病院について

平成29年度 大阪医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 291 165 397 759 1315 1763 3390 4228 2519 263

平成29年度の退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
当院は、地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院・3次救急施設として、幅広い疾患を診療しています。
年齢階級別の退院患者数をみると、60歳以上が6割を超えており、今後はさらに高齢化の傾向が続くと考えられます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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腎臓内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 108 14.35 12.23 0 68.78
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 35 17 14.55 2.86 69.6
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 16 12.69 10.05 0 78.38
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 16 32.75 22.12 0 67.13
110290xx99x00x 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 19.62 14.3 15.38 76.62

糖尿病性、非糖尿病性を問わず、慢性腎不全の治療、教育が最多です。保存期慢性腎不全に対して、減塩、低蛋白食を中心とした食事療法や降圧療法を基本とし、集学的治療を行っています。また必要に応じて透析導入を行っています。IgA腎症やネフローゼ症候群に関しては、病巣感染除去を基本とした治療を行っています。


内科(総合診療科)


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 22 16.82 12.34 4.55 69
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 31.48 20.83 14.29 78.57
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 19 26.53 19.01 15.79 76.74
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 18 4.94 5.15 0 67.72
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 15 4.67 5.5 0 48.47

肺炎と尿路感染が主体ですが、高齢者が多いため、色々な併存症があり、入院日数が長くなる傾向があります


脳卒中内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 42 20.55 16.38 26.19 70.21
010060×2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 23.28 16.51 22.22 71.11
010060×0990001 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 5.71 6.58 0 72.36
010060×2990001 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 8.23 6.76 0 58.15
010070xx9912xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 2あり 10 5.7 5.62 0 72.2

脳卒中内科は脳神経外科と共に脳卒中センターを運営し、脳卒中治療の24時間体制をとっています。脳卒中内科は脳卒中のうち脳梗塞や一過性脳虚血発作を担当し、脳梗塞超急性期の血栓溶解療法や血管内治療による血栓回収術も行っています。病歴、診察所見、画像検査(3T MRI、頸動脈エコー、経食道心エコー、脳血流SPECTなど)により正確な病型診断を行ったうえで適切な治療法を選択しています。


血液内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 16 27.5 16.48 0 72.31
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 17.04
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり 24.7
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 13.89
130020xx99x3xx ホジキン病 手術なし 手術・処置等2 3あり 15.37

当院血液内科では、血液疾患全般の診療を行っていますが、入院での診療は造血器悪性腫瘍の化学療法が主体となります。
入院患者数で最も多いのは、悪性リンパ腫の非ホジキンリンパ腫で、多発性骨髄腫が続きます。


糖尿病内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 99 14.56 14.27 0 64.19
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 43 11.58 11.16 0 63.37
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 34 14.44 15.87 0 67.15
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 21 17.76 15.63 0 67
100060xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 20 14.95 13.34 0 45.6

2型糖尿病患者さんに対する教育と血糖コントロールや合併症評価を兼ねた入院が主となっています。看護師、栄養士、薬剤師、検査技師、理学療法士、歯科衛生士と連携して教育検査治療を行っています。また、1型糖尿病患者の治療にも積極的に取り組んでおり、SAP療法など最新の治療を提供できるよう体制を整えています。


呼吸器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 57 20.39 11.99 0 70.56
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 37 7.11 3.59 2.7 70.43
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 14.53 14.6 6.67 68.67
130070xx99x00x 白血球疾患(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 13 8.79 0 76.93
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 5あり 14 32.5 18.99 0 67.57

1位-5位のいずれも肺癌となっており、化学療法,EGFRチロシンキナーゼ阻害薬治療,気管支鏡検査入院,化学療法後の好中球減少時の入院,緩和治療目的の入院が上位となっています.当院は肺癌などの悪性腫瘍の患者さんを専門として多く診療しているためです。当院は「地域がん診療連携拠点病院」であり、積極的に肺癌治療に取り組んでいます。また呼吸器外科、放射線診断科、放射線治療科、臨床検査科(病理)、がん緩和チーム等との連携により診断・治療に関して総合的な検討会を行い、各学会等のガイドラインを参考にして診断や治療方針について最善と思われる方法を検討したうえで説明し実施しています。


感染症内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130160xxxxx0xx 後天性免疫不全症候群 手術・処置等2 なし 210 11.9 20 2.86 50.29
130080xx97x00x 再生不良性貧血 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12.12
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20.83
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 19.01
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 6.03

