多剤耐性アシネトバクター院内感染後の経過報告

大阪医療センターでは令和元年12月に多剤耐性アシネトバクター（MDRA）の感染者を救命救急センターで受け入れて、治療していましたが、一部報道されましたように令和2年2月までに4名の入院患者さんに院内感染が確認されました。2月5日に同センターへの入院受け入れを停止し、感染対策・環境整備に努めました。そして第三者による感染対策の評価を受け、4月14日から救命救急センターへの入院受け入れを再開しています。その後、MDRAの新規発生はなく、現在に至っております。

入院受け入れ再開後にもう一度、第三者の評価を受ける予定になっています。現在、新型コロナウイルス感染の拡大を受け、第三者評価が延期されていますが、院内感染が確認された2月から半年経過しましたので、現状を報告いたします。

令和2年9月25日
独立行政法人国立病院機構
大阪医療センター院長　是恒之宏