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上の二つの写真は別の人のよく似た黒色の腫瘤です。同じように見えますが、ダーモスコピーで見ると
左はほぼ円形のきれいな形で、表面もくぼんだ毛穴以外はほぼ滑らかで、色調も全体ほぼ一様です。右は黒い点状の塊が不規則に分布し、表面も崩れているように見えます。
左が良性腫瘍の色素性母斑(いわゆるほくろ)で右が基底細胞癌という悪性腫瘍です。
上の二つの写真もよく似た黒い腫瘤で、右は少し光っているように見えます。ダーモスコピーで見ると
左は全体が黒く辺縁がきれいで、内部にゴマ粒のような濃い黒が目立ちます。右も黒いですが、辺縁がギザギザして内部には白っぽくみえる部分があります。
左は良性腫瘍の脂漏性角化症で右が基底細胞癌です。
この二つの写真はいずれも測定の色素斑です。
左は皮膚の溝に沿って黒い線が見え、右は皮膚の溝と溝の間に幅の広い黒い帯のように見えます。
左は色素性母斑(ほくろ)で右が悪性黒色腫(メラノーマ)です。
このようにダーモスコピーで見ると一部の組織を切り取る皮膚生検を行わなくても、良性腫瘍と悪性腫瘍を区別しやすくなり、治療法の決定に役立ちます。