職員募集

研修医日記(令和5年)

令和5年1月 山本 祐

研修医2年目の山本祐と申します。

大阪医療センターでの2年間を簡単にまとめさせていただきます。当院での研修を考えてくださっている学生さんの参考になればと思います。

研修内容は全体的にとても良かったと思います。見学生にはお話ししていますが、強制される業務は多くない方で、個人のやる気に合わせて調節できる研修です。大きい病院で症例数も多くスタッフの先生も多いため、やる気のある研修医にとっても勉強しやすい環境です。

当直は救急隊からの電話に対応するところから始まり入院・帰宅などの判断までした上で上級医に相談するシステムであり、自分で考える機会は多いです。

研修医の人数が多く研修医ルームも充実しており、相談できる同期や先輩も多いと思います。ぜひ一度病院見学にいらしてください。

令和5年2月 宮本 僚太

初めまして大阪医療センター研修医2年目の宮本僚太と申します。

大阪医療センターで2年間勤務し感じたことをお話させて頂きます。
まず、仕事に関しては、研修医が深く関わるものとして当直が挙げられます。診察からオーダー、上級医へのコンサルトまで、ファーストタッチは研修医の仕事です。上級医の指導の下、様々な症例に触れ、アセスメントしていくことで基本的な考え方・手技を経験することができます。各科のローテートにおいても無理に強制されるということはなく積極的に関われば何でも教えてもらえます。逆に言えば自分自身の自主性が重要であり、考え方は色々あるとは思いますが僕は良い点だなと感じています。また、三次救急があることも大きなメリットがあると思います。毎日のように超重症症例が運ばれ、治療・管理の仕方や緊迫した雰囲気を経験できたことは、今後如何なる科に進もうとも急変患者を持つことはあり得るため、非常に有意義であったと思っています。

研修医に関しては、1・2年目合わせて30人おり、優秀な同期・先輩・後輩に囲まれ、切磋琢磨しながら、時にはリフレッシュしながら充実した日々を過ごすことができています。

また大阪でも屈指の好立地であり、美味しいご飯や居酒屋はどこでもすぐにいけます。

少しでも興味を持った方は一度見学に来てください。研修医ルームにて和やかな雰囲気の中、色々なことを聞けるはずです。

令和5年3月 渡邊 和具

初めまして、研修医2年目の渡邊和具と申します。
早いもので、私たちの代の研修医生活も終わりを迎えようとしております。ここでは、研修医の重要な業務である救急外来当直に関して書かせていただこうと思います。

当院の当直システムは、研修医2人+外来当直1人で2次救急を担当することになっています。救急隊からの着信があると、11月までは2年目研修医、12月からは1年目研修医がまず情報を聴取し、病床の空き具合なども鑑みて応需するかどうかを判断します。応需した際には、主に研修医2人で採血、画像検査等必要な検査をオーダーし、ある程度方針が決まれば外来当直の先生に帰宅あるいは入院の相談をする、というのが一般的な流れです。これだけ読めば、重役すぎると感じる方もおられると思いますが、当院では常に心当直、脳当直、救命当直の先生方がいてくださるので、心疾患、脳血管疾患やその他救命に専門的な処置が必要とされる際にはそれぞれの当直の先生方がバックアップしてくださるので、いつも安心して勤務することが出来ます。また、緊急手術や内視鏡が必要と考えられる場合には外科や消化器内科等のオンコールの先生に電話で相談する場合もあります。どの診療科の先生方も丁寧に相談に応じてくださるので、とても働きやすい環境だと痛感しております。

私自身も、1年目で初めて当直に入った際には問診すらもままならない状態でしたが、1年目2-3回/月、2年目4-5回/月の当直業務を経て、ある程度は必要な検査を判断し、画像を読み、緊急性を判断することができるようになってきたかなと感じております。また、検査から診断、初期治療までがスムーズに進んだときには、非常に大きな達成感を得ることが出来ます。

以上、当院で研修医が携わる当直業務に関する説明と、実際に2 年間経験して感じたことを書かせていただきました。興味を持っていただければ、是非一度見学にいらしていただければと思います。

令和5年4月 岡 晃平

この4月で若輩である私も研修医2年目となりました。
新たに1年目の研修医の方も入職し、5月からは彼らとともに当直や病棟業務を行うのかと思うと楽しみと緊張が入り交じった日々を過ごしております。

今回は、入職したての頃の自分の思い出について書かせて頂こうと思います。
初めての当直に入ったときは、緊張のあまり当直の2日前からやけに救急車のサイレンがうるさく感じました。当直では1年目は主に採血やルート確保、心電図検査などの手技を行うのですが、洗浄室でフルPPEで採血を行ったことなどもちろんなく、清潔手袋では全く血管が触れず、血液培養の消毒方法も曖昧で、手伝って頂いた時間外当直の先生の「できれば鼠径刺すときAじゃなくてV刺して」の声も意味不明であり、完全にパニックになってしまいました。結局、自分ではルート確保も鼠径穿刺も行えず、ほとんど時間外当直の先生にして頂き、自分の無力感に打ちひしがれました。

