大阪医療センター

眼瞼腫瘍

病気の概要

眼瞼腫瘍はまぶたにできた腫瘍です。大部分はほくろやイボなどと呼ばれる良性ですが、悪性の場合もあります。悪性の眼瞼腫瘍は、普通のほくろと違う色調、出血や潰瘍がある、増殖するスピードが速いなどの特徴があります。痛みやかゆみなどはないことが多く、切開や抗生剤で治癒しない腫瘤は悪性腫瘍の可能性があります。

見つかるきっかけ
(症状)

多くの場合、まぶたにできもの(腫瘍)ができたと眼科を受診されます。悪性の眼瞼腫瘍にはいくつかの種類があり、基底細胞がんでは青黒い色調や潰瘍を形成することがあります。脂腺がんは薄い黄色の腫瘍でめばちこに似ていますが、切開や抗生剤では治癒しません。有棘細胞がんは、イボに似ていますが、増大するスピードが速いことが特徴です。

当院での検査内容

まず、眼瞼腫瘍の色調や形状を詳しく観察し、前項の症状で説明したような悪性腫瘍の特徴がないかどうかを調べます。悪性の腫瘍が疑われたら、まぶたの一部を切除する部分生検により、病理診断でがん細胞の有無や種類、広がりなどを調べる検査などを行います。 

当院での治療内容

部分生検して病理診断をした後、疾患の取り扱い規約などに従って治療します。悪性であった場合、疾患ごとに切除の方法が異なりますので、それに従って拡大切除します。一時的に人工真皮で被覆し、完全に切除できたかどうかを病理検査の結果で確認した後に再建します。 

当院での診療方針
(治療方針)

まぶたの悪性腫瘍手術では、取り残しなく確実に切除することが重要です。そのため、基本的に切除後はいったん人工真皮でカバーして、病理検査で完全切除を確認した後に再建手術をしています。眼瞼腫瘍の切除後の再建手術では、できるだけ左右対称で整って見えるように再建する工夫をしています。  

対応診療科

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眼科

当科の3本柱は、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患です。白内障は片眼1泊2日、両眼4泊5日など短期間で丁寧な手術を実施。緑内障では、薬物治療で眼圧下降が不十分な方に年間200件以上(2021年1~12月)の手術を行っています。網膜硝子体疾患では低侵襲硝子体手術により目の負担軽減に努めています。

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形成外科

皮膚外科・再建外科・整容外科・その他外傷の4分野に取り組む形成外科。耳鼻科や口腔外科、外科との共同によるチーム医療に力を入れています。機能面だけでなく整容面にも配慮した皮膚の良性・悪性腫瘍の治療と、切除された体の機能・形態の再建のほか、顔面の先天奇形や眼瞼下垂、顔面骨折などの外傷も扱っています。

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