政策医療

先天性心疾患(心臓外科)

心房中隔欠損症

心房中隔の欠損孔のなかで、心内膜床欠損(一次孔)以外の欠損孔を二次孔型、あるいは単に心房中隔欠損症と呼ぶ。心房中隔の形成不全が原因である。欠損孔の径が10mm以上、左右短絡率が40~50%以上の場合が手術適応となる。治療法は欠損孔閉鎖術である。肺静脈還流異常を合併している場合もあり血行再建術を必要とすることもある。肺高血圧症を合併し肺血管抵抗比が14単位・m2以上なら手術の適応はない。

心室中隔欠損症

左右の心室を分ける心室中隔の欠損をいう。軽症の場合は治療は不要である。手術の多くは欠損孔閉鎖術である。

心内膜床欠損症

房室中隔欠損とも呼ばれる。完全型は欠損孔は心房中隔下部から心室中隔上部におよび、不完全型は心房中隔下部にあり心室中隔には及ばない。房室弁不全を伴っていることが多く、弁置換術、弁形成術、中隔形成術を必要とすることがある。

その他

動脈管開存症、肺動脈狭窄症、Fallot四徴症、大動脈狭窄症・縮窄症、Ebstein奇形、大血管転位症冠動脈奇形などがある。