大阪医療センター
肝臓・胆のう・膵臓

肝炎

病気の概要

肝炎は何らかの原因で肝臓に炎症が起こり、肝細胞が破壊されている状態を指します。短期的に炎症が起こる急性肝炎と、炎症が6ヵ月以上持続する慢性肝炎に分けられますが、どちらも原因はさまざまです。ウイルス(A型、B型、C型、E型など)をはじめ、薬物、アルコール、自己免疫疾患などがあり、複数の原因が重なる場合もあります。

見つかるきっかけ
(症状)

急性肝炎の場合、全身のだるさや食欲不振、吐き気、発熱、黄疸などが見られます。多くはこうした症状をきっかけに医療機関で血液検査を行い、肝胆道系酵素値の上昇が認められると肝炎と診断されます。一方、慢性肝炎はほとんど自覚症状がなく、健康診断などで血液検査値異常を指摘されて受診するケースが大半です。

当院での検査内容

血液検査を行い、ASTやALT、黄疸の指標となるビリルビン、重症度の判定としてプロトロンビン時間(PT)などを調べるほか、ウイルス感染が疑われる場合はウイルスマーカー測定も実施します。また、腹部超音波やCTなどの画像検査も行い、総合的に判断します。

当院での治療内容

急性肝炎は多くの場合自然治癒することから、対症療法を行いながら回復を図ります。一方、慢性肝炎は原因により治療法が異なり、進行すると肝硬変や肝がんにつながる可能性もあるため定期的な経過観察が必須です。特にウイルス性肝炎では、抗ウイルス治療を検討します。

当院での診療方針
(治療方針)

肝炎は「どの肝疾患であるかを診断すること」が何よりも重要となります。当院はハイレベルな検査・治療の提供はもちろん、基幹病院として最新のエビデンスの発信にも努めています。肝疾患専門スタッフが在籍しているため、高い技術と知識に裏打ちされた適切な検査・診断が可能です。健康診断で肝臓の異常を指摘された方は、ぜひご相談ください。

対応診療科

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消化器内科

消化管がんに対して内視鏡治療から化学療法まで幅広くカバーしており、炎症性腸疾患も含め、新規薬剤を積極的に導入しています。肝疾患は専門の医療機関として中心的役割を果たしており、肝胆膵領域のがんに対してもエキスパートが対応しています。専門性を要する診療だけではなく、一般的な消化器内科診療にも力を入れています。

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肝胆膵外科

肝臓・胆道・膵臓領域の難治性がんに対する外科手術や化学療法、放射線療法などを組み合わせた治療を実践。消化器内科や放射線診断科など他部門と毎週カンファレンスを行い、チーム医療で患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を決定しています。腹腔鏡手術などの低侵襲手術から高難度手術まで幅広い手術に対応しています。

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