大阪医療センター
消化管

食道破裂

病気の概要

食道破裂は、食道の壁が破れたり、穴が開いたりするような裂傷です。主な原因として、手術や内視鏡検査などの際に食道の内壁が傷ついた場合と、激しい嘔吐や大きな食べ物のかたまりが食道につかえることによって内圧が上がり、裂傷が生じる場合があります。後者を特発性食道破裂と呼びます。また、これらの原因がなくても生じる場合もあります。

見つかるきっかけ
(症状)

食道破裂では、初発症状として激しい吐き気があり、突然バットで殴られたような胸痛と腹痛が約50%強と高い頻度で現れます。次に、胸が苦しくなる呼吸困難、背部痛、発熱や低血圧なども多く認められます。また、食道や胃の内容物が漏れ出すと、周囲の組織に炎症が起きる、膿が溜まるなどの症状も現れます。

当院での検査内容

食道破裂が疑われる場合、胸部X線、または胸腹部X線CT検査を行います。その際は、破裂した部位の位置の確認,胸腔内への漏れの有無の確認のため、水溶性造影剤を使用した食道造影検査を行うことが望ましいとされています。内視鏡検査は、漏れた空気が溜まった気腫が悪化してしまう可能性があるために注意が必要です。

当院での治療内容

食道造影検査を施行し,破裂部が縦隔(左右の肺の間)に限局され、全身状態が比較的良好な場合には食道減圧、胸腔内ドレナージなど保存的治療を選択します。一方、胸腔内に広がっていれば、縫合閉鎖術と被覆術などの外科手術と胸腔内、腹腔内ドレナージなで治療します。

当院での診療方針
(治療方針)

診断ではまず問診を丁寧にとって、食道破裂を念頭においた検査を行います。食道破裂は重篤な疾患で、以前は致死率が高い疾患でしたが、最近は手術の技術や術前術後の管理技術が向上したため死亡の回避をめざせるようになっています。当院では可能なかぎり内視鏡視下での手術を第一に検討し、患者さんの体の負担を軽くし、早期に回復できるよう配慮しています。

対応診療科

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上部消化管外科

食道がんでは、外科切除か化学放射線療法の選択、根治切除術など、進行度に応じた先進的かつ科学的根拠に基づく治療を提供。胃がんでは、早期症例の場合は早期回復と機能温存をめざした腹腔鏡下手術や機能温存術を、進行がんの場合は集学的治療により治癒をめざします。治癒や臨床試験にも積極的に取り組んでいます。

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