感染症内科は、90%以上がHIV感染症・AIDS発症例の診療です。HIV感染症は、抗HIV薬の進歩によりHIV感染症そのものが原因で死亡する人はほとんどいなくなっています。
その他、HIVに関連する合併症診療、血友病診療、一般感染症診療を行っています。


消化器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 143 4.36 9.9 0 73.32
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 135 3.49 7.21 1.48 74.39
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 107 10.53 8.43 0 72.23
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 93 12.78 11.44 1.08 73.24
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 77 4.27 4.47 0 69.42

当院では、肝細胞癌症例に関する診断ならびに集学的治療を多数行っています。病状に応じて、ラジオ波焼灼術、肝動脈塞栓術、放射線照射、抗癌剤治療といった治療を使い分け、良好な長期生存率が得られています。また消化管の癌の治療数も多く、特に胃癌や大腸癌に対する粘膜切除術・抗癌剤治療を積極的に行っており、最新の知識に基づき症例に応じた適切な治療を選択し実践しています。


循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 165 4.96 4.62 0 72.12
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 106 19.72 17.71 1.89 79.8
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 98 8.3 5.3 0 64.5
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 97 3.77 3.03 0 69.87
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 95 3.72 3.19 0 69.42

狭心症、心不全、不整脈の診断と治療を積極的に行っています。超音波検査やCT検査といった非侵襲的な検査を中心に迅速かつ十分な検査を行い、必要な場合にはさらにカテーテル検査・治療を行っています。狭心症のカテーテル検査においては、冠動脈内画像診断や冠血流予備量比(FFR)を活用して、より詳細な病態評価に基づいて合理的に治療方針を決定しています。心不全はあらゆる原因によるものを広く診断・治療し、心臓移植の対象となるような超重症例でも、阪大病院などの関連病院と連携することによって迅速に対応しています。最近は心房細動をはじめとした不整脈に対するカテーテル治療(アブレーション)を積極的に行うことによって、予後改善を目指しています。


小児科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 8.12 6.18 0 0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 28 4.75 5.94 0 1.5
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 21 4.1 5.5 0 3.19
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 4.53 6.32 0 1.12
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 4.81 5.7 0 2.25

小児科では、地域のクリニックの先生方から紹介していただいた、呼吸器感染症や感染性胃腸炎、尿路感染、川崎病などの急性疾患の入院が多くなっています。当院産科で出生した、早産、低出生体重児、新生児呼吸障害、黄疸などの管理を小児科で行っています。


上部消化器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 43 10.05 9.69 0 68.79
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 35 20.23 17.27 0 69.34
060020xx99x7xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 28 6.32 7.98 0 74.32
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 26 5.12 6.83 0 67
060020xx99x00x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 12.63 11.11 12.5 70.25

当科の胃癌・食道癌手術症例の特徴として、stage IIや IIIの進行癌が多く、手術侵襲も大きいことが多いです。Stage Iの早期がんに対しては低侵襲手術である内視鏡手術を基本としています。また、PDL1抗体治験や臨床試験(ハーセプチン使用などの先進医療も含む)にも積極的に参加し、化学療法対象患者も多いのも特徴です。


下部消化器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 65 15.66 15.61 1.54 67.43
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 60 3.38 7.21 0 76.23
060040xx99x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 4.24 8.96 1.69 67.14
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 42 5.52 4.38 0 62.29
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 22.74 17.49 2.94 64.09

下部消化管外科の多い症例は、併発症のない結腸悪性腫瘍手術(65名)で、平均在院日数は15.6日です。ほとんどの症例を腹腔鏡で治療していますが、併発症を認める症例も多く手術をしています。


肝胆膵外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx9907xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 162 4.55 6.31 0 64.52
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 99 6.77 7.4 0 58.15
06007xxx9906xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 32 2.16 11.84 0 71.53
060060xx99x3xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 31 2.1 7.87 0 69.55
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 26 13.85 19.01 0 73.96

肝胆膵癌等の悪性腫瘍に対する外科的治療を中心に診療をおこなっています。また、肝胆膵領域の悪性腫瘍は難治性であるため、手術だけではなく、術前・術後に化学(放射線)療法を組み合わせた集学的治療を実施しています。さらに、悪性疾患だけではなく、胆石症などの良性疾患に対する手術も実施しています。


