大阪医療センター
消化管

胃がん・胃GIST

病気の概要

胃がんは日本人を長年苦しめてきた病気です。2019年の罹患率は大腸・肺がんに次いで3位、2020年のがん死亡数は肺、大腸に次いで3位でした。その原因の大半はピロリ菌の感染。GIST(消化管間質腫瘍)は粘膜の下にできる粘膜下腫瘍の一種で消化管全域に発生しますが、胃に発生するGIST(胃GIST)がほとんどです。

見つかるきっかけ
(症状)

早期の胃がんでは、自覚症状があることは稀です。進行に伴い、腹痛や吐き気、食欲低下、体重減少といった症状が出てきますが、いずれも胃がん特有の症状ではありません。胃潰瘍と同様に、黒色便や貧血で見つかることもあります。胃GISTにも特有の症状はなく、検診で偶然見つかることが多いです。早期発見のためには検診が欠かせません。

当院での検査内容

胃がん、胃GISTともに、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を用いて、病気の部位、進み具合を調べます。拡大機能や特殊光観察を駆使した画像検査を行い、必要に応じて、超音波内視鏡や色素内視鏡も活用します。そのほか、生検で病気の種類や型、CT検査その他の画像診断で胃の外への進行の有無を調べることもあります。

当院での治療内容

早期胃がんには内視鏡治療、進行胃がんには手術や抗がん剤治療が適応となります。一方、胃GISTは大きさや確定診断の有無によって治療が異なるのが特徴です。確定診断がついた場合、手術で切除を行います。また、当院では2021年から胃がんに対するロボット支援下手術を開始しました。専門の医師による低侵襲手術に取り組んでいます。

当院での診療方針
(治療方針)

当院では消化管内科と上部消化管外科によるチーム医療に力を入れ、毎週検討会を実施しています。患者さん一人ひとりに適した治療方針を検討し、シームレスな治療を提供していくことが目標です。内視鏡検査・治療、手術、抗がん剤、それぞれを専門とする医師が在籍し、内視鏡と手術を組み合わせたより侵襲の少ない治療も積極的に行っています。

対応診療科

画像

消化器内科

消化管がんに対して内視鏡治療から化学療法まで幅広くカバーしており、炎症性腸疾患も含め、新規薬剤を積極的に導入しています。肝疾患は専門の医療機関として中心的役割を果たしており、肝胆膵領域のがんに対してもエキスパートが対応しています。専門性を要する診療だけではなく、一般的な消化器内科診療にも力を入れています。

画像

上部消化管外科

食道がんでは、外科切除か化学放射線療法の選択、根治切除術など、進行度に応じた先進的かつ科学的根拠に基づく治療を提供。胃がんでは、早期症例の場合は早期回復と機能温存をめざした腹腔鏡下手術や機能温存術を、進行がんの場合は集学的治療により治癒をめざします。治癒や臨床試験にも積極的に取り組んでいます。

ホームにもどる