恐らく、研修医に限らず、医療従事者が初めての仕事を行う際はとても緊張すると思いますし、いくら先輩が優しく声をかけてくれてもパニックになってしまうこともあるかと思います。(自分は今でも初めての手技を行う際は緊張で手袋の中がびっしょりになります)1年目の方ができるだけ不安無く成長していけるように、僕自身も努力していきますので、みなさんも優しく、時に厳しく指導して頂ければ幸いです。
院内の皆様、これから1年間何卒よろしくお願い申し上げます。

研修医2年目 岡 晃平

令和5年5月 髙田 恭輔

先月の4月に研修医2年目を迎えたと思えば、あっという間に1ヶ月が過ぎ、気がつけばゴールデンウィークも終わり5月半ばとなってしまいました。5月病という言葉もある通り、気分が乗らず、なかなかやる気が出ないと感じる日々もあるかもですが、研修医一同はより一層気を引き締めて日々の診療に取り組みたいと考えております。

今回は先日2類から5類に移行したばかりのコロナについて書かせていただこうと思います。
街中でのマスク規制が緩和されるとともに、会食や旅行等のイベントも増えてきたかと思われます。私が1番緩和を感じたのはプロ野球の観戦です。プロ野球では今シーズンから声出し応援が解禁され、各地の球場でいつものトランペットと応援歌そして熱いファンの歓声が飛び交っております。先日京セラドームに足を運んだ際に、3年ぶりにこの球場ならではの音を耳にし、「やっぱりこれがないと。」と感じました。球場が一体になって盛り上がりますし、選手も生き生きとしているようでした。やはり、声出し応援による影響は大きいのだと感じさせられました。

これから私生活ではマスクなしで人と関わる機会が増えてくると思われます。互いに顔を合わしてでしか得られないことや分かり合えないこともあると考えます。1年目も入職したことですし、そういった機会も大切にしていきたいと考えております。

もちろん手指消毒等の感染対策は怠ることなく、日々過ごしていく所存でございます。院内の皆様、ご迷惑をお掛けしますが、我々研修医へのご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

研修医2年目 髙田 恭輔

令和5年6月 玉川 裕城

初めまして、大阪医療センター研修医2年目の玉川裕城と申します。

研修医1年目があっという間に終わり、気づけば研修医2年目の6月となっております。
この研修医日記を読んでいらっしゃる皆さんは学生の方が多いのでしょうか、自分も学生の頃に研修医日記を読んだ記憶があり、その際にこの病院での実生活を想像しておりました。
僭越ながら、私がこの研修医生活で感じたことを書かせていただきたいと思います。

日常業務に関してですが、ちょうどよい仕事量だと思います。自分のやる気次第で如何様にもでき、たくさん手技をしたい場合は上級医の先生に申し出れば沢山やらせていただけます。
当直に関してはこれまでの研修医日記で記載されているため、重なる部分が多いかと思われます。研修医2年目1人と研修医1年目1人で初期対応を行い、治療方針を考えます。治療方針に関しましては外来当直医という上級医の先生に相談することもできます。研修医2人で当直を行うのは大変ではありますが、非常に勉強になり、力になると思います。

学生の皆さんの中で気になっている方もいらっしゃると思いますが、有給が比較的に取りやすい病院であることも当院の魅力の一つだと思います。自分は先日、有給を取らせていただき、有名な夢の国に行かせていただきました。遊ぶときは遊び、学ぶときはしっかりと学ぶ、メリハリがつく病院であると思います。
また、この病院は谷町四丁目にあるため、色んな場所に行きやすいというところも魅力の1つだと思います。梅田や難波、天王寺など、どこに行くにしても電車や自転車などで行くことも可能です。外食や買い物で困ることはないでしょう。

以上簡単ではございますが、私が当院の研修医生活で感じたことです。
沢山の病院がある中で、どこの病院が良いか悩んでいる方も多くいらっしゃると思いますが、ぜひ一度見学に来ていただき、当院の良さを感じていただければと思います。

令和5年7月 辻西 和幸

大阪医療センター初期研修医2年目の辻西和幸と申します。
当院の研修内容や当直のことなどに関しては、歴代の先輩方が丁寧に書いてくださっているので、今回は現在ローテ中の麻酔科の研修について述べさせていただきます。

