大阪医療センター
生殖器

卵巣腫瘍

病気の概要

卵巣腫瘍はその発生する組織により、上皮性腫瘍、胚細胞性腫瘍、性索間質性腫瘍などに分類され、それぞれに良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍があるため、非常に多くの種類があります。卵巣悪性腫瘍は婦人科悪性腫瘍の中で死亡率が高いですが、近年は新しい薬剤が開発され生存率の向上が期待されています。

見つかるきっかけ
(症状)

卵巣腫瘍は、かなり大きくなるまで自覚症状に乏しく、そのため卵巣がんは進行した状態で発見される事が多いです。腫瘍が大きくなると下腹部の膨満感や頻尿症状などが起こります。腹水や胸水がたまって食欲低下や息切れ症状によって見つかる事もあります。腫瘍の破裂や捻れ(茎捻転)により突然の強い下腹部痛が出現することもあります。

当院での検査内容

詳しく問診し、婦人科診察、超音波断層検査(経腟、経腹)、血液検査(腫瘍マーカー)、画像検査(CT・MRI・PET検査など)を行います。これらの検査結果から総合的に良性腫瘍か(境界)悪性腫瘍かを推定しますが、術前診断には限界があり、最終的には手術で摘出した腫瘍の病理組織検査によって診断を確定します。

当院での治療内容

良性腫瘍では腹腔鏡手術が可能です。(境界)悪性腫瘍が疑われる場合は開腹手術となり、手術中の病理検査で境界悪性なら子宮、卵巣、大網を摘出し、悪性ならリンパ節郭清などを追加します。術後に、明らかになった組織型と進行期に基づく適切な化学療法を行います。進行したがんでは、腹腔鏡で組織診断のみ行い、化学療法後に手術を行う場合もあります。

当院での診療方針
(治療方針)

卵巣腫瘍は多種多様な種類があるため、できるだけ正確な術前診断を目指しています。がんの病状と患者さん一人ひとりの状況に応じて治療の選択肢を丁寧に説明して治療方針を決定しています。例えば初期のがんで妊娠を強く希望される場合には、厳重に適応を判断して子宮・卵巣の温存療法を選択する場合もあります。

対応診療科

画像

産婦人科

正確な診断と、患者さんやご家族と相互理解を深めた上での治療方針決定を心がけています。悪性腫瘍に対しては手術療法や集学的治療、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術のほか、ロボット支援下手術も実施。産科では、異常がない限り自然な分娩をめざしており、総合病院の強みを生かして合併症のある妊婦さんにも対応しています。

ホームにもどる