呼吸器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 51 13.59 12.35 0 72.27
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 32 4.5 3.59 0 72.16
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 7.7 9.14 0 45.4
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 9あり 10.56
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10.04

最も多い手術は、肺がんに対する手術です。当科は、肺がん、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫などの腫瘍性疾患、膿胸などの炎症性疾患、自然気胸など多岐にわたる呼吸器・胸部全般の診断及び外科治療を行っています。また、肺癌に対する術後補助化学療法や再発治療も最新の知見に基づき実施しています。


乳腺外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 100 6.93 4.49 0 57.45
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 71 6.56 6.37 0 59.8
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 55 7.49 4.42 1.82 59.16
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 46 12.3 10.15 0 58.83
090010xx99x00x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 7.98 9.58 2.38 60

経験豊富な乳腺専門医が、精度の高い術前診断(画像・病理)をベースに、薬物療法を中心とした全身療法と、手術及び放射線療法の局所治療とのバランスを考慮し、個々の病態ならびに患者さんの状況や希望を鑑みたうえで、最適な術式(乳房・腋窩リンパ節、再建術)を提案しています。術前薬物療法も積極的に取り入れています。進行再発乳がんに対して、薬物療法をベースに放射線治療や手術療法も適宜組み合わせ集学的治療を実施しています。診断から治療のトータルケアを一貫して行えることが特徴です。


形成外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 80 3.76 3.29 0 70.64
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 10 6.4 3.32 0 68.3
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 8.02
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 4.14
070570xx010xxx 瘢痕拘縮 瘢痕拘縮形成手術 手術・処置等1 なし 5.93

形成外科では、形成外科単独で行う手術と、他科の癌の拡大切除後の組織欠損に対する再建手術とがあり、当院形成外科ではその割合が半々です。他科の癌の拡大切除後の再建は主に微小血管吻合を伴う皮弁再建手術になりますが、2017年では多い順に、頭頚部再建が23例、乳房再建が21例、四肢体幹の再建が10例ありました。 乳房再建は自家組織による皮弁再建も、シリコン人工乳房による再建もどちらも行っています。
形成外科単独の手術では眼瞼に関する手術がもっとも多く、2017年は100例以上ありました。また顔面を中心に皮膚腫瘍の手術も多く、50例以上ありました。


整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx97xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) その他の手術あり 242 2.57 10.05 0 63.84
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 240 25.89 23.14 4.58 65.57
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 198 26.24 25.09 2.53 75.55
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 71 6.87 5.8 0 43.86
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 56 25.41 21.7 5.36 71.04

当院整形外科では、関節外科(人工股関節・人工膝関節置換術が中心)、脊椎外科、骨・軟部腫瘍(原発性良性・悪性、がん骨転移)、小児整形外科および足の外科専門領域における各種手術治療をカバーし、専門性の高い運動器疾患診療を行っています。


脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 161 3.11 3.14 0 63.14
010030xx03x00x 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 62 13.35 9.95 1.61 63.13
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 22.48 19.1 48.15 67.22
010010xx01x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 21.67 22.47 4.17 62.21
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 17.38 15.61 0 61.46

脳神経外科は365日24時間対応の診療体制をとっており脳血管障害や頭部外傷などの救急疾患にも常時専門医による迅速な対応が可能です。脳血管障害に対しては開頭手術のみならず血管内治療も常時施行可能です。


心臓血管外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 18 27.61 23.93 5.56 70.06
050163xx99000x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 5.67 8.4 0 75.53
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 13 23.38 16.8 7.69 72.62
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 1あり 11 21.09 21.4 0 76.09
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 23.29

心臓血管外科では(1)大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症等の弁膜症、(2)胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、急性大動脈解離等の大動脈疾患、(3)狭心症、心筋梗塞等の虚血性心疾患の診療を主に行っています。


皮膚科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 46 3.83 4.14 0 55.78
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 34 8.47 8.5 0 73.24
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 33 4.52 3.2 0 70.64
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 32 7.31 8.95 0 69.81
080190xxxxxxxx 脱毛症 29 3.97 3.6 0 36.38

当院は良性皮膚腫瘍、悪性皮膚腫瘍の診断、治療を多く行っています。また、下肢静脈瘤の治療、帯状疱疹などの皮膚感染症の治療、円形脱毛症に対するステロイドパルス療法も行っています。


泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 59 5.39 5.75 1.69 59.56
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 58 8.38 7.64 1.72 73.64
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 40 8.25 7.31 0 76.1
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 24 22.92 11.29 0 69.08
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 21 25.52 11.31 0 69.9

年間新入院患者数は614人、入院述べ患者数は6111人、平均在院日数は10.5日です。手術療法は腹腔鏡手術を第一選択としているため短期入院での治療が可能となっています。経尿道的尿管砕石術も入院期間は4-5日です。前立腺癌精密検査も造影MRIを施行、PI-RADS score(前立腺読影の標準化手法)による診断を行い、過剰な前立腺生検を可能なかぎり回避するよう努力しています。また前立腺癌診断後は手術療法・放射線療法(IMRT(強度変調放射線治療)・高線量率組織内照射)・内分泌療法など多様な治療選択が可能です。また骨転移を有する前立腺癌にアルファ線放射性医薬品のRa223・転移を有する腎癌にNivolumub(ニボルマブ)の導入が可能となっています。また尿路上皮癌の有転移症例に対してGC療法・MVAC療法などの化学療法やPenbrolizumab(キイトルーダ)の使用が可能です。


産科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 40 23.78 20.41 2.5 31.88
120140xxxxxxxx 流産 28 1.43 2.43 0 34.5
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 23 10.87 9.75 0 34.48
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 20 8.7 9.67 0 34.65
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 13 10.08 12.02 0 32.92

産科は、年間約330件の分娩を取り扱っており、ハイリスク妊娠の管理、胎児異常の診断、流早産治療などに積極的に取り組んでいます。妊婦超音波外来にて、先天異常スクリーニングや胎児心臓、循環動態の評価を行っています。また、産婦人科診療相互援助システム(OGCS)と密接に連携し、母体搬送も受け入れています。
※上記病院情報の数字は保険診療となった症例のみです。産科の大多数を占める自費診療症例については対象外となっております。


婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 50 8.24 4.98 0 63.98
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 45 9.98 9.91 0 45.13
120220xx02xxxx 女性性器のポリープ 子宮内膜掻爬術 37 1.08 2.26 0 43.57
12002xxx03x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮内膜掻爬術 手術・処置等2 なし 36 1.25 2.55 0 56.31
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 30 16.7 12.94 0 56.9

婦人科腫瘍領域では、子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌などの悪性腫瘍に対しては手術療法をはじめ、化学療法、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行い良好な治療成績が得られています。子宮筋腫や良性卵巣嚢腫などの良性腫瘍には子宮鏡や腹腔鏡を用いた低侵襲手術を積極的に取り入れています。


眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 318 10.95 8.51 0 66.83
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 80 11.55 10.21 0 58.24
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 53 9.04 7.31 0 66.92
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 29 10.1 7.96 0 61.03
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 19 9.11 7.38 0 67.95

白内障手術はもとより、緑内障手術、網膜剥離手術、硝子体手術を積極的に行っております。白内障手術の待ち時間は1か月程度で、ご希望にあわせて、片眼1泊2日入院、片眼3泊4日入院に加えて、両眼4泊5日入院も行っております。緑内障手術は、代表術式である濾過手術に加えて、低侵襲緑内障手術も行っております。


耳鼻咽喉科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 70 8.2 8.9 0 51.67
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 41 6.49 8.01 0 11.95
030428xxxxxxxx 突発性難聴 39 10.21 9.18 2.56 59.92
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 36 6.19 5.15 0 58.33
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 26 8.46 7.23 0 48.12

耳鼻咽喉科で最も多い症例は慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術です。またその他、高度〜重度の感音性難聴に対する人工内耳手術や耳硬化症に対するアブミ骨手術や外リンパ瘻閉鎖術などの中内耳手術を行なっています。また突発性難聴や顔面神経麻痺などの急性疾患にも対応しています。


総合救急部


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 2.98 3.58 0 37.25
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病 なし 34 1.38 2.66 0 38.5
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 10.89 9.68 5.56 50.61
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 3.5 7.34 0 39.75
160990xx97x0xx 多部位外傷 手術あり 手術・処置等2 なし 18.54