研修医の通常勤務時間は9時~17時ですが、麻酔科ローテ中の場合は8時~16時になっています。麻酔科の研修の流れですが、まず手術前日に担当の上級医の先生と麻酔管理計画について相談します。手術当日は手術開始までに呼吸器や麻薬、その他の薬剤を準備します。麻酔導入の際は末梢静脈路確保、気管挿管、長時間の手術やロボット手術の場合は動脈ラインや中心静脈路確保などほとんどすべての手技を上級医見守りの元、研修医が行います。術中の麻酔管理や輸液管理、全身管理は基本的に研修医が行います。

当院麻酔科ローテは2か月と他の病院と比較して長い方であると思いますが、その分、全診療科で必要とされる基本手技から他の科ではあまり経験できない手技をたくさん経験でき、輸液管理や全身管理など当直の時に役に立つ知識もたくさん学べます。朝早く起きなけれなならないので、そこは大変ですが、充実した日々を過ごしています。また麻酔科医局の雰囲気も良く、毎日上級医の先生と世間話をして楽しんでいます。

他の診療科でもとても充実した研修生活を送ることができるので、興味ありましたら、ぜひ見学にお越しいただければと思います。

令和5年8月 猶塚 拓登

研修医2年目の猶塚です。
研修医日記は主に医学生の皆さんに向けての発信ということで、研修医の生活など気になるところを書かせていただきます。

基本的に研修医が主体となって診療するのが救急外来の場です。平日夜間や休日は研修医がファーストタッチすることが多く、様々な疾患の病態や鑑別、治療方針を学ぶことができます。また当直の次の日は帰宅可能であり、働きやすい職場であると思います。

平日は研修医は各科に配属され、一通りの入院診療の流れとその科特有の治療や処置を学びます。多くの診療科で上級医制度を行っており、気になったことは上級医の先生に相談しやすい環境であると思います。

当院には研修医ルームが独立して存在しており、業務に疲弊した際や食事休憩の際は研修医が使用しています。カルテを閲覧できるパソコンも5台あり、カルテを用いて研修医ルームで仕事をしたいときはいつでも可能です。

住宅に関してですが寮が病院の敷地内にあり、多くの医療関係者が居住しています。家賃も周辺の地域と比べると安く、お手頃で住むことができます。

気になった皆さんはいつでも見学にお越しください。研修医一同お待ちしております。

令和5年9月 中江 陽彦

大阪医療センター初期研修医2年目の中江と申します。今回は現在ローテーションしている精神科について述べさせていただきます。

当院の精神科の研修では前半の2週間を外部の病院、後半の2週間を大阪医療センターで行うことで幅広い疾患を学ぶことが可能です。

年度によって異なるかもしれませんが少なくとも今年における外病院は、小阪病院と大阪精神医療センター、舞鶴医療センター、やまと精神医療センターでした。私は小阪病院を選択しました。小阪病院には統合失調症や認知症の患者が特に多かったように思います。小阪病院では先生とともに患者を受け持つだけでなく、病棟やデイケアでの栄養教室を、プレゼンテーションを交えて主催させていただきました。

小阪病院での研修を終えたのちに、大阪医療センターでの研修が始まりました。当院は精神科の病床を有する病院の一つです。大阪市内において精神科病床を持つ総合病院はかなり珍しいのではないでしょうか。さらに特殊な点として、当院は摂食障害の治療に強く、摂食障害患者の初診を先生とともに経験させていただきました。私にとって一番勉強になったことは、リエゾン対応を学ばせていただいたことです。リエゾンでは他科の患者のせん妄や不眠などの症状への対応を行います。この対応を学ぶことは何科を専攻するにせよ役に立つものであったうえに、先生方が私の学びたいものに寄り添って指導してくださったと感じました。

以上、簡単ではございますが精神科のローテーションについて説明させていただきました。科もそろっている病院ですので、どの科を志望している方でも、ぜひ一度見学にお越しいただければ幸いです。お待ちしております。

令和5年10月 西嶋 吉継

研修医2年目の西嶋です。私たちの代の研修医日記も後半にさしかかりました。10月はマッチング結果発表の時期であり、この文章を読んでいる方の中には当院にマッチされた医学部6回生もいらっしゃると思います。来年からの研修に胸を膨らませつつつ、漠然とした不安を感じていらっしゃるかもしれませんが、心配はいりません。

忘れもしない1年目の5月、私が怯えながら当直をしていると、それまで初療室のベッドで落ち着いていた患者さんが突然痙攣し始めました。突然の出来事にパニックになった私は「患者さん痙攣してます!」と叫びながら右往左往するほかありませんでした。その後、脳当直の先生が降りてきて、「どんな痙攣だったか説明して」と聞かれました。そこで私は「こんな感じです!」と白目を剥いて手足をガクガクさせる迫真の演技をかましたところ、「お前は素人か」と一蹴されてしまいました。

