が多いというのは、交友関係としても貴重な初期研修医の期間に自分の居場所を見つけやすいことに繋がるかと思います。

研修環境、病院の立地・待遇といったその他の周辺環境含め、非常におすすめできる病院の1つになってくるかと思います。
少しでも興味を持った方は、このようなご時世ではありますが、一度、見学、マッチングの候補に入れてみてください。

令和2年11月 西窪 英之

この文章がいつ掲載されるのか未定ですが、コロナウイルスの感染が広がり、医学生の方々も大変な思いをされている頃でしょうか。

このページを見てくださっている方は、当院での勤務を検討されている方であると思いますので、簡単ではありますが当院の研修を約2年経験した感想を記します。マッチングの参考になりましたら幸いです。

私がこの病院に応募した理由としては、ある程度幅広い症例を経験でき、かつ、自己にて勉強できる時間を確保できる忙しさであったことが理由です。当初はハイパー系といわれる病院にて、数を経験することで様々な知識や手技を身に着けていくことも考えたのですが、興味をもった分野について、深く掘り下げていく時間が欲しかったために当院を選びました。結論からいいますと、この病院で研修できてよかったというのが素直な感想です。勤務として忙しい科ももちろんあり、日によっては自分の時間をとれないことももちろんありますが、心身共に参ってしまうほど仕事に追われることはありませんでした。上級医の方々や研修部の方々が優しく、2年で壊れてしまわないよう気を使ってくださっていたからこそだと思います。ある程度マイペースに仕事をするのが好きで、働き始めることに不安を抱いている方にこそおすすめしたい病院です。勿論、バリバリと仕事をこなして、早く一人前になるのも格好いいですが、ある程度の気持ちの余裕をもって、これから働いていく上で、どのようなスキルが必要となってくるかを早めに考えたいという方にはこの病院は非常にあっているのではないかと思います。一つだけ欠点を上げるとすれば、当院は膠原病内科がないため、内科に進むにはレジデントの際に他院を回らなければならないということがありますが、基本的に2年基幹病院・1年その他の病院となるので、初期研修医の間に経験できないといくことくらいかなと思います。非常にざっくりとした印象のみとなってしまい、誠に申し訳ないのですが、研修の様子については他の研修医が書いてくれているので、そちらを参考にしていただければありがたいです。

もし、これらの研修医日記をよんで興味を持たれた方はぜひ当院に見学にいらしてください。
コロナウイルスの関係で実習も大変だと思いますが、ぜひ頑張ってください。

令和2年12月 松井 俊郎

研修医2年目の松井俊郎と申します。研修医日記というタイトルであり主な読者の方は病院探しをされている学生の方々と思いますので、病院見学の一助としていただけましたら幸いです。

当院は自由選択科が2年目の4か月であり、その他は必修であるため、様々な科での研修を積むことができます。すでに専攻科を決めておられる方々にとっては、自分の選択科をできる限り多く選択したいとお考えの方もいらっしゃると思います。しかし、様々な科を回ることで、より多くの基本的な診療技術を学ぶことができ、今後の診療の幅も広がると思います。様々な科で症例を経験していれば、他科の先生にコンサルトすべき時に、適切なコンサルトができるようになると思います。

今年から1年目研修医は大阪大学からのたすき掛けの先生も加わり16名体制となっております。そのため当直業務は月に2~3回となっています。当直業務は1年目と2年目がファーストタッチを行います。基本的な流れは2年目研修医に救急隊から連絡が入り、おおよその話を聞き必要な検査を考えます。1年目研修医は病着と同時に採血・ルートキープなど検査に必要な手技を行い、身体所見をとります。

2年目が検査結果からアセスメントを行い、時間外担当のレジデントの先生にコンサルトを行います。もちろん1年目の研修医の先生も積極的にアセスメントを行っております。当院は病棟当直・ICU当直・心当直・脳当直・救命救急当直・産科当直の先生もいるため、様々な先生にコンサルトさせていただくことができます。

以上簡単ではありますが、研修医日記とさせていただきます。文書では伝えきれないことがたくさんありますので、病院見学に迷われている方がいらっしゃいましたら気軽にお申し込みしてください。