三次救急医療を担う当院救命救急センターでは、院外心停止、外傷や中毒等の外因傷病者、呼吸不全や重症感染症等の内因性疾患を多く受け入れています。
とりわけ、救急搬送受け入れの不応需が多い、背景に精神疾患を抱えている医薬品中毒(自殺企図を含めて)を多く受け入れていれています。
外傷症例では、墜落や交通事故による重度損傷が多く、頭部、胸部、骨盤等の外科的処置を必要とする例が多いのが特徴です。特に開頭手術を必要とした例が多数ありました。
また、上記データに含まれない自費診療等の症例を含めた実際の症例数は以下の通りです。
161070xxxxx00x  薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし 定義副傷病なし  54件
170020xxxxxx0x
160100xx97x00x  頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし   23件
160100xx99x00x  頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし     16件

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 80 22 35 80 39 115 1 7
大腸癌 100 70 137 215 155 275 1 7
乳癌 77 143 11 14 42 133 1 7
肺癌 40 12 40 30 27 175 1 7
肝癌 46 40 18 55 257 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

「5大がん」と呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん患者さんの数を初発の UICC 病期分類別と再発に分けて集計しています。
UICC 病期分類: 国際対がん連合(UICC)によって定められた〈1〉原発巣の大きさと進展度(T)、〈2〉所属リンパ節への転移状況(N)、〈3〉遠隔転移の有無(M)の 3つのカテゴリによって各がんをI期からIV期の4病期(ステージ)に分類するものです。2017年度に退院した患者さんを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんは、1人として集計しております(実患者数)。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 9.89 57.79
中等症 97 18.86 76.9
重症 17 31.94 82.18
超重症
不明

市中肺炎の定義として、 DPCデータの入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(DPCコード6桁が040080に相当)で、さらにその中でもICD10コードがJ13~J18(肺炎レンサ球菌による肺炎、インフルエンザ球菌による肺炎、その他肺炎)で始まるものとしています。
【ICD10コードとは】
International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類で、現在は1990年のWHO総会で改定された、第10回修正版(ICD-10)が採択されています。
【特徴】
市中肺炎とは、一般細菌などによる肺炎です。一般的には、入院されていないお元気な方が罹患された際の肺炎を市中肺炎と呼び、入院中に起こした院内肺炎などと区別されています。市中肺炎の重症度は、年齢(男性70歳以上、女性75歳以上)、脱水所見、血液中の酸素の濃度、意識障害の有無、血圧低下の有無の5項目で評価され、0点 軽症、1-2点 中等症、3点 重症、4-5点 超重症と分類します。
当院の入院患者では、0点の方は入院期間が9.89日、1-2点の方は18.86日、3点以上の方は31.94日と点数が高くなると入院期間が伸びる傾向が見られ、重症度と入院期間の延長が相関することが分かります。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 172 26.35 70.63 24.88
その他 41 10.02 69.9 1.88

主な診療科は、脳卒中内科です。
脳梗塞(I63$)に分類される症例を多く診ています。
その中でも、発症日から3日以内の急性期の症例が、約80%を占めています。
入院の日数は平均で26.35日ですが、他の病院へ転院してリハビリなどを継続していただく場合もあります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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腎臓内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 26 11.81 18.85 3.85 71.92
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満
K607-3 上腕動脈表在化法
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上

透析を行うためのシャント造設に関しては、基本的に近隣のバスキュラーアクセス専門医療機関と連携、協力のもと実施しています。


消化器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 418 0.51 1.31 0 67.59
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 85 1.26 10.4 1.18 72.88
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートル以内のもの その他のもの 74 1.5 7.81 0 71.23
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 54 1.04 7.52 0 73.02
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 50 5.76 14.7 4 76.86

胃癌、大腸癌や肝臓癌などの悪性腫瘍の治療を多く行っています。肝細胞癌には人工胸水法などの最新の手技を取り入れ、放射線科と連携しながら肝動脈塞栓術も行い、可能な限り根治を目指します。また、早期胃癌の粘膜切除術、大腸ポリープのポリペクトミーや粘膜切除術といった内視鏡治療を積極的に行っており、より安全で確実な治療法に取り組んでいます。


循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 149 2.15 3.57 0 72.44
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 94 2.72 6.69 0 64.36
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 等 43 0.26 14.3 4.65 72.86
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 42 4.24 11.4 2.38 76.36
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 36 1 2.92 2.78 72.94

