末梢血管疾患(心臓外科)
閉塞性動脈硬化症
四肢の末梢動脈に粥状動脈硬化が原因で生じた内腔狭窄及び閉塞が進行し、患肢に阻血症状が出現した状態をいう。同側上肢との血圧比が0.9以下になれば同症と診断され、症状の程度、狭窄閉塞部位次第で薬物療法もしくは血行再建術が選択される。
動脈血栓閉塞
心房細動による血栓形成が多いが、血栓が末梢動脈に飛散し塞栓症を発症し阻血症状をきたした場合をいう。フォガティカテーテルによる血栓除去を施行する。
末梢動脈瘤
症例は少ないが四肢末梢動脈に瘤を形成することがある。血行障害、破裂の危険性が生じた場合は血行再建術を施行する。
深部静脈血栓症
長期臥床、凝固能の異常亢進などにより大腿静脈以下の静脈に血栓を形成する。重症の場合は下肢の血流鬱滞、肺塞栓症の合併を引き起こす。保存的療法がほとんどであるが、血栓除去をすることもある。ただし再発率は高い。
下肢静脈瘤
当科では取り扱っておりません。