当時はなんとも情けない1年目でしたが、1年半たった今では、問診と身体診察から必要な検査をオーダーし、その検査結果から最適なDispositionを決定することが出来るようになりました。また、脳卒中、ADHF、敗血症といった緊急性の高い病態にも速やかに対応出来るようになりました。これもすべて、当院の研修プログラムが私の肌にあっていたお陰であると考えています。

当院の研修の特色を2点述べるとすれば、自主性の高さと屋根瓦式の指導体制です。
あまり興味のない診療科では最低限のDutyをこなしつつ、空き時間は自習中心で過ごすことができます。一方で自分の志望科では無限にオンコールに入ることもできます。私も脳卒中内科をローテート中に、DSAでカテーテルを操作させていただく機会がありました。自分の志望度や体調に合わせて、メリハリある研修が出来ると言えるでしょう。
また、研修医の学びにおいて当直が占める割合は高いと考えます。先月までの研修医日記に記載の通り、当院では1年目研修医と2年目研修医が1人ずつと、外来当直医(レジデント)が1人の計3人で当直を回しています。入院・帰宅の最終的な判断は外来当直医にコンサルトして決定しますが、検査オーダー等は基本的に研修医に任せられており、実質研修医2人で診療する場面がほとんどです。従って2年目研修医が勉強不足だとすべての診療がなあなあで終わってしまいます。そのような追い詰められた環境が2年目に待っている訳ですから、1年目の後半あたりから必死になって勉強し始めます。留年がちらつくとすさまじいポテンシャルを発揮する医学生にとって、当院はぴったりかと思います。

以上、当院の研修の特徴について述べさせていただきました。幸運にも私がレジデント以降も当院で働けたならば、脳当直として研修医の皆さんと関わる機会があると思います。夜中でも遠慮なくたたき起こしていただければと思います。一緒に学びある当直にしましょう。

令和5年11月 濵田 弘美

大阪医療センター研修医2年目の濵田弘美と申します。
この研修医日記を読んでいるのは学生さんが多いのでしょうか。私がマッチング試験を受けるとき、女性が少なく阪大生が多いとのうわさを聞いてかなりビビってしまったことを思い出します。実際に私たちの代は圧倒的に男性が多く12人のうち女性は私1人だけです。しかし同期の雰囲気がいいので居心地が悪いこともなく、なんなら好き放題やらせてもらっています。1つ下の代、今の1年目からは女子が増えて4人も入ってきてくれました。その下の代も複数人女子が入ることが決まっています。当院で研修したいけれども女子が少ないことがネックになっていた人は、そんなことは全く気にしなくてよくなっています。阪大生は半分かそれ以上を占めますが、他大学出身でも全く肩身の狭い思いはしないので大丈夫です。

当院の魅力の一つは有給休暇の取りやすさであると思います。私も先日有休休暇を使って鎌倉に旅行に行ってきました。せっかく働いてお金をもらっているのだからということで、サウナ付きの少しいいホテルに泊まって、ととのってきました。専攻医になるとまとまって休みが取りにくくなるかと思うので、研修医のうちに遊んで色んな所に行けるのはとてもいいなと思っています。当直は少し大変ですが、日中の仕事は忙しすぎずほどほどながらも、しっかり手技もできて色々学ぶことができます。当院に来たら、立地もよくてきっと楽しい研修医生活が待っています。少しでも興味のある方は是非見学にいらしてください。

令和5年12月 東 俊樹

研修医2年目の東です。

当院の救急医療の体制に関して簡単にお話しさせていただきます。
当院では1次2次などのERと高度救命救急を行う3次救急は独立して存在します。

まず、めまいや腹痛などさまざまな主訴で救急搬送される患者さんを中心に診療をおこなっているのがERです。日中のERは診療看護師と呼ばれるスーパー看護師が主に担当しており、研修医は現在選択ローテーションで日中のERを回ることができます。そして夜間や土日祝日は1年目2年目の研修医が担当しています。はじめは2年目研修医が救急隊からの連絡を受け、血液検査・画像検査などのオーダーをします。また心電図や末梢の確保などの指示を1年目研修医や看護師さんに対して行う形で診療が進んでいきます。11月から12月ごろに1年目と2年目の業務が入れ替わる形で業務を受け継いでいきます。

そして重症外傷や心停止などの患者さんに対して診療を行うのが3次救急です。研修医は必修で2ヶ月間3次救急を回ります。そこで心停止に対する基本的な動きや様々な外傷の処置を学んでいきます。3次救急ローテーション中は、通常のER当直の業務を減らすことで、集中して高度な救命医療を学ぶことができます。デバイス類も数多く使われるため、手技の豊富さも3次救急ローテーションの魅力の1つです。

他の病院と違い、一口に救急医療と言っても、ERと3次救急を別々に学ぶことができることが当院研修の特徴です。

以上、当院の救急医療に関して説明させていただきました。興味があってもなくてもぜひ見学にいらっしゃってください。