カテーテル治療として、狭心症に対するステント留置術、不整脈に対するアブレーションやペースメーカー移植術、閉塞性動脈硬化症に対する血管形成術などを、幅広く行なっています。特に、不安定狭心症を積極的に早期診断・治療することによって、心筋梗塞への進展を防止することに努めています。そのために、救命救急センターの一部としても循環器内科は診療しており、24時間常に迅速に緊急症例に対応できる体制を取っています。通常外来においても、迅速かつ十分な検査によって、見落としなく早期に診断・治療できるように努めています。


上部消化器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K655-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 22 2.59 18.36 0 73.45
K6552 胃切除術 悪性腫瘍手術 17 8.47 25.35 5.88 67.35
K6572 胃全摘術 悪性腫瘍手術 15 5.8 28.47 0 73.27
K5291 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術を併施するもの) 頸部、胸部、腹部の操作によるもの 12 3.92 80.75 16.67 66.25
K636-4 腹腔鏡下試験切除術

当科の胃癌・食道癌手術症例の特徴として、stage IIや IIIの進行癌が多く、手術侵襲も大きいことが多いです。Stage Iの早期がんに対しては低侵襲手術である内視鏡手術を基本としています。また、PDL1抗体治験や臨床試験(ハーセプチン使用などの先進医療も含む)にも積極的に参加し、化学療法対象患者も多いのも特徴です。


下部消化器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 88 4.41 14.5 1.14 69.18
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術 45 4.6 25.96 4.44 65.04
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 31 1.1 1.52 0 73.35
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 22 1 3.27 0 66.55
K7322 人工肛門閉鎖術 腸管切除を伴うもの 16 2.75 14.38 0 64.5

下部消化管外科の手術は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術が88例と一番多く術後平均在院日数は14.5日です。ほぼ全例腹腔鏡で手術しています。
直腸癌の手術は45例でほぼ全例腹腔鏡で治療しています。術後平均在院日数は25.9日と長くなっていますが、併発症や進行した症例が多く、集学的治療を行った結果です。


肝胆膵外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 113 1.26 5.37 0 59.52
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 71 1.75 4.76 0 68.08
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 22 2.68 8.23 0 68.55
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 20 2.15 8.35 0 63.8
K7032 膵頭部腫瘍切除術 リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合又は十二指腸温存膵頭切除術の場合 15 7 33.73 0 74.27

手術件数では腹腔鏡下胆嚢摘出やヘルニア手術など、良性疾患に対する手術が多くなっていますが、難治癌の代表である肝胆膵癌を中心に、肝葉切除や膵頭十二指腸切除などの高難度手術を実施しています。また、低侵襲手術にも積極的に取り組んでおり、胆石症から肝腫瘍や膵腫瘍まで腹腔鏡下手術を導入しています。


呼吸器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 26 3.65 13.04 0 72.04
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 20 1.55 9.75 0 71.4
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの

当科では主に早期の肺癌に対して積極的に胸腔鏡下切除を行い、手術侵襲を最小限に抑え患者さんの早期回復を目指しております。


乳腺外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 72 1.13 4.53 0 59.61
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 41 1.15 10.73 0 58.37
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 22 1.23 12 0 64.45
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 12 4.75 7.83 0 59
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル未満 12 1 1.25 0 38.83

画像診断ならびに病理診断、さらに術前薬物療法の結果に応じて、個々の患者さんに最適な手術術式を提案しています。基本、前日入院で、腋窩郭清を伴う場合はドレナージチューブからの排液管理が必要ですので、入院期間が長くなる傾向があります。入院期間内に必要に応じてリハビリ導入も行います。良性疾患についても乳腺専門病院として、必要に応じて摘出術などの治療を担います。患者さんへの総合的な負担軽減を優先し、全身麻酔下での手術をお勧めすることもあります。


形成外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 77 1.12 1.65 0 70.49
K2172 眼瞼内反症手術 皮膚切開法 10 3.3 2.1 0 68.3
K0102 瘢痕拘縮形成手術 その他
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上12センチメートル未満

形成外科では、形成外科単独で行う手術と、他科の癌の拡大切除後の組織欠損に対する再建手術とがあり、当院形成外科ではその割合が半々です。他科の癌の拡大切除後の再建は主に微小血管吻合を伴う皮弁再建手術になりますが、2017年では多い順に、頭頚部再建が23例、乳房再建が21例、四肢体幹の再建が10例ありました。 乳房再建は自家組織による皮弁再建も、シリコン人工乳房による再建もどちらも行っています。
形成外科単独の手術では眼瞼に関する手術がもっとも多く、2017年は100例以上ありました。また顔面を中心に皮膚腫瘍の手術も多く、50例以上ありました。


