大阪医療センター

白内障

病気の概要

目に入った光は角膜、水晶体、硝子体を通って網膜に像を結び、視神経へ信号が伝えられます。水晶体は厚みを変えることにより光の屈折を変化させ、ピントを合わせる役割があります。白内障はこの水晶体が濁る疾患です。もともと透明な水晶体が濁るため、光の通り道がさえぎられ視力が低下する原因となります。

見つかるきっかけ
(症状)

初期には光が乱反射してまぶしさを感じたり、物がにじんで見えたりします。近視や乱視が進む場合や、眼鏡の度数に変化が生じやすくなる場合もあります。また濁り具合によっては物が二重、三重に見える、全体がかすんで見えるようになります。進行は数年かけてゆっくり進みますが、半年程度で急激に視力が低下する場合もあります。

当院での検査内容

視力、眼圧など一般的な眼科検査のほかに水晶体の混濁の程度を確認するため散瞳検査を行います(目の構造上、散瞳ができない場合もあります)。また、眼底検査を行い、視力低下をきたす他の疾患がないかを確認します。全身状態やアレルギーの有無、治療歴などを確認しながら、治療日程を相談していきます。

当院での治療内容

手術は局所麻酔で目だけに麻酔を用いて行うことがほとんどです。超音波という機械を使って濁りを取り除き、眼内レンズを固定します。緑内障、網膜硝子体疾患などの疾患を合併している場合は併用手術を選択することもあります。水晶体の土台が弱い場合は、眼内レンズを別の場所に固定する強膜内固定という方法で治療することが可能です。

当院での診療方針
(治療方針)

日常生活においてどの距離を見ることが多いか、眼鏡を使用しているかなどを確認しながら、眼内レンズの度数を相談します。治療の際は、患者さんが痛みや不安を感じていないかなどコミュニケーションをとることを心がけています。紹介元の先生から目の状態や全身状態をすでに共有していただいている場合はよりスムーズに治療日程を相談できます。

対応診療科

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眼科

当科の3本柱は、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患です。白内障は片眼1泊2日、両眼4泊5日など短期間で丁寧な手術を実施。緑内障では、薬物治療で眼圧下降が不十分な方に年間200件以上(2021年1~12月)の手術を行っています。網膜硝子体疾患では低侵襲硝子体手術により目の負担軽減に努めています。

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