整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 469 1.84 24.99 3.41 70.01
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 59 3.37 22.14 5.08 70.83
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 等 47 0.79 5.11 0 48.34
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除 32 2.56 67.78 3.13 69.81
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 29 3 34.21 41.38 62.31

当院整形外科では、人工股関節置換術(術中ナビゲーションを使用)・人工膝関節置換術(最小侵襲MISを応用するとともに、適応を選んで片側置換型の人工膝関節置換術も積極的に施行)が最も多く年間500件近くに及びます(人工関節ゆるみなどに対する再置換術を含む)。次いで、脊椎変性疾患を中心に腰椎後方進入椎体間固定術(PLIF)や開窓術、椎体形成術、頸椎椎弓形成術の他、靱帯骨化や化膿性脊椎炎・脊椎腫瘍(がん脊椎転移を含む)などに対する幅広い各種脊椎手術も多く行っています(年間約200件)。さらに良性・悪性の骨・軟部腫瘍に対する各種手術および小児整形外科・足の外科専門領域の専門性の高い各種手術をカバーしています。


脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1783 脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの 等 44 4.23 11.68 4.55 62.95
K1781 脳血管内手術 1箇所 35 3.63 23.09 22.86 65.97
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 35 7.37 34.77 17.14 63.6
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 1.13 12.63 10 76.97
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 24 6.71 18.71 12.5 61.04

脳神経外科では脳血管障害と脳腫瘍に注力した診療を行っています。 脳血管障害については、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳出血に対する開頭手術、脳血管閉塞・狭窄に対する頚動脈内膜剥離術やバイパス手術のみならず、血管内治療によるコイル塞栓術やステント留置術も積極的に行っています。また、新しい脳動脈瘤治療用ステント(フローダイバーターステント)などを用いた最先端の血管内治療も多く行っています。脳腫瘍については悪性脳腫瘍はもとより、髄膜腫、下垂体腫瘍、神経鞘腫などの良性脳腫瘍に対してもナビゲーション装置や内視鏡システムを用いて正確な外科治療を行っています。腫瘍の局在によっては覚醒下手術を行い機能温存に努めています。また、外科治療と遺伝子診断に基づいた化学療法や放射線治療などを組み合わせた集学的治療も積極的に行っています。


心臓血管外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5607 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(その他のもの) 18 4.72 22.06 16.67 73.83
K5551 弁置換術 1弁のもの 12 9.17 20.25 8.33 76
K5611 ステントグラフト内挿術 胸部大動脈 11 12.27 24.45 9.09 71.64
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの 10 6.1 16.8 20 68.2
K5612 ステントグラフト内挿術 腹部大動脈

心臓血管外科では(1)弁膜症に対する人工弁置換術や弁形成手術等、(2)大動脈疾患に対する人工血管置換術やステントグラフト内挿術等、(3)虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス手術(人工心肺を使用しない心拍動下バイパス術)等を中心に、できる限り低侵襲な手術を行うことで術後QOLの向上を目指しています。


皮膚科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 50 1.1 7.24 2 72.18
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 33 1 2.52 0 70.64
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 16 0.69 1.5 0 45.31
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル未満 10 0.8 2 0 66.3
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満

当院では皮膚悪性腫瘍および皮膚良性腫瘍の手術を多く行っています。また、下肢静脈瘤の血管内レーザー治療も積極的に行っています。


泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 106 2.48 7.54 0.94 74.41
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 58 1.41 2.81 1.72 59.29
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 29 2 9.79 0 69.69
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 0.88 10.29 8.33 72.5
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 17 2 7.65 0 73.47

年間手術件数は563件で前立腺生検術・体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を除くと410件と増加している。副腎・腎・尿管・膀胱・前立腺疾患では基本的に腹腔鏡手術を第一選択としており、腹腔鏡手術件数は74件であり平成27年48例、平成28年66例から増加しており、低侵襲手術が浸透している。尿路結石症に対しては治療期間短縮のため経尿道的手術を積極的に行っており、経尿道的尿管砕石術は57例と増加している。


産科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 37 5.05 7.11 0 34.68
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 27 3.89 8.7 0 35.11
K9091 流産手術 妊娠11週までの場合 27 0.19 0.11 0 34
K9122 子宮外妊娠手術 腹腔鏡によるもの
K909-2 子宮内容除去術(不全流産)

正常妊娠を中心に、各種ハイリスク妊娠の管理に積極的に取り組んでいます。緊急帝王切開術は随時可能です。また産婦人科診療相互援助システム(OGCS)と密接に連携し、異所性妊娠、母体搬送も積極的に受け入れています。
※上記病院情報の数字は保険診療となった症例のみです。産科の大多数を占める自費診療症例については対象外となっております。
上記データに含まれない自費診療等の症例を含めた実際の手術症例数は以下の通りです。
帝王切開術(選択、緊急)68件


婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K861 子宮内膜掻爬術 90 0 0.18 0 48.11
K877 子宮全摘術 47 1.43 7.85 0 49.49
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 42 0.98 5.02 0 37.17
K867 子宮頸部(腟部)切除術 38 1 1.53 0 39.29
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 31 1 6.74 0 55.52

婦人科で最も多い手術は、子宮筋腫、初期がんに対する子宮全摘術ですが、子宮筋腫や良性卵巣嚢腫に対しては子宮鏡や腹腔鏡を用いた低侵襲手術を積極的に取り入れています。子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌などに対する悪性腫瘍手術を積極的に行っておりますが、症例に応じて化学療法、放射線療法などを組み合わせた集学的治療を行い良好な治療成績が得られています。


眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 790 0.47 2.61 0.38 73.65
K2683 緑内障手術 濾過手術 218 1.06 9.23 0 66.87
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 199 0.86 8.83 0 62.85
K2682 緑内障手術 流出路再建術 94 1.05 9.22 0 66.1
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 23 2.61 9.78 0 71.3

眼科で最も多い手術は、白内障手術です。緑内障手術、網膜硝子体手術がそれに続きます。高齢者では、白内障に緑内障や網膜硝子体疾患が合併していることもあり、当院では白内障と緑内障の同時手術、あるいは白内障と網膜硝子体の同時手術も行っております。


耳鼻咽喉科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 83 1.07 6.07 0 50.13
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 34 1 0.94 0 4.24
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 31 1 8.16 0 25.32
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 17 1.06 6.71 0 57
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型(汎副鼻腔手術) 14 1.07 6.86 0 49.21

最も多い手術は慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術です。また鼻副鼻腔の内視鏡手術の症例も多くなっています。


総合救急部


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 14 11.71 48.5 85.71 67.14
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 止血術
K6021 経皮的心肺補助法(初日)
K083 鋼線等による直達牽引(初日。観血的に行った場合の手技料を含む。)(1局所につき)
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの

院外心停止搬送例のうち、心原性心停止では通常の心肺蘇生法に加えて経皮的心肺補助(PCPS)や冠動脈ステント術などの積極的な導入により良好な転帰を得ています。
また、外傷に対する処置では、血管塞栓術や外科的止血処置を必要とする重症例が多いのが特徴です。
重症患者が多く、結果的に遷延性意識障害を残す例で転院前に気管切開術を施行する例が多くなっています。
また、上記データに含まれない自費診療等の症例を含めた実際の手術症例数は以下の通りです。
気管切開術  33件

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 36 0.24
180010 敗血症 同一 28 0.19
異なる 92 0.61
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる 10 0.07
180040 手術・処置等の合併症 同一 100 0.66
異なる 18 0.12

播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・処置等の合併症の患者数と請求率を集計しました。
○入院契機とは
DPCコードにて分類される包括請求の対象となる病名(DPC病名)とは別に、入院契機となった病名(入院契機病名)がそれぞれ入院患者さんに付けられています。 DPC病名と入院契機病名が「同一」か「異なる」かにより分けて集計しています。「同一」ということは、ある疾患に対する診療目的で入院して、その疾患に対して治療したことを表します。 一方「異なる」とは、ある疾患に対する診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に発症した違う疾患(この指標の場合は、播種性血管内凝固や敗血症、手術・処置などの合併症)による治療が主だったものになったことを表します。
○発生率
全入院患者さんのうち、該当するDPCで入院費の請求となった患者さんの割合です。
表のDPCコードは、医療保険制度において明確な根拠のもと選択すべきコードとされています。この指標は、DPCデータの質の確保のために必要な指